hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

割烹多賀山の幕の内弁当を頂く

2024-03-11 05:00:00 | グルメ
以前にお邪魔した割烹の多賀山さんにランチの幕の内弁当を頂きに伺った。実はこの店の幕の内弁当は人気で数量限定のため、早く行く。店に到着したのが11時半、外には列は無かったが、1階は満員。2階に案内され、4人席に座る。

フロア担当のおばさんは1階と兼務のため、しばし無人のテーブルで待つ。暖房もちゃんと効いていて快適である。



おばさんはメニューの書いた板を持って2階に来てくれるが、ここで『幕の内弁当2つあります』と尋ねると『大丈夫です』と言われ、ホッとする。熱いお茶を飲みながら待つ。



5分ほど経つと幕の内弁当が到着。もちろん、味噌汁付。味噌汁の具は油揚げ、一口飲むがやはり出汁が違う。



おかずは主に3つのパートに分かれていて『野菜の炊き合わせ』にはにんじん、里芋、筍、がんもどき。いずれも優しい味付けにホッとする。さらに白バイ貝の煮物、大根の酢漬け、いずれも手がかかっている。

右隣は『豚肉の生姜焼き』、甘辛く煮詰めてあり、ご飯が進む。さらに『マグロの刺身』、2切れ付いてきてワサビもちゃんと脇にある。



左側は『鰯のフライ』、これは日替わり定食なか乗っているおかず、カラッと揚げたて、タルタルソースも付いている。二口めはソースで頂いたが、こちらもいい。
他に沢庵ときゅうりの漬物が付いている。

熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、この弁当を頼めば全ての定食のおかずを少しずつ食べることができて1200円。リーズナブルである。人気があるのもわかるが、我々が頼んだあとすぐに売り切れてしまった。急いできた甲斐のあるランチであった。ご馳走さまでした。



多賀山
中央区日本橋本町1ー6ー12
0332795954

久我山歳時記㊱〜啓蟄も過ぎ

2024-03-10 05:00:00 | 日記
久我山歳時記㊱、季節は進み、『啓蟄』を迎えた。ただ、このところ寒さが戻る日も多く3月8日には南岸低気圧の接近もあり、東京の朝は雪模様。
季節外れの雪と思ったが、午後には晴れ間も出た。しかし、9日は最高気温が15℃にもなり、やはり春到来は間違いない。

啓蟄は二十四節気の中で土の中で冬籠りをしていた生き物が目覚める候のこと。今年は3月5日であった。歳時記には柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲くと書いてある。



そのような季節を確かめるために久我山を再び歩いてみた。この頃のいつものコースは久我山〜富士見ヶ丘の井の頭線車両区付近、神田川を眺めると大きな鯉の姿があちらこちら。まだ、水草も少なく、鯉の姿が上からもはっきりも見える。



そのまましばらく歩くと緋寒桜やサトザクラが花をつけ、ソメイヨシノが追いかけてくるのを待っているようだ。



5分ほど歩くと日当たりのよいところに土筆が顔を出している。地面の黄土色と混じり、はじめは姿が見つけられなかったが、よく見るとあちこちに顔を出している。



他にもオオイヌフグリの青い小さな花やスズメノエンドウのピンク色の花、たんぽぽの黄色い花など意外に多くの花を見つけることができる。

オオイヌフグリ



スズメノエンドウ

ノゲシも蕾を膨らませ、もうすぐ咲くまで来ている。



花屋の店先には水仙やチューリップなども並んでいるが、寒風の吹きすさぶ中でも健気に花をつけ、春を知らせてくれる草花を見つけるのもたのしい。

ナズナ



ゴギョウ(ホトケノザ)

まだ数は少ないが、ナズナやハコベ、ゴギョウ(ホトケノザ)などの春の七草もう姿を見せ始めている。今年はソメイヨシノの開花もあと2週間程度、あっという間にやってくるとのである。





啓蟄の次の二十四節気は『春分』、3月20日にはソメイヨシノも咲き、春本番となっているだろう。


元楽 蔵前総本店〜蔵前ランチグルメ

2024-03-09 05:00:00 | グルメ
都営浅草線の駅に『元楽』というラーメン店の広告があるのを見たことがあるかも知れない。その本店は蔵前、支店は銀座と新橋にある。なるほどこれを結ぶと都営浅草線となるのである。



蔵前にある総本店に行ってみた。大通りから一本中に入った角にお店はある。外観からも懐かしい中華屋さんという雰囲気が漂っている。



このお店のラーメンは大きく分けて2種類、醤油味のコッテリ系が『元ラーメン』、塩味のさっぱり系が『楽ラーメン』で併せて名物の豚めしの小サイズ(こぶためし)を付けて1050円のセットもある。

迷わず『楽ラーメン+こぶためし』の食券を購入、フロアの女性に渡す。すると『背脂は普通でいいですか』と聞かれ、普通でお願いする。

まだ少し早い(11時45分)のため、空き席も目立つ。全てがカウンター席で厨房の周りと窓側に27席ある。因みにお冷は離れたところにあり、セルフサービスである。

両側にコロナ禍の時のようにアクリル板があり、前しか見えない。


すぐにこぶためしがまず到着。やや小さめの丼にご飯と角切りチャーシュー、ネギ、海苔がかかっていてまずはそのまま頂く。



チャーシューが醤油系の味だが、良く煮込まれていてほろっと崩れ、これがご飯に良く合う。横にある板に食べ方があり、ぶためしのタレを掛け、少しごま油を垂らすと美味いとある。早速言われた通りにすると味がしっかりし、ごま油の香りと相まって美味さ倍増である。

こぶためしを半分食べたところで楽ラーメンが到着。やや濃いめの塩スープにちゃっちゃと背脂を効かせているが、これが後を引きそうな美味さ。なかなか表現が難しいが、決してくどくはない。

麺もコシがあり、中太くらいの太さ。縮れてはいないが、ストレートでもない。トッピングはゆで卵半分、やや甘めに煮たメンマ、ネギとたっぷり入っている。初めはあまり珍しくもない塩ラーメンと思ったが、独特の味付け、チャーシューもほろっと崩れてしまうほどであった。

スープも麺も独自色を出した完成度の高いラーメン、普段は色々な調味料で味変をさせるが、初めてということもあり、あっという間に完食、こぶためしと食べれば十分満足が行くランチとなること間違いなしである。ご馳走さまでした。



元楽 蔵前総本店
台東区蔵前2ー12ー3
0338514537


関東三十六不動巡り③〜目青不動尊(教學院)

2024-03-08 05:00:00 | 霊場巡り
関東三十六不動巡り③、3番目に伺ったのは第16番札所の教学院である。正式名称は『竹園山最勝寺教學院』、通称『目青不動』とよばれている。江戸五不動は東西南北中央の5つの方角を指していて、目黒、目白、目青、目黄、目赤。ただ、目黄が2つあるため、6寺となっている。

目青不動は世田谷区太子堂、東急世田谷線(玉電)の終点三軒茶屋電停を降りて進行方向とは逆に少し歩くと線路沿いに山門が現れる。



教學院の創建は1311年で当初江戸城紅葉山にあった。ご本尊は阿弥陀如来で太田道灌がこれを麹町に移し、さらに赤坂、青山などを転々とした。江戸時代には寛永寺の末寺となったが、1909年に現在の地に移転した。

目青不動は正善寺(麻布谷町)の本尊であったが、同寺が廃寺となり、教學院に移されたものである。目青不動尊は慈覚大師円仁作の像であるが、秘仏として厨子に納められ、我々は拝むことができない。その代わりのお前立ちの不動尊は1642年の銘がある青銅製の1m余りの像である。



山門からお寺に入ると正面に不動堂があり、こちらにも納経所とあるが誰もいない。まずは不動尊に手を合わせようとするが、本堂は戸が半分しか開かなかった。中に入ると少し暗いが不動尊像ははっきりとみることができた。ちなみに『目青不動』と言っても別に目が青いわけではなく、かつて青山にあったことから『目青不動』と言われるようになったらしい。

ちょうど梅の花が咲き誇り、左手奥に本堂があるが、こちらは正面の戸が閉まっていた。横に生えている大木は『チシャノキ』である。



左手の庫裏の建物に『納経受付』と赤字で書かれていて中に入る。上品な女性に対応していただき、御朱印と今年の暦などを頂いた。


その際に不動堂の戸が半分しか開かないことを聞くとつい先日も賽銭泥棒にあったため、少しでも用心になればと戸を半分しか開かないようにしたとのこと。また、私が三十六不動巡りを始めたばかりと話すと10年以上かかる人もいらっしゃるとか。



外に出て境内を見て歩く。大きな石碑には『獣魂碑』、これは食肉の組合が建てたものらしい。振り返ると庫裏の後ろにキャロットタワー、現代らしい風景である。

帰りに山門から玉電が横切る姿を写メに収めて帰ることにした。




六文そばのコスパの凄さ〜人形町ランチグルメ

2024-03-07 05:00:00 | グルメ
昼休みを使っていつものクリニックで診察、ランチは調剤薬局で薬ができる待ち時間にということになった。12時20分とピークだったが、近いこともあり、『六文そば』を覗くと幸いに席が1つ空いていた。

席に座り、『ごぼう天そば』(280円)をお願いする。ご主人は慣れた手つきで蕎麦玉を湯に放り込み、温めて、こちらも温めた丼に入れ、ごぼう天とネギを載せ、ツユを張って出してくれる。目の前は天ぷらの入ったカウンター、その下からお金を渡す。



ものの30秒ほどで『今日のランチ』は到着。七味唐辛子を振り、割り箸を割って食べ始める。以前も書いたが、立喰そばのつゆはあんまり熱すぎない。それなのに思い切り熱かったのが成増駅前の某立喰そば、何しろ完全立喰(椅子がない)のに丼の裏が熱くて持ち続けられないほど熱い。このような非常識な店はレアーでちょうど良い温度の店が殆ど。

この店のごぼう天は牛蒡を5センチほどの細切りにして、これを粉で纏めて揚げたタイプ。ささがきに比べて歯応えがあり、美味い。

蕎麦は黒っぽい茹で麺でやや太め、箸の下手な私には食べやすい。かけそばで頂くならば丁度いい。天ぷらを齧りながら、蕎麦を頂くが懐かしい雰囲気、高校の帰りに梅もとのかき揚げを齧りながら、蕎麦を啜ったことを思い出す。

それにしても六文そばは安い。たぬきそばは250円、リーズナブルな小諸そばでも420円だからその安さが際立つ。殆どの天ぷらそばが280円、最も高いアジ天そばでも300円である。かと言って麺もツユも天ぷらも美味い。この物価高には大変有り難い存在である。できることならば名物だった『オキアミ天』も復活して欲しいところ。

厨房は蕎麦を作るご主人、天ぷらを揚げる人、洗い物をするおばさんの3人体制、無口なご主人だが、是非引き続き頑張ってもらいたい。ご馳走さまでした。

六文そば 人形町店
中央区日本橋人形町1ー10ー5

有名企業の名前の由来を調べてみた①

2024-03-06 05:00:00 | 日記
『改めて日本語を考える』その48。上場企業を見ているとやはり漢字の名前が多い。しかし、カタカナ表記の会社も相当数あり、その意味がわからない会社も多い。そんな会社の名前の由来を少しだけ調べてみた。

外食チェーンを運営している『ゼンショー』、(ゼンショーホールディングス)の会社名は知らずとも『すき家』『はま寿司』『ココス』『なか卯』『ロッテリア』と言ったお店を知らない日本人はあまりいない。

ではゼンショーの意味はなんだろう。創業者の小川賢太郎氏が一代で成した会社であり、社是が『全勝、善商、禅商』が社名の由来。ただ、実際にはとにかくM&Aで伸びた会社だけあり、全て成功、つまり『全勝』を社員に求めることが一番大切なことのようである。

社長の苗字が社名になっている会社も多い。有名なのはニトリ(似鳥)、コメリ(米利)、ヤマダ電機(山田)、ホンダ(本田宗一郎)、フジクラ(創業者、藤倉善八)、クボタ(同、久保田権四郎)、マツダ(松田重次郎)など。

ただ、創業時は異なる名前でそれを今の社名に改名したものも多く、フジクラは藤倉電線、マツダは東洋工業などだったのだが、CIの際に創業者の苗字を社名にした会社もある。

(昔のマツダ)

同じように創業者の姓を使ったのが、リンナイ。ただ、2人の創業メンバーの林兼吉・内藤秀次郎の頭の2字を使い、初めは『ナイリン』とするつもりだったのだが、語呂が悪いため『林内商会』としてスタート。

これをカタカナにして使っているものである。上場企業ではないが、ブリヂストンは創業家石橋家を英訳し、『ブリッジ(橋)ストーン(石)』を繋げたというのは有名である。

創業の地を使っているのが、クラボウ(倉敷紡績)、カネカ(鐘淵化学)、カネボウ(鐘淵紡績、その後にクラシエと改称)など結構多い。

その中で珍しい例はグンゼ(郡是製絲が創業時の社名)である。社名の由来は創業地の何鹿郡(現在の京都府綾部市)の地場産業である蚕糸業を郡を挙げて推進することが郡の急務という考えによる。つまり、『郡の是とすること』を体現しようとしたのが社名となっている。

合併の際に元の企業名を繋げた例はアンリツ(1931年に安中電機と共立電機が合併した際に半分ずつ安・立を繋げての社名に)、アイシン(1965年に愛知工業と新川電機が合併。愛・新を繋げて社名に)、全てカタカナではないが、グルメ杵屋もサンドイッチのグルメとうどんの杵屋が合併した会社なのである。

他にも色々あるが、また次回。

オカメザクラと『久我山桜』

2024-03-05 05:00:00 | 日記
三寒四温とはよく言ったもので暖かい日も寒い日もそれほど長くは続かない。北から寒気が近づき、西高東低の気圧配置となっても、西から高気圧が張り出してきて北に低気圧、南に高気圧となり、南風が吹く。その間に雨が降り、強い湾岸低気圧が発達すると東京でも雪が降る。といった天気が繰り返すうちにようやく暖かくなる。

日本橋にも植えられているオカメザクラの花が満開に近づき、ピンクの花が目を楽しませてくれる。今年は伊豆の河津桜が咲き始めるのが早かったからオカメザクラの開花が遅いのかとも思うのだが、通常から考えると平年通りのようだ。



2021年は3月4日、2022年は3月10日、2023年は3月8日にオカメザクラの写メを撮りに来ているのからすると平年通りか、数日早いのかも知れない。




ソメイヨシノは花が前を向いて咲くのだが、河津桜やオカメザクラは花が下を向いて咲く。また、木の高さがあまり高くならず、目線とちょうど合うくらい、色も可愛らしいピンクとソメイヨシノよりは色が濃い。

付近に勤める人はランチタイムに花見がてら歩く人、私のように写メに収める人、皆それぞれに早めの春を楽しんでいた。

もう一つの桜が『久我山桜』である。これは植物ではなく、駅の窓に職員が枝に見立てた茶色の板を貼り、そこに駅を使う人たちが花びらの形に切ったピンクの紙にメッセージを書いて貼るのである。



今年でもう4回目、卒業生向けには2月25日〜3月24日、一旦クリアにして新入生向けには4月5日〜15日。もうこちらの花もたくさん咲き始めている。國學院久我山、都立西高をはじめ幼稚園から大学生までいろいろなメッセージがある。



暇があると見ることもあるが、青春しているなというものもあり、楽しい。この花びらがいっぱいになると春も本番となる。

都営大江戸線スタンプラリー①

2024-03-04 05:00:00 | 鉄道
鉄道シリーズその228。都営地下鉄スタンプシリーズ第2弾、最長路線である大江戸線にチャレンジすることにした。大江戸線は開業が1991年、全通したのが2000年である。全通は平成12年12月12日だから覚えやすい。

地下鉄線の中で最長40.7km、駅数も38とこちらも一番である。さらに環状にはなっているが、山手線や大阪環状線と異なり『数字の6』のような路線。始発が都庁前から環状部分を走り、都庁前駅まで戻ると離れ、光が丘駅まで北西に向かって走っていく。



こうしたイレギュラーな路線のため、スタートをどこにするか悩んだが、取り敢えず飯田橋駅から両国方向を目指すことにした。飯田橋駅にはJRのほか、東京メトロ東西線、有楽町線が通っており、これらを避けるために駅ホームは地下32mのところにある。

スタンプのある駅長室までは地下6階から地下1階まで登ることになる。(もちろんエレベーターを使う)スタンプには東京大神宮と小石川後楽園が図案として描かれている。

東京大神宮は元々は有楽町の大隈重信邸跡に作られた皇大神宮遥拝殿が起源、日比谷大神宮として信仰を集めたが、関東大震災で被災、1928年にこの地に移ったもの。



小石川後楽園は水戸藩上屋敷跡の庭園であり、上屋敷は今の東京ドームあたりである。また、後楽園の名前は水戸光圀の代に朱子学者朱舜水の『士に当たりては天下の憂い先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむなり』から取られている。



また、庭園の円月橋は中国で考えられたアーチ型の石橋であり、写メ以上に実物は造りが素晴らしいものである。

また、東京メトロのスタンプも東京大神宮が描かれている。

春日駅は東京メトロ後楽園駅、都営三田線春日駅との乗り換え駅で文京区役所(文京シビックホール)が真上にある。

スタンプにも描かれているが、1999年と建設後20年以上経つが、今だに東京23区の区役所では最も高い142mある。

他には東京ドームとドームシティ(ラクーア、ホール、アトラクションズなどからなる。)も描かれている。

一方、都営三田線のスタンプには春日局が意匠として載っているが、これは三代将軍家光の乳母であった春日局が幕府より拝領し、お付きの者30人と暮らしたため、この地は春日殿町、現在は文京区春日となっているためである。



また、東京メトロ後楽園駅のスタンプはやはり東京ドームが描かれている。(以下、次回)


よもだそば 御徒町店〜御徒町ランチグルメ

2024-03-03 05:00:00 | グルメ
御徒町駅周辺を歩いていてちょうど昼時となった。ラーメンの店は多いが、蕎麦の店がなかなか見つからない。富士そば、小諸そばはあったがと吉池の隣を見ると何と『よもだそば』。恥ずかしながら日本橋以外の店は初めてである。


外観からしても鰻の寝床のような細長い店、その頭のところに券売機と厨房があり、奥に6人ほどのカウンター、あとは立ち食いの店内である。とにかくメニューが多くて悩むが、すぐに後ろにお客さんが来るので目立つ『かき揚げ蕎麦』(530円)のボタンを押してしまった。

カウンターに出すともう1人の店員が茹で始め、丼に取ると大ぶりなかき揚げを乗せ、僅かな量のネギをかけ、トレイごと出してくれる。 


お冷もトレイに乗せて奥の椅子席に座る。ラッキーなことに3席ほど空いていた。この店は割り箸ではなく、再利用する箸を2本掴み、七味唐辛子を掛けて食べ始める。


丼を覆うほどのかき揚げをかき分けて蕎麦を一箸、やや黒っぽい自家製粉の麺はコシがしっかりしていて食べ応えがある。また、1玉が大きいのか、麺も多い。

かき揚げを箸で捌き、一口。とにかく玉ねぎを大ぶりに切ったものが殆ど、少しのにんじんとネギを加えて天ぷら粉を塗し、揚げた感じでカリカリ感は皆無。ややぼてっとした感じで同じ日本橋の店の方がもう少し軽く揚がっていた気がした。


(昨年、日本橋店)
ツユはカツオ、ウルメ、宗田カツオ、昆布で取り、自信があるとの触れ込みだが、流石にうまい。もう少しツユも量が多ければ嬉しいのだが。店は大繁盛、今日はカレーは我慢しました。ご馳走さま。



よもだそば 御徒町店
台東区上野5ー27ー6
0362842301

関東三十六不動巡り②〜薬研堀不動院

2024-03-02 05:00:00 | 霊場巡り
関東三十六不動巡り②。2番目に伺ったのは第21番札所の『薬研堀不動院』である。正式には大本山川崎大師平間寺東京別院薬研堀不動院、つまり川崎大師の東京別院ということになる。

由緒は1585年豊臣秀吉の兵火にあった際に根来寺の大印僧都が尊像を守護して籠に入れ東国に下った。やがて隅田川そばに1591年堂宇を建てたものである。ご本尊は秘仏で1137年真言宗の中興の祖と言われる覚鑁上人が43歳の厄年を無事に済まされたお礼に紀州根来寺に安置されたものである。

今の川崎大師別院となったのは1892年のことで今は東京三大不動として目黒不動、目白不動と共に信仰を集めていて江戸名所図会にも載っている。



場所は都営浅草線東日本橋駅から歩いてすぐのところにある。細かい場所がわからなくても沢山の幟と参道を示す石柱があるのですぐに到着する。

不動院の前に到着するとニ階建てとなっている本堂に上がるのだが、階段が結構急である。実は関東大震災で旧本堂が倒壊してしまい、街の再開発も相まって今の本堂は狭い敷地に二階建てにせざるを得なかったのである。



本堂に入るとご本尊と脇侍(大日、阿弥陀如来)が脇をかためている。ここで参拝するが、納経所は閉まっていて下に降りる。
隣の建物の一階に確かにあるが、ブザーを押してもなかなか人が来ない。一緒にいた人がインターホンを押し、ようやく御朱印を授かることができた。

納経所のお隣には遍路大師像、これは弘法大師1500年御遠忌記念に1979年に作られたもの。



また、講談発祥の地や順天堂発祥の地などの石碑が並んでいる。

ところで『やげんぼり』というとやはり唐辛子を思い出すが、その発祥の地もこの近くにある。現在、有名になった『やげん堀』も元々この辺りにあったのだが、今は浅草に場所を移している。

浅草は『七味唐辛子』、この近くにある大木唐辛子店は『七色唐辛子』と違うものらしい。