『来々軒』というと典型的なラーメン屋さんの名前である。歴史は古く、浅草で尾崎貫一が1910年に創業したと伝えられている。実は地下鉄半蔵門線水天宮前駅近くにもこの名前の町中華のお店があった。
(2020年5月)
私が前回お邪魔したのは2020年5月のこと。当時は不可思議な店で看板はあったはずなのに落っこっていてない。ただ、当時からチャーハンが名物で昼過ぎには狭い店内かな入れず、列ができていた。その後、2020年6月に調理場でボヤが起こり、改装、12月に今のお店となったとのこと。創業は昭和24年の老舗である。
新しい店舗になってから中々行く機会がなかったが、ようやく入店。調理場が高くなり、それに伴いカウンターも立ち上がらないと届かない高さとなった。カウンターは8席、他に4人席が3つ、20人で満員である。
注文は『肉入りチャーハン』(850円)、食材高騰を理由に大幅に値上げする店が多い中ここのチャーハンは3年経って50円の値上げで据え置かれている。
(夜のメニュー)
注文するとすぐに鍋を振る音が聞こえる。スープ(中身はラーメンのスープ)がまず到着、一口飲んでいるの肉入りチャーハンも到着した。
以前のチャーハンは角切りチャーシューがゴロゴロ入っていたが、少し減ったかな?ただ、味付けは炒めたため少し香ばしい焦げになりかけの部分もある。
まずは一口、濃いめの味付けは次の一口を身体が欲する。たまにスープを飲みながら食べ進める。半分食べたら、ラー油で味変。ごま油の良い香りと少しの辛味が味を締めてくれる。次はお酢をかけるとマイルドになる。
さらに元の味を楽しみ、ラー油とお酢を共にかけて色々な味を楽しんでいるとすぐに食べ終わってしまう。ランチメニューは豊富だが、ついついチャーハンは頼んでしまう。たまには違うメニューにもチャレンジしたいが、ついついこの店の味が食べたくなる。ご馳走さまでした。
会計時に奥さんに綺麗な店になりましたねと言うともうダメよ、僅か3年で汚くなっちゃってとのこと。以前に比べて明るく、綺麗になり、看板も小さいながら新設されていた。ご馳走さまでした。
来々軒
中央区日本橋蛎殻町1ー38ー1
0336685099