2015年版はこちら。
2016年邦画篇はこちら。
さあ今日は洋画篇。映画サイトでは『順当な結果』と評されている。
1 「ハドソン川の奇跡」(クリント・イーストウッド/WB)
2 「キャロル」(トッド・ヘインズ/ファントムフィルム)
3 「ブリッジ・オブ・スパイ」(スティーブン・スピルバーグ/FOX)
4 「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」(ジェイ・ローチ/東北新社)
5 「山河ノスタルジア」(ジャ・ジャンクー/ビターズ・エンド)
6 「サウルの息子」(ネメシュ・ラースロー/ファインフィルムズ)
7 「スポットライト 世紀のスクープ」(トーマス・マッカーシー/ロングライド)
8 「イレブン・ミニッツ」(イエジー・スコリモフスキ/コピアポア・フィルム)
9 「ブルックリン」(ジョン・クローリー/FOX)
10 「ルーム」(レニー・エイブラハムソン/ギャガ)
……順当ですね(笑)。特にイーストウッドはこれで何度目のベストワンなんだろう。確かにキネマ旬報は“イーストウッド寄り”とまで言われる雑誌。しかしわたしは同じ時代に彼が映画をつくり続け、肩に力を入れずに(少なくともそのように見える)巨匠としての作法を守ってくれていることは幸福だと思う。
「許されざる者」「スペース・カウボーイ」「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」「父親たちの星条旗」「グラン・トリノ」「ジャージー・ボーイズ」……文句あるかって(笑)。
「ブリッジ・オブ・スパイ」のマーク・ライランスは予想どおりオスカーをゲット。そのアカデミーの作品賞を受賞した「スポットライト」よりも「トランボ」が上にあるのはとてもうれしい。ハリウッドこそが、この映画をもっと評価しなければならなかったはずだけどなあ。いや、赤狩り問題は彼らにとってまだまだそんなに単純なものではなかったということか。
このなかでは「ブルックリン」を見逃したのがちょっとくやしいかも。次回は個人賞関係。