お寺のオバサンのひとりごと

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佐賀錦

2007年11月03日 | 佐賀ネタ
 佐賀錦 人間国宝 古賀フミさん(東京在住)の作品展が、今、生まれ故郷の佐賀県立美術館で開催中です。

 佐賀錦は、江戸時代、鍋島藩の御殿女中のたしなみとして始まった織物です。
 和紙を細かく裁断したものを縦紙とし、色とりどりの絹糸で、いろいろな模様を織り出してゆく、それは、もう、根気のいる細かい手作業の織物です。

 古賀フミさんは、御殿で佐賀錦を学ばれた曾祖母様(鍋島のお殿様のお話を幼い古賀フミさんにされていたらしいですよ)~お母様から・・・と、伝統工芸を受け継がれ、独自に研究を続けられました。

 写真は「人間国宝 古賀フミ 佐賀錦作品集」より 笛袋ですが、帯などの大きな作品もあります。

 派手なキンキラキンの佐賀錦もきれいですが、古賀さんの作品は、上品な淡い色彩の作品が多く、絹糸もご自分で植物を使って染色され、微妙な美しい色を出されています。(ご自身で染められた絹糸も展示されていました)

 一気に楽をしては仕上がらない織物。毎日、コツコツと織りなしての見事な作品。

 一人ひとりの人生も毎日の積み重ねで、一人ひとり違った「一生」という作品に仕上がるのだろうと、しみじみ思ったことでした。
コメント (4)
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