hokutoのきまぐれ散歩

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関東三十六不動巡り③〜目青不動尊(教學院)

2024-03-08 05:00:00 | 霊場巡り
関東三十六不動巡り③、3番目に伺ったのは第16番札所の教学院である。正式名称は『竹園山最勝寺教學院』、通称『目青不動』とよばれている。江戸五不動は東西南北中央の5つの方角を指していて、目黒、目白、目青、目黄、目赤。ただ、目黄が2つあるため、6寺となっている。

目青不動は世田谷区太子堂、東急世田谷線(玉電)の終点三軒茶屋電停を降りて進行方向とは逆に少し歩くと線路沿いに山門が現れる。



教學院の創建は1311年で当初江戸城紅葉山にあった。ご本尊は阿弥陀如来で太田道灌がこれを麹町に移し、さらに赤坂、青山などを転々とした。江戸時代には寛永寺の末寺となったが、1909年に現在の地に移転した。

目青不動は正善寺(麻布谷町)の本尊であったが、同寺が廃寺となり、教學院に移されたものである。目青不動尊は慈覚大師円仁作の像であるが、秘仏として厨子に納められ、我々は拝むことができない。その代わりのお前立ちの不動尊は1642年の銘がある青銅製の1m余りの像である。



山門からお寺に入ると正面に不動堂があり、こちらにも納経所とあるが誰もいない。まずは不動尊に手を合わせようとするが、本堂は戸が半分しか開かなかった。中に入ると少し暗いが不動尊像ははっきりとみることができた。ちなみに『目青不動』と言っても別に目が青いわけではなく、かつて青山にあったことから『目青不動』と言われるようになったらしい。

ちょうど梅の花が咲き誇り、左手奥に本堂があるが、こちらは正面の戸が閉まっていた。横に生えている大木は『チシャノキ』である。



左手の庫裏の建物に『納経受付』と赤字で書かれていて中に入る。上品な女性に対応していただき、御朱印と今年の暦などを頂いた。


その際に不動堂の戸が半分しか開かないことを聞くとつい先日も賽銭泥棒にあったため、少しでも用心になればと戸を半分しか開かないようにしたとのこと。また、私が三十六不動巡りを始めたばかりと話すと10年以上かかる人もいらっしゃるとか。



外に出て境内を見て歩く。大きな石碑には『獣魂碑』、これは食肉の組合が建てたものらしい。振り返ると庫裏の後ろにキャロットタワー、現代らしい風景である。

帰りに山門から玉電が横切る姿を写メに収めて帰ることにした。