お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

若い方々へ 仏教とは?

2006年09月04日 | 仏教
 今年の盂蘭盆会もたくさんの若い方にお参りいただきましたが、その折、若い方々に差し上げた文書(上記タイトル)をご紹介します。

 ○自分を知る教え
 
 人間はどうしても人に厳しく、自分に甘くなり、自分中心の考え方に陥りがちです。自分の考え、感性が常識、正義と思い上がり、争いが絶えません。
 人生順調な時は傲慢になり、失敗すると自暴自棄になります。人の成功をうらやんだり、ねたんだりします。
 恵まれた周囲のお陰にも気づかず、何でも「当たり前」と思っています。自分の欲が満たされ、自分が大切にされることだけ求め、人を思いやる心、「おかげさま」の感謝の気持ちを忘れがちです。
 自分の「いのち」にすら、鈍感に生きています。
 私たちは、「自分はわがままではない」と思っていても、自分中心の思いから離れられない「わがままな存在」なのです。

 仏教では、そういう私たちを「凡夫(ぼんぶ)」と言います。それは、仏さまを知ることで気づかされる私の姿・自覚です。

 ○仏のこころに出逢う教え
 
 そんな凡夫を「何とか救いたい」という仏さま(阿弥陀如来)の願いを「本願」と言います。私が仏さまにお願いする「願いごと」ではなく、阿弥陀さまの方から、私たち一人ひとりに「自己中心の生き方を恥じて、真実のさとりに目を向けるように」と、願われている、仏さまの慈悲のこころが「本願」です。
 浄土真宗では、滝にうたれたり、座禅をしたりする修行はありませんが、仏さまのこころを素直に聞くこと(聞法)を大切にします。聞法を続けて、
   自分を知ること=仏のこころを知ること です。
 
仏さまとは
 自分の思いで暴走する私の心にブレーキをかけてくださる存在です。
 私の人生の行き先をナビゲートしてくださる存在です。
 ガチガチの私の心をやわらかくしてくださる存在です。

 いろいろな宗教と称する団体がありますが、ニセ宗教に迷わないように、あなたの心に仏さまの「本願」をしっかり受けとってください。

*迷信、運勢、占いに惑わされない生活をしてください。(偉そうなことを言う教祖、占い師の言うことではなく、仏さまの言われることを聞いてください)

*仏教を死んでからの教え(生きている者が死者を慰めること)という誤った思いこみを払拭してください。仏教の主役〔めあて〕は死者ではなく、あなたです。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする