これほどたくさんの食事シーンがあるのに、まったく、まったくひとつもうまそうなものが出てこないことに気づく。
夫婦(三浦友和、南果歩)と二人の息子(新井浩文、若葉竜也)。古びたけれども瀟洒な家に住み、新築のときに植えたみかんの木が、今は実をつけている。普通の、穏やかな家庭であってもおかしくないのに、この四人の関係は恐ろしいくらいに、粉々に砕けていく。
時系列が前後しながら描かれるので、観客はなぜこの家に三浦友和だけが残されているのかを類推しながら見ることになる。
象徴的なのがオープニング。三浦友和が塀にペンキを塗っている。金物店を営む彼にとってはお得意の作業だろうか。しかしそれは、スプレーで書き込まれた心ない落書き(「人殺し」「死ね」)を消すためのものだった。
どうやら、二男が凶悪な事件を起こし、死刑判決が出ているようだ。そのことは、田中麗奈が演ずる「死刑反対の立場で、結婚することで死刑囚を“変えよう”」とする嫁の出現で知らされる。
ここでばらしておくと、この「葛城事件」のモデルになっているのは「池田小事件」であり(だけではないが)、犯人の宅間もまた獄中結婚している。
二男は獄中。では長男は?母親は?
ここで、三浦友和が演ずる父親の特異性が見えてくる。象徴的なシーンがふたつ。
二十年通った中華料理屋。長男の嫁とその両親もふくめて会食。そこで、父親は切れる。麻婆豆腐が辛いと。いかに自分がこの店に貢献していて、どれだけ通ってきたかを強調し、店主を呼べと怒鳴り、まわりは「また始まった」とうなだれる。
近所のスナック。「(息子が殺人犯なのだから)少しはわきまえろ」と他の客が敬遠しているのに、彼は「三年目の浮気」の男性パートだけを延々と歌い続ける。
……絶対にいっしょに住みたくはない人間。そこを、三浦友和は絶妙に演じてみせる。以下次号。
第三十六回「勝負」はこちら。
前回の視聴率は16.5%と、わたしの予想よりは伸びなかった。でもそんなことはいい。今回の「信之」(信幸は、父からもらった幸の字を捨て去ることを家康に強要される)は、三谷幸喜が「新選組!」ファンへ「大河に帰ってきましたよ」という挨拶に思えてうれしかった。もう、9月ですけどね(笑)
誰にとっても意外だったのは関ヶ原の戦いがわずか一日で終わったこと。日本史知らずのわたしは、だって結果としてそうなんだしと昔は思っていた。でも形勢不利と見れば三成は、自分のフランチャイズである近江や大阪まで退くという選択肢があったのにそうしなかった。原理主義者の限界なのかなあ。
おかげで真田家は塗炭の苦しみをなめることになる。流罪。九度山(日本史知らずなので“くどさん”だと思ってました)に移った昌幸と信繁。思えばここから真田十勇士の話は始まるのよね。真田紐の話もこれから出てくるんでしょう。
わたしがうれしかったのは、大谷刑部と石田三成の最期を、それぞれゆかりの女性が語るくだり。刑部は
「治部、楽しかったぞ」
とつぶやき、首を差し出す。これは「新選組!」において、近藤勇(香取慎吾)が、土方歳三との日々を追想しながら
「トシ(歳三)」
と微笑みながら斬首させられたことへの返歌だし、その土方歳三を演じた山本耕史が、また艶然と微笑みながら死んでいくのも、あのドラマあったからこそのシーンだ。
あの頃とひとつだけ違っているとすれば、それぞれ男たちは満足して死んでいくけれど、遺された女たちの悲嘆が具体的に描かれたことだろうか。
三成の妻の狂気は納得できる。彼にとって妻は、自分への信奉者でなければならなかったろうから。哀しい話だ。応援の意味もこめて今度こそ17%台復帰と読みました。すばらしい回だった。
第三十八回「昌幸」につづく。
現代にタイムスリップした超有名人が、TVマンに見出され、ものまね芸人として人気を得ていく。なにしろ、本人だから。なんか、ありがちなストーリー。しかしこれがドイツにおけるヒトラーの復活劇となると、話はかなりやばい。ドイツ人にとって、自分たちの過去の悪行の象徴だし、ユダヤの血をひく人々にとっては、永劫に悪夢の存在だからだ。
しかしそんな設定以外の部分が興味深い(だから状況の説明である前半は、隠し撮りのスリルとドイツの美しい情景描写はあるとはいえ、さして面白くはない)。
現代に適応し、その腐敗がナチの台頭時と同一であることをヒトラーは即座に見抜く。テレビカメラ(視聴者)に向かい「なぜこんな下劣な番組を見ているのだ」と挑発。最初は「芸」として笑っていた視聴者も、しかし次第に困惑していく。なぜ、こんなにこのちょびヒゲ男のことが気になるのだろう。
かくて人気爆発。ナチ党の党首がネオナチに暴行されるという皮肉な展開はあれど、彼の影響力は大きくなり、親衛隊を組織するまでになる。そして……
移民排斥など、極右的な政策が各国で人気を得ている現在(メルケルは孤軍奮闘している)だからこそ、ドイツ人自身がドイツ人に、そして世界のポピュリストたちに向けたメッセージ。
ナチが初めて登場したとき、彼らは嘲笑を浴びたという経緯と、まぬけな発言をくり返し、批判されながらもいつのまにか巨大な権力を握っている(というより進呈されている)日本のポピュリストたちの共通点にはうなった。
そしてなによりすばらしいのはヒトラーを演じたオリバー・マスッチだ。沈黙、愛敬、機知、そして自分を絶対に疑わない能力に長けた男を演じて圧倒的だ。彼の演説は説得力があり、つぶやきには含蓄がある。
「わたしは、きみたちと同じなんだ」
モンスターとして過去のものだと思っていると、あなたのそばにいつのまにかヒトラーがいるという警告。コメディだけれども、うすら寒くなる。
原題はEr ist wieder da「彼が帰って来た」
'Round Midnight - Herbie Hancock (with Wynton Marsalis)
PART1はこちら。
9月監査対策号「急告」はこちら。
みなさんちゃんと出勤簿にハンコ押してますか。今回の監査の正式名称は「県監査委員事務局監査」。対象は今年の6月に支給された期末勤勉手当。ということはやはりメインの帳簿は出勤簿ということになります。採用や休暇関係でとっぷりとチェックされるんでしょう。
二年前に前任校で同じような経験があり、他校から情報提供を求められたので当時のアンケートの回答を再掲。
<事前準備で気をつけた点はなんですか>
・期限付職員の“空白の一日”(3月31日)の部分が狙い撃ちされるのは目に見えているので、出勤簿の再点検
・採用者の履歴もポイントらしいので、再度確認(辞令など)。
・神に祈る
……結果は「神様ありがとう」でしたが今回はどうなるか。
本日の一曲はハービー・ハンコックとウィントン・マルサリスという夢の組み合わせで「ラウンド・ミッドナイト」。他のメンツもすごいすごい。へー、これは東京で録音されたのか。そういえばどっちもCBSソニーのアーティストだったもんな。信濃町あたりでやったのかしら(なんとそのとおりでした)。
2016年10月号PART1「監査終了!」につづく。
2016年8月号「学校事務全国大会報告」はこちら。
8月に、人事院勧告が出ましたので内容をお知らせします。勧告はあくまで国家公務員の給与についてのものですが、その内容は来月に出るであろう山形県人事委員会勧告に激しく影響するので無視できないのです。
今回の特徴は以下のとおり。
1.昨年につづき、給料表を改定して給料額をアップさせる
2.ボーナスを0.1月分引き上げる
……ここまでは、まあ悪くない話です。ところが
3.配偶者に係る扶養手当(13000円)を他の扶養親族に係る手当と同額(6500円)に引き下げ、その分で子どもに係る手当を増額(10000円)。
……これが、ちょっとひっかかる。この動きは、例の一億総活躍社会とかいう語呂の悪いフレーズと連動していることは確実。配偶者が所得要件(年額130万円以下)のためにフルに働いていないのではないか、もっと働かせろ、というわけ。
これは、自民党の税調がいま盛んにアピールしている「配偶者控除」の撤廃と「夫婦控除」の創設とも連動しているのでしょう。この件は年末調整のころにあらためて特集するとして、気になるのは人事院の姿勢です。
人事院勧告というのは、民間の給与と比較して公務員の給与を是正するためにあります。クミアイとの交渉では「民間はこうなってると勧告にありますし」と突っぱねられることも多い。
ところが、実は昨年の勧告では、扶養手当に見直しの必要はないとされていたのです。つまり、民間にこんな動きはない。それが突然このような形になったのは、どう考えても人事院が官邸に気を使ったとしか思えない(実際に、首相はこの部分を人事院にリクエストしていたようです)。
確かに人事院勧告とは多かれ少なかれ政治的な存在ではあったけれども、ここまでむき出しになったのって初めてではないでしょうか。なんか近ごろ、いろんなことがあからさま。やれやれ。
画像は「後妻業の女」
何に驚いたといって、場内おばあちゃんだらけだったこと。某地区の社会福祉協議会のバスで大挙して来ていたのでした。にしても理解のある社会福祉協議会だな。おばあちゃんたちを、じじいを殺して財産をぶんどる女の映画に連れてくるとは(笑)。
上映開始時刻ギリギリに飛びこむ。でもまあ、予告篇は大好きだけど、「STOP!映画泥棒」は見たくないしな(前から思ってたけど、あれ、どうにかならないですかね)、と油断していたら映画館の職員が入ってきて
「もうしわけございません。トラブルが発生いたしまして、ただいま再起動しておりますのでしばらくお待ちください」
と謝罪。おれもオトナだから全然だいじょうぶよ。にしても現代の映画館がデジタル上映であることを思い知る。再起動っすか。
なんだかんだで20分ほど遅れて開始。ひさしぶりの3D。なんか、画面が暗いなあ……これは上映トラブルじゃなくて、「スーサイド・スクワッド」が陰鬱なバットマンの世界を継承しているからでした。「バットマンVSスーパーマン」直後の世界。おっと、ジョーカーまで登場。
スーパーマンが“ああいうこと”になってしまったドサクサに、ろくでもない連中を集めてメタ・ヒューマンに対抗しようと画策する政府高官アマンダ。この作戦はどう考えても無茶だし、このおばさんが悪い悪い(笑)。結局のところいちばんの悪人です。
ジョーカーの恋人(名前がハーレイ・クイン!)を演じたマーゴット・ロビーと、魔女役のカーラ・デルヴィーニュが激しく魅力的なので、主役のウィル・スミス(きっと彼もマーベルかDCのマンガ祭りに参加したかったんでしょうね)などどうでもよくなる。
特に、マーゴットの完璧なお尻を見ているだけで2時間があっという間に過ぎました。どこがオトナだ。はっきり言って裸よりずっとエロい!このふたりの女優は、理知的な素顔と狂乱のコスプレの両方を演ずることができて「この役はおいしい!」と思ったはず。
キレッキレの会話とど派手なCGに満足して出ようとすると、職員が「すみませんでしたー」と招待券をプレゼントしてくれる。うれしいうれしい。いいぞフォーラム東根。
息子に「X-MENの新作見る?」と訊かれ、「うーん」と悩んでいたのは封切りのころ。
結局は見ないで終わるのかなと思っていたけれど、ジェームズ・マカヴォイとマイケル・ファスベンダーがプロフェッサーXとマグニートーの若き日々を演じるシリーズはこの作品がラストだと気づいて、ここまでつき合ってきたんだから……と最終日に映画館に。
ユダヤ人であり、ゲイであることをカミングアウトしている監督のブライアン・シンガーが、このシリーズにマイノリティの悲哀をつめこんでいるのはいつもどおり。人間との共存か、あるいは打倒するかでもめるのもいつもどおりだ。
ただ、今回の敵(というかなんというか)は最初にして最強のミュータントであり、その強さが馬鹿馬鹿しいくらいなので調子が狂う。傷つきやすいX-MEN(はまだ組織されていないけれど)がいくら束になってかかっても、かなうわけがないと思っちゃうから。
そこはしかし、あきらめては映画にならないわけで、ミュータントたちはチームプレイで勝利をつかむ。だから雑魚キャラ的な連中を大きく扱っていて、瞬間移動のナイトクローラーと高速移動のクイックシルバーが大活躍。
前作でクイックシルバーが走り回るときはジム・クロウチのTime in A Bottle(もしも時間を瓶に入れておけるなら)が流れて笑わせてくれたけれど、今回はユーリズミックスのSweet Dreams(みんな何かをさがしてる)でした。
一作目につなげるために、さまざまな工夫がなされている。
・プロフェッサーXの髪の毛がなくなっているのはなぜか
・マグニートーの変なヘルメットはどうやってできたのか
・ジーン・グレイは本気を出すとやっぱり怖い(笑)
・敵と味方が、いずれねじれていくことをラストで暗示
などなど。ネタとしてしかし枯渇ぎみなので、今回はミスティークの物語といってさしつかえない。なにしろジェニファー・ローレンスが演じているんだしね。
三部作のなかで今回がいちばんしんどい出来なのは、ブライアン・シンガー自身もわかっているんでしょう。STAR WARSの「ジェダイの復讐」(このころは同じFOX製作)を見たミュータントたちは
「どの映画も3本目が最低!」
と語ってました(笑)。
学校事務職員には「監査運」というものがあって、まずめったに該当しない人もいれば、「またかよー」と嘆いている不運な事務職員もいます。この学校の事務職員は典型的な後者。そんなにおれに会いたいか県監査委員。ま、目をつけられているとも言えますが。
ということで、10月5日に分庁舎で行われる監査に向けて、さまざまな準備をしなければなりません。みなさんにお願いしたいのはただひとつ。
「出勤簿にちゃんと押印しろ。」
これだけです。監査のメイン・ターゲットは常に出勤簿だから。今学期どころか、春先から出勤していない(ハンコを押してない)あなたもわかりましたか。
行政用語では、監査を受けることを「受検」と言います。五十を過ぎて、ジュケンで苦労するとはなあ(泣)。
画像は「君の名は。」(2016 東宝)
原作、脚本、監督、編集:新海誠
「忘却とは忘れ去ることなり。」
世代によっては後宮春樹と氏家真知子が数寄屋橋ですれちがうお話だと誤解されそうなタイトル。まあ、この職場に、リアルタイムで伝説のラジオドラマや岸恵子の真知子巻きを聴いたり見たりしていた人はいないでしょうが。しかし中学生が熱狂しているこのアニメもまた、テーマが忘却なのです。「君の名は。」というタイトルでなければならなかったことがラストで判明。いやー泣いた泣いた。五十男がひとりで泣いた。かっこわるー。どうか忘れてください。
第三十五回「犬伏」はこちら。
2018年の大河が、西郷隆盛をあつかった「西郷(せご)どん」に決定したとか。それ自体はけっこうなことだと思う。「翔ぶが如く」において大久保利通とのダブル主演はあったけれども、彼の若いころは(例の心中未遂とか)面白いエピソード満載だし、きちんと一年間やるのは面白そうだ。
脚本は中園ミホ、うんうん。え、原作は林真理子?……うーん。わたし、百田尚樹や彼女が原作だと絶対に観ないと確言できます。現首相へのおべっかのために、制作発表も遅くまでずれこんだ「花燃ゆ」よりもテンションが下がる。
でも主演は堤真一かあ!とスポニチがすっぱ抜いたのに、籾井会長は「未定です」と会見で。どうやら堤は辞退したらしい。
「龍馬伝」の脚本家、福田靖さんによれば、あの大河でも福山雅治以前に某大物俳優が主演だという飛ばし記事は出たとか。でもね、主演候補が大河を辞退したことが報じられたのって初めてじゃないか。
どんな理由があったかは知らないけれど、中園さんは頭を抱えているだろう。主役をやる男優だってきつい。「堤真一だったら」と常に架空の西郷隆盛と比較されるのだから。どうでしょう、今度こそあの大物俳優を起用するというのは!
それはともかく真田丸。前回の視聴率は15.0%と、ネット上で「神の回」(笑)と評されたわりには伸びなかった。この評判が影響するのは今週でしょうが。
さてその「勝負」。先週に続いて真田親子は見せる見せる。特に父親は息を吹き返した(笑)。徳川秀忠(星野源)が
「これは、怒っていいのか?」
と訊いてしまうあたりとの格の違いを見せつける。しかし見せつけられた本多正信(近藤正臣)も……と言っているあいだに関ヶ原の合戦終わっちゃいました!これは誰にとっても意外な結果であるはず。
小山評定も上田決戦も関ヶ原も一気に駆け抜けた回。ほー。三谷幸喜の真田丸で描きたかったことがこれであからさまに。そうか、もう秋なんだ。今回は17%台か。
第三十七回「信之」につづく。
こういう、感動系アニメを五十代の男がひとりで見るってのはつらいですなーご同輩。平日の午後なのに場内には若いカップルやアニメおたくがけっこう入ってる。仕事はどうしたんだお前ら!あ、わたしも他人のことは言えないですわね。そうかそうか。
見終わったらいきなり場内でおたくたちは「あのシーンは」とか議論を始めるし、カップルはいい感じになっている。そりゃそうですわ。完璧なデートムービー。となりに好きな人が現実にいてくれることがこれほどありがたい映画もめずらしいですもん。
でね、若い連中には、この映画のリズム(いったい何回あらゆるドアが主人公たちの前で開閉されただろう!)や風景描写、キャラが意外にセクシーなことがたまらんでしょう。でもあたしらぐらいの年齢になるとね、まるで違ったところでこの映画に感心しちゃうんですよ。
まず、なんたってこの映画「転校生」じゃないですか、大林宣彦の。尾美としのりと小林聡美の身体と心が入れ替わっちゃう名作。
「あんた、うちのおばあちゃん殺したでしょ(笑)」
ってあれですよ。小林聡美が(というか心は尾美としのり)身体が女になっちゃってるもんだから「あれ?お?」っていろんなところをまさぐる爆笑のシーンがあったでしょ。あれを、まんま引っぱってますから。
「あんたあたしのおっぱい見たでしょ!」
「1回だけだよ……2回かな」
ほいで、あたしは女の子が全力疾走する映画に弱いんです。ほら、宮崎の「カリオストロの城」とか、細田守の「時をかける少女」なんか事実上そればっかし。それだけで泣けちゃう。
この映画も走らせますなー。なんかもうね、他にも少年ドラマシリーズとか「サマーウォーズ」とかてんこもり。サービス満点だ。
しかもしかも、タイトルをいただいてる「君の名は」にもリスペクトばっちりですぜ。あっちが数寄屋橋ならこっちは四谷の神社前でのすれ違いで泣かせて見せる。しかもしかも、テーマが「忘却」ときてラストがああですもんねえ。あたしゃ泣けて泣けて……
いやそれにしてもこの映画、確かにいい作品だけどなんでここまでバカヒットしてるんですか。あたしらにはわかんない何かがあるんですかねえ。