昨日の新聞折り込みチラシに
「人生相談・因縁のサワリ、病相を根本からご祈願、ご供養により開運招福への道をご指導致します・あらゆる凶災から免れる秘法あり」の文字が・・・
他県のお寺さんのお名前で、10日間、佐賀に出張して、来られているようです。
「宗教」というものを「思い通りにならないことを祈願するもの」
「お経」を「思いをかなえるための魔法の言葉、呪文」
と、思いこんでおられる方々にとって、
本当のこと(生まれてきたからには皆死ぬ とか 生身だから病気もするとか、事故にも遭うとか・・・自分の思いにとらわれては、悩みがつきないとか)を言う宗教は、敬遠され、
浄土真宗を信心しても、悩みがなくならないならのなら、「役立たず
」と思われているような気がします。
そもそも人生において、
「思い通りになる」を前提に生きているのか、「思い通りにならない」ことを前提に生きているのか
この違いが大きいように思います。
この違いにおいて、ストレスを感じる度合い、深刻度も大きく異なります。
幸せを実感できるか、お陰様に気づいて感謝の生活を送れるか この違いも
人生において、×「思い通りになる」を前提に生きているのか、○「思い通りにならない」ことを前提に生きているのか の違いのように思えます。
お釈迦様は「人生は苦なり」と仰っています。これは、悲観的に生きるという意味ではありません。
人生は、思い通りにならないことも多々あることを覚悟して、それを仏の智慧と慈悲
の中で、明るく乗り越えて生きよ
」ということだと味わっております。
でも凡夫のお互い、悩みはつきませんね。病気を治癒したり、受験に合格させてあげたりすることは、できませんが、心の苦しみには添わせていただきたいと思います。
ご一緒に、仏さまに人生相談しながら、生きてまいりましょう
お気軽にお寺にお出でくださいませ