関東三十六不動尊巡り④、今回は第22番札所不動院に伺った。蔵前でラーメンを食べた後10分少しを歩いて到着。表通りから一本入った静かなところにある。
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山門をくぐると3階建のコンクリート製の本堂の入口がある。階段を上がり、ガラス戸のそばまで行くと中から御住職がお見えになり、戸を開け中に入れてもらう。
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玄関前には少し時代がかったお雛様の7段飾り、『まだ飾られているのですか』と私が尋ねると『なかなか片付けようと思ってもついつい決心がつかなくて』、何処も同じである。
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当院は真言宗智山派のお寺で本山は京都智積院とか、まずは3階の本堂まで上がり、お参りをする。
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奈良時代の良弁作と伝わる不動明王像、これには長年の願いであった母との再会を果たしたのち、このような母子別離の悲しみが世の中からなくなればという思いをこの木像に謹刻したと伝わる。このため、『子守り不動』と呼ばれている。言われてみれば優しいお顔の不動明王像である。
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他にも仏像は多数置かれているが、右手の部屋に置かれていた三尊は脇侍が十一面観音と地蔵菩薩。しかし、本尊は御住職に伺っても分からなかった。
本尊の良弁作の不動明王像は幾度となく変転を重ね、肥前国平戸の松浦氏の守護仏として祀られていた時には島原の乱平定に霊験を顕わし、深く信仰された。その後、元禄10年に平戸藩主松浦鎮信が当院は松浦藩上屋敷の鬼門にあることなどから松浦家の祈願所とし、良弁作の不動明王像など松浦氏に伝わる仏像を寄託した。なお、今の本堂は1965年に落慶したものである。
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住職に『この辺りはお寺が多いみたいですね』と尋ねたが、『かつては多くあったお寺も練馬区や烏山など随分減って寂しい限りです』とのことであった。浅草の喧騒とは打って変わって静かな場所にひっそりしていて、参拝するにも心落ち着くお寺であった。
私は蔵前駅から歩いたが、帰りは浅草通りに出て右に曲がるとすぐに銀座線田原町駅、途中何軒もの仏具屋さんがある。
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