ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

霧氷(車山高原)

2018-02-13 16:14:45 | 風景写真/霧氷

 霧氷の撮影で車山高原へ。車山は、長野県茅野市と諏訪市の境目に位置する山。霧ヶ峰の最高峰で標高は1925m。 車山一帯は車山高原と呼ばれており、12月から3月までは、信州ビーナスライン沿いで霧氷を見ることができる。ただし、霧氷は、いつ行っても見られる訳ではない。高原では、前線を伴った低気圧が通過した翌朝が良い。天候が荒れた日は、過冷却の霧や雲が高原の木々を流れて霧氷が付着するからである。(参照:霧氷を撮る
 私が霧氷を撮るには、霧氷の付く条件と休日である土日が合致しなければならないが、ようやく、そのチャンスに恵まれた。この地での霧氷撮影は、過去に何度も行っているが、今回は2014年12月以来となる。

 2月10日は、18時頃から雪が降り始め、20時を過ぎると大雪になった。中央道上りの諏訪SAで待機していると、SA内の街路樹は真っ白に雪化粧し、頻繁に除雪車が走り回って積もった雪を履けていく。雪は11日の午前3時頃に止み、その後は濃霧に包まれた。気温は、マイナス1℃。期待しながら午前4時に諏訪SAを後にした。
 諏訪ICで降り、まずは白樺湖を目指す。道路は、最初はシャーベット状であったが、標高が上がるにつれて雪道。白樺湖畔ではアイスバーン状態であった。車山高原へ向かうためビーナスラインを左折したが、スタッドレスタイヤがスリップ。一抹の不安を覚え、車を広い路肩に止めて、周囲が明るくなるまで待つことにした。
 6時。意を決して出発。道路は除雪されてはいるものの、ほぼアイスバーン。慎重に運転しながら「富士見台駐車場」へ到着。今回の一番の目的は、車山高原の「白い霧氷と朝日でオレンジ色に染まる富士」である。上空は雲一つないのだが、肝心の富士の方向には雲。八ヶ岳も確認できない。その状況は日の出時刻の6時半を過ぎても解消しなかった。その代わり、カラマツ霧氷の背後に流れる雲のグラデーションが美しい。これも一期一会の光景。二度と見ることはできない。強風に耐えながらシャッターを切り続けた。

 「霧氷と富士」をあきらめ、次に向かったのは、霧ヶ峰で唯一ダイヤモンドダストとサンピラーを見ることができるポイントである。

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霧氷の写真

霧氷(車山高原)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/13秒 ISO 100(撮影地:長野県諏訪市 2018.2.11 6:46)

霧氷の写真

霧氷(車山高原)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県諏訪市 2018.2.11 7:02)

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