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さて、こむずかしい話がつづいたので最終回は軽い話を。わたし、退職事務をやるうえで、退職手当や年金という大ネタはけっこうプレッシャーを感じながら行う(なにしろミスれない)。でもね、小ネタはけっこう楽しいんですよ。
たとえば、互助会からはこれまで積み立ててきた退職生業資金が返ってくる。今年の額を見たら、わたし今辞めても50万は返ってくる。あ、でかくて小ネタじゃないか。
それ意外にも小っちゃい給付はあるんですよ。
・永年勤続祝金……40000円
・教育会館会費返戻……61800円
額はひとによって違うけど学生協の出資金や利用割戻金も(希望すれば)戻ってくる。
こういうお金は本当にうれしいと思う。なにしろみんな忘れてるから。だからこの事務をやっているときは、いいなー、うらやましいなーと心底思っています。ま、そのおかげでわたしはサプライズで受け取る喜びはないわけだけどね。
まさかこんなに長いこと退職事務について特集するとは思わなかった。でも、つくづくと考えた。いまは学校事務職員をやっているから“お仕事”として退職関係の事務を否応なしにやっていて、それは仕方のないことだ。でもね、いざ自分の退職のときには、おれはけっこういい加減になっちゃうんじゃないだろうか。すっかり疲れ果てて(笑)。
「horiさんはいいわよね、退職後も確定申告とか慣れてるわけでしょ?」
とか言われるけれど、私生活では申告も無視している無法ぶり。はたして退職後の医療給付などについて、どれだけマメにやるだろう。
いいよもうめんどくせーや、とか言って医療機関からの領収書なんてほっぽり投げる自分が目に浮かぶ。生命保険の請求とか、なんかうんざりするような手続きが今から気が重い。
あっ、そうだ。そういうのをみんなうちの奥さんにお願いすればいいのではっ!……もっとも嫌われるタイプの年寄りにわたしはなろうとしている。だいじょうぶかおれ。だいじょうぶか現役事務職員。
《退職事務・おしまい》
本日の一本は「婚前特急」
ぶっちゃけ、五マタをかける独身女性のお話。それぞれに自分に便利な部分を見つけ、それが自由な恋愛だとうそぶいている。しかし親友の結婚を機会にそれぞれとの関係を見直すと……これ、吉高由里子以外がやったら嫌味な映画になりかねないところ。
でも、予想したようなかぐや姫パターンにはならず、いちばん低レベルな男(浜野謙太!)とのラブストーリーに集約していくのでびっくり。ハマケンが味わい深いのは当然としても、演出にチカラがあるってことなんだろうな。ま、それ以前に吉高由里子にわたしは夢中なんですけれども。