事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」Vol.4

2014-05-09 | 芸能ネタ

Makitaimg01 Vol.3はこちら

・牧田知丈

落合博満をセリフなしにここまでリアルに表現できるとは……な人。相手投手をなめていたり、球場でひとりだけ違う景色を見ているにちがいないあの名選手&名監督のふてぶてしさを絶妙に。

プレイスタイルを模倣する(そしてデフォルメする)のはもちろんだが、契約更改のコメントまで芸に出来るのはすごい。あ、それはもちろん落合という存在の孤高にもつながっているのだろうが。

そして牧田さんのすごいところは、まったくの素人という点。製薬会社のサラリーマンなのだそうだ。つまり彼がやっているのは究極の宴会芸なのだ。

そしてもっともっと言ってしまえば、この番組がなかったら、彼のものまねを全国の視聴者は知ることもなく終わってしまったはず。いやあ、ありがたいありがたい。

Vol.5につづく

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「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」Vol.3

2014-05-08 | 芸能ネタ

Mahoimg01 Vol.2はこちら

さあわたしの大好きなものまね者たちを紹介していきましょう。

・小出真保

もとは「麦芽」というコンビだったけれど現在はピン。なんといっても優香のものまねが強烈だった。いったい誰がかわいいけれども個性に欠ける優香をまねしようと思うだろう。しかもそれは志村けんとのからみではなく、「王様のブランチ」(TBS)において寺脇康文や谷原章介に甘える優香という微妙なもの。確かに細かすぎる(笑)。

けっこうクールな批評も入っていて、小林麻耶や上野樹里などの“媚び”が垣間見える瞬間をやらせたら天下一品。

しかも、関根勤がとにかく彼女を気に入っていて、本人より(ルックスはさほど可愛くはないのに)可愛く見えると絶賛。実はわたしもそう思います。なんかもう、やたらに可愛い。同じパターンで、梅小鉢の高田紗千子がやる菅野美穂ネタも必見です。

Lilicoimg01 ついでに「王様のブランチ」がらみを。うちの奥さんはあの番組のファンなのでたまにつきあう。で、小出の元相方もまねしていたLiLiCoのことがわたしは気になって気になって仕方がない。

スウェーデンの貴族の末裔で、来日してホームレス、そして演歌歌手からヌードを披露して映画レポーター……いったいなんだろうこの振れ幅は。

で、例によってバタくさいルックスの大好きなわたしは、アンジェラ・アキと同様に

「こ、こんなにきれいな人はめったにいない」

と熱く見つめているのです。となりには小林幸子似のこてこての北海道出身者が座っているというのに

Vol.4につづく

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「鉄くず拾いの物語」Epizoda u životu berača željeza (2013 ビターズ・エンド)

2014-05-07 | 洋画

20140320_2ceb09 「GWなんだし、どこかへ行きましょう」妻は主張。

「じゃあ、映画でも。」

しめた。なんにしよう、アナ雪かな、スパイダーマンかな。

「鶴岡で『鉄くず拾いの物語』をやってるの。それにしましょうよ」

えええええっ、よそうよ。どうして黄金週間にそんな暗い映画を。わたし「バックコーラスのディーバたち」のときに予告編で確信していたの。絶対にこれを見ることはないだろうなと。

いやあ、しかしなんでも経験です。すばらしい作品だった。妻よありがとう。

ボスニア・ヘルツェゴビナにおいて、貧困が引き金になった小さな事件を、その当事者に演じさせたほとんど再現フィルム。わずか9日間で撮りあげたという。

主人公は定職をもたず、乗り捨てられた車を解体などして生計を立てている。豊満な(という形容をすでに超えているような気も)妻と、愛らしい娘ふたりと暮らすおだやかな日々。しかし、妻が流産し、手術費用を払えないことから夫の右往左往が始まる……

薄刃で切り取るように背景が次第にあらわに。ボスニア紛争において血で血を洗う大量虐殺があったこと。主人公一家がロマ族(政治的に正しくない言葉だとジプシー)なので差別されていること。流産ひとつで死を覚悟しなければならないほどボスニア・ヘルツェゴビナが国家として弱体化していること……

家族が住む村と、病院のある都会を往復するたびに、巨大な火力発電所がそびえ立つカットが挿入される。発電所が象徴する権力や体制は、小さな家族の大きな不幸に手を差しのべない。それはボスニア・ヘルツェゴビナだけのことなのか。

この作品はベルリン映画祭三冠に輝いた。監督のダニス・タノビッチは当然だとしても、驚きなのは演技経験のまったくない父親役(というか父親の)ナジフが主演男優賞を取ったことだ。

おそろしいほどに自然体な演技(なのか)。“夜の合図”を夫が送り、妻が恥じらうくだりなど、いったいどうやって画面に定着できたのだろう。彼らの自然さはプロの俳優たちへの痛烈な皮肉になってしまっている。

もっとも、おかげでナジフは定職に就き、保険証をゲットできたとか。映画がつくりあげた、ひとつの奇跡の物語。ぜひ。でも明日で鶴岡の上映は終わっちゃうけど(泣)。

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「冬のフロスト」Winter Rrost R.D.ウィングフィールド著 創元推理文庫

2014-05-06 | ミステリ

29106 「クリスマスのフロスト」「フロスト日和」「夜のフロスト」「フロスト気質につづく、日本で刊行されるフロストシリーズの(いまのところ)最新刊。もっとも、本国イギリスで刊行されたのは前世紀の1999年。作者のR.D.ウィングフィールドは2007年にもう亡くなっています。もう残るは一作だけか……残念だなあ。

風采の上がらない、妻を亡くした中年刑事。捜査方針は場当たり的で、何度も何度もミスをする。いつも下品きわまりない話しかしないので、同僚たちから、愛されはするけれども尊敬はされそうにない。しかしそんなフロストの世知に長けた推理がなければ、事件は迷宮入り確実。文句なく、名探偵ではあるのだ。

この作品では、上にこびへつらう署長にふりまわされるのはいつもどおりだけれど、それ以上にほんっっっっとおに使えねー部下(しかも女癖悪し)によって捜査はめちゃめちゃになってしまう。いるよなー、こういう野郎って。ひょっとしたらこのシリーズをいちばん楽しみにしているのは中間管理職の方々かもしれない。

シリーズ最大の特徴は、事件が同時多発すること。今回も

・少女誘拐事件

・娼婦連続殺人

の大ネタだけでもたいへんなのに

・レイプされると思いこんでいる中年女性

・怪盗枕カヴァー(笑)

まであらわれ、あまっさえ白骨化した死体まで発見“されてしまう”。

「この忙しいときに」

と毒づきながらも、フロストは眠らずに(時間外手当の予算残まで署長に意識させられながら)事件に対処する。

いつもどうやって解決するのかと絶望的になるのだが、今回は特にハラハラさせられる。同時多発した事件が相互に連関して……なラストはおみごとでした。

いつもミステリのベストテンでトップをとるこのシリーズなのに、今回は3位に終わっている。でもね、それはみんながフロストに慣れただけ。あまりにも孤高に面白いことに驚きがなくなっただけでしょう。面白さは文句なくベストワン!

冬のフロスト<上> (創元推理文庫) 冬のフロスト<上> (創元推理文庫)
価格:¥ 1,404(税込)
発売日:2013-06-28

冬のフロスト<下> (創元推理文庫) 冬のフロスト<下> (創元推理文庫)
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ガリレオを全部観る 11 エピソード0 「操縦る(あやつる)」

2014-05-05 | ミステリ

Miuraharumaimg01_2 その10「爆ぜる 後篇」はこちら

第一シーズンのオンエアが高視聴率で推移し、ほぼ一年後に劇場版ガリレオである「容疑者Xの献身」が封切られる。その初日にスペシャルとして放映されたのがこのエピソード0。メディアミックスですな。

構成はなかなか凝っていて、大学時代の草薙にかけられた容疑を湯川が晴らす流れと、刑事となった草薙に湯川が初めて協力するストーリーがリンクしている。

湯川と草薙はもちろん福山雅治と北村一輝だけれど、大学時代はそれぞれ三浦春馬と佐野和真が演じていて、特に三浦春馬がすばらしい。例のフレミングの左手の法則っぽいしぐさも決まっている。福山とはルックスも似ているし(そう見えるんですよ実際)、アミューズの先輩後輩だし。

オトナ版の事件は、海辺に住む血の繋がっていない父娘(追悼蟹江敬三香里奈)のところへ、放蕩息子があらわれ、生活をかき乱す。息子の住む離れが突然発火し、焼死する。室内には他に誰もいないので一種の密室殺人である。

大学生版は、ピザを配達した草薙が、死んだ女性の部屋に最後に訪れたことで殺人の容疑がかけられる。同じバドミントン部の、変わっているけれども天才だと評判の湯川という学生に救いを求めるというもの。

ガリレオファンへのサービスがてんこ盛りだ。大学には数学の難問を考え続ける青年(「容疑者Xの献身」の石神だろう)がいるし、学食のBランチやまずいインスタントコーヒーが大好きという湯川の嗜好がむかしからのものだとわかる。

このドラマがすばらしいのは、どちらの事件にも、表層の解決よりももっと深い真相がかくれていること。親子の情愛や、再現性のない実証などなんの意味もないと語る湯川の(ぶっきらぼうながらも)あたたかさが泣かせる。

ただねえ、湯川の生徒である長澤まさみは完全に浮きまくり。恋愛ベタな理系学生というキャラは、およそ彼女のものではなかった。

セカンドシーズン第一回「幻惑す(まどわす)」につづく

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軍師官兵衛~第十八話「裏切る理由」

2014-05-04 | テレビ番組

Tanakatetsujiimg01 第十七話「見捨てられた城」はこちら

前回はリアルタイムで見ることはできなかったけれども、今回は逆に

「GWなのにどこにも出かけないの?」

という妻のリクエストにもめげず自宅でじっくり見ております。いーんです。

不良債権を切り捨てた(ということでしょう?)秀吉は、別所の三木城を攻める。半兵衛と官兵衛の二兵衛が用いたのは付け城をやたらに造って、兵糧攻めとともに背後からの敵に備えるというもの。金のある人にしかできない兵法です。

例によって目力がすごい宇喜多直家を調略しようとした官兵衛は、逆に

「西ばかりに目を向けず、東に気を払うことじゃ」

と意味深なサジェストを。誰かが、不穏な動きをしていると。人を裏切ることを知っている人は、裏切りに敏感というお話。

とくればいつものように御着の城主がまたしてもゆれ動いているのかと職隆(柴田恭兵)は探りを入れるが、お紺を亡くした小寺政職(片岡鶴太郎)はそれどころではない。溢れる涙はわたしもですよ鶴ちゃん。高岡早紀カンバーック!

ここで数週間にわたって信長への忠心と保身の間で揺れていた荒木村重にフォーカスが。「どうせ使い捨てじゃ」と吐き捨てていた彼も、信長が自分を認めていることを感じて安堵。しかし部下が本願寺と通じていたことを契機に……

いかにもありそう。そして彼の心変わりが各方面に多大な影響を与えるたたみかけがよかった。西と東から挟み撃ちになってしまうとうろたえる播磨勢はまだわかりやすい。それ以上に、キリシタンである高山右近の落胆、好機がやってきたと喜ぶ毛利勢、真偽がわからないので右往左往する織田方。

あっと思いました。三週間ぐらい前は、このあたりで誰よりもうろたえて絶叫していた官兵衛は、(まあかなり動揺はするけれども)冷静な判断ができるようになっている。しかし、そこからもう一段ダークサイドに行くのかあ。わくわく。

「あー、音がでかい。うるさい」

うちのオヤジはこのドラマが大嫌いなので不機嫌です。いつもNHKしか見ない人間が、この時間だけは別室に。ほう、なんでだろう。

「自分が知らない人間が主人公なのが許せないみたい」

妻はつぶやく。ちっちぇー(笑)。まあそういう人もいるでしょうから今週も視聴率は15%台でしょう。あ、そういえば仲間由紀恵が演じている「花子とアン」の役柄は、あの真珠夫人のモデルなんですってよ!ご存じでした奥様?なんで今回彼女のネタかはご存じでしょう奥様!

第十九話「非情の罠」につづく

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軍師官兵衛~第十七話「見捨てられた城」

2014-05-03 | テレビ番組

Takaokasakiimg04 第十六話「上月城の守り」はこちら

先週はお仕事だったのでオンエアに間に合わず、例によって再放送を見てからアップです。われながら律儀です。レコーダーを買うのもいいだろうけれど、どうもそうすると安心してむしろ見なくなっちゃうタイプ。われながらずぼらです。

前回の視聴率は予想以上で16.2%。「花子とアン」が絶好調なので、オヤジ週刊誌がまたしても大河の不調をあざ笑っておりますが、悪くないですよこの数字は。日テレの17:30から22:00までの鉄壁の布陣をかいくぐってむしろ健闘か。

さて今回は、ふたつの城が見捨てられる経緯を。信長は毛利の軍勢の兵糧攻めに苦しむ上月城を。毛利は官兵衛の調略と宇喜多直家に対する疑心から棚橋左京進のいる志方城を。

まだ若い官兵衛と、天下布武をとなえる信長では、違う風景を見ているということなんだろうけれど、上月を捨てたことで播磨での信用を一気に失ったわけで、話はそう簡単ではなさそう。毛利との激突には、もっと有利な条件下で、とする計算はきっとあったでしょう。なにしろ相手は5万の軍勢だし。

尼子勝久はしかし悲劇的な武将だ。よくよく考えると毛利と尼子の間には長い因縁があり、毛利だけが腹黒かったわけではない。しかしファナティックな(そしてめちゃめちゃ強い)山中鹿之助の誘いにのってお寺から還俗したのが運の尽き、といってはかわいそうすぎるかなあ。寺で静かな一生をすごした方が……と考える人はもうひとりいて、竹中半兵衛は「ここ(寺)にいると心が安まる」としみじみ。死亡フラッグに似合いすぎるお言葉です。

今回の演出は、ストップモーションの多用、仰角で密談を撮ったりと、まるで東映やくざ映画。神戸の某組織、じゃなかった信長に粛正されるのではないかと怖れる荒木村重と明智光秀の対話はいい感じ。田中哲司と春風亭小朝が菅原文太と小林旭に見えてきます。

ということで今回の視聴率は……あ、結果はもう出てるか。15.6%ねえ。安定ってとこかな。オヤジとしては、すっかりファンになった高岡早紀の退場がひたすら悲しい回でした。

第十八話「裏切る理由」につづく

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「ラスト・ワルツ」 The Last Waltz (1978)

2014-05-01 | 港座

Thelastwaltzimg02_2 え?と思った。ザ・バンドの解散コンサートを、例によってマーティン・スコセッシがこしゃくに撮っているのだけれど、それ以上にパフォーマーとしてのボブ・ディランにびっくり。今さら何を言ってるんだとファンに怒られそうだけど、あまりのかっこよさに呆然。仕草のひとつひとつにキレがあり、んもうほんとにロックしているのだ。

ひょっとしたらやたらに運動神経のいい人なのかな、とよけいなことまで考えてしまいました。ラストで全員が歌う「アイ・シャル・ビー・リリースト」には震えがきた。

あ、どんな場所でも居心地が悪そうなジョニ・ミッチェルがひたすらかわいかったっす(笑)

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