2015年版はこちら。
1月下旬恒例、映連(日本映画製作者連盟)が前年の興行収入を発表したので特集します。今回は邦画篇。
第1位 「君の名は。」(東宝) 235.6(億円)
第2位 「シン・ゴジラ」(東宝) 82.5
第3位 「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」(東宝) 63.3
第4位 「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」(東宝)55.3
第5位 「ONE PIECE FILM GOLD」(東映) 51.8
第6位 「信長協奏曲」(東宝) 46.1
第7位 「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」(東宝) 41.2
第8位 「暗殺教室~卒業編~」(東宝) 35.2
第9位 「orange ~オレンジ~」(東宝) 32.5
第10位 「映画 聲の形」(松竹) 23.0
……以下「植物図鑑」「デスノート」「ポケモン」「クレしん」と続く。一瞥してわかるのは、またしても東宝の強さが圧倒的だったことと、「君の名は。」をはじめとしたアニメの隆盛だ。
にしても東宝は盤石。若年層をねらった、いわゆるキラキラ映画とアニメでコンスタントに稼ぎ、わずかなすき間で冒険もしてみせる。こけてしまった作品もないではないが、冒険の最たるものが「君の名は。」だったわけで、結果的に公開後二十数週間たったというのに興行収入のトップワンに返り咲いたりしているのは立派というしかない。ジブリも細田守作品もない、実は東宝にとってしんどいはずだった2016年が、あれよあれよという間に……
同じことが「シン・ゴジラ」にも言えて、あの膨大な脚本にGOを出したあたり、余裕のある会社にしかできない芸当かも。
わたしがわからないのはここに来て「名探偵コナン」の興収がのびていることと、「信長協奏曲」の意外な大ヒット。わたしの知らない世界がここでは展開されているようだ。
次回は洋画篇。