第十七話「見捨てられた城」はこちら。
前回はリアルタイムで見ることはできなかったけれども、今回は逆に
「GWなのにどこにも出かけないの?」
という妻のリクエストにもめげず自宅でじっくり見ております。いーんです。
不良債権を切り捨てた(ということでしょう?)秀吉は、別所の三木城を攻める。半兵衛と官兵衛の二兵衛が用いたのは付け城をやたらに造って、兵糧攻めとともに背後からの敵に備えるというもの。金のある人にしかできない兵法です。
例によって目力がすごい宇喜多直家を調略しようとした官兵衛は、逆に
「西ばかりに目を向けず、東に気を払うことじゃ」
と意味深なサジェストを。誰かが、不穏な動きをしていると。人を裏切ることを知っている人は、裏切りに敏感というお話。
とくればいつものように御着の城主がまたしてもゆれ動いているのかと職隆(柴田恭兵)は探りを入れるが、お紺を亡くした小寺政職(片岡鶴太郎)はそれどころではない。溢れる涙はわたしもですよ鶴ちゃん。高岡早紀カンバーック!
ここで数週間にわたって信長への忠心と保身の間で揺れていた荒木村重にフォーカスが。「どうせ使い捨てじゃ」と吐き捨てていた彼も、信長が自分を認めていることを感じて安堵。しかし部下が本願寺と通じていたことを契機に……
いかにもありそう。そして彼の心変わりが各方面に多大な影響を与えるたたみかけがよかった。西と東から挟み撃ちになってしまうとうろたえる播磨勢はまだわかりやすい。それ以上に、キリシタンである高山右近の落胆、好機がやってきたと喜ぶ毛利勢、真偽がわからないので右往左往する織田方。
あっと思いました。三週間ぐらい前は、このあたりで誰よりもうろたえて絶叫していた官兵衛は、(まあかなり動揺はするけれども)冷静な判断ができるようになっている。しかし、そこからもう一段ダークサイドに行くのかあ。わくわく。
「あー、音がでかい。うるさい」
うちのオヤジはこのドラマが大嫌いなので不機嫌です。いつもNHKしか見ない人間が、この時間だけは別室に。ほう、なんでだろう。
「自分が知らない人間が主人公なのが許せないみたい」
妻はつぶやく。ちっちぇー(笑)。まあそういう人もいるでしょうから今週も視聴率は15%台でしょう。あ、そういえば仲間由紀恵が演じている「花子とアン」の役柄は、あの真珠夫人のモデルなんですってよ!ご存じでした奥様?なんで今回彼女のネタかはご存じでしょう奥様!
第十九話「非情の罠」につづく。