洋画篇はこちら。
さて個人賞はこうなっている。
監督賞 片渕須直(この世界の片隅に)
脚本賞 庵野秀明(シン・ゴジラ)
主演女優賞 宮沢りえ(湯を沸かすほどの熱い愛)
主演男優賞 柳楽優弥(ディストラクション・ベイビーズ)
助演女優賞 杉咲花(湯を沸かすほどの熱い愛)
助演男優賞 竹原ピストル(永い言い訳)
新人女優賞 小松菜奈(溺れるナイフ)
新人男優賞 村上虹郎(ディストラクション・ベイビーズ)
外国映画監督賞 クリント・イーストウッド(ハドソン川の奇跡)
……作品がベストワンになったからといって監督賞がとれるわけではないのだが、邦画洋画ともに今回は一致している。アニメの監督が監督賞をとったのは史上初。あの宮崎駿もとっていないのでこれは快挙。
宮沢りえは「紙の月」でも受賞しているので、名女優への道を着々と歩んでいるということか。若尾文子の3回にぜひ並んでほしい。狂気の美貌はいまもなお健在。
「誰も知らない」で史上最年少カンヌ主演男優賞をとった柳楽優弥が、12年後にキネ旬男優賞とは。映画の神様に愛されているとしか言いようがない。「ディストラクション・ベイビーズ」の、暴力そのものと化した演技は確かにすごかった。同じ作品の村上虹郎は、村上淳とUAの子ということで血筋は文句なし。これからが期待できます。
助演男優の竹原ピストルは、イメージそのまんまの演技。イメージそのまんまの歌を絶唱しております。いいですねこの人。
あっ、それからうれしかったのは、文化映画のベストワンが「ふたりの桃源郷」だったことですっ!