『東京の坂、日本の坂』その221。自由が丘付近の坂道2回目、睦坂を上って行くと目黒通りにぶつかるが、これを渡ってから左に行く。宮前小学校の方に右に折れると目の前にかなり先まで見通せる急な坂道が現れる。
この坂道が『しどめ坂』。しどめとは草ボケというバラ科の赤い棘のある木。この木が呑川の岸辺に群生したことから付いた名前である。花は朱色に近い赤い花をつける。
坂の上の道を曲がり、校庭に沿って行くと、しどめ坂と並行する坂道が現れる。この坂道もかなり遠くまで見通すことができる。坂道自体は2車線と細いため、余計にその勾配が強調される。
これが『太鼓坂』、由来は①この坂道の斜面が太鼓のような形をしていたから、②急坂のため太鼓を転がすように人が転げ落ちたため、という説がある。案内板は小学校の壁に貼られているが、親切にもそばの坂道の地図もついていた。
再び目黒通りに戻り、左に曲がる。自由が丘通りを越え、次の道を左に行くと細いくの字に曲がった緩い坂が出てくるが、これが『氷川坂』。
由来はこの先に氷川神社があるため付いたなまえである。
そのまままっすぐ行くと八雲氷川神社の参道になる。由来はわからないが、文書などによると少なくとも江戸時代中期にはあったと思われる。参道も長く、ようやく本殿に到着。お参りをした。
ここからは呑川沿いを歩きようやく都立大学前駅に到着することができた。