
今日は北海道立近代美術館→三岸好太郎美術館→札幌市資料館→大通美術館→時計台→道新→たぴお→富士フォトサロン→セントラル→さいとうの10個所。荷物が重くて力尽きた。
北海道立近代美術館「天彗 創立40周年記念書展」は斜め見。「これくしょん・ぎゃらりー」は1階の画は大部分見たことのあるものだったが、2階の版画が収穫。浮世絵の時代から近代にシフトの始まったころであろうか、小林清親「佃島雨晴」、日本の雰囲気をよくぞここまで伝えたエミール・オルリック「日本の画家、彫師、摺師」。ぐっと新しくなって、ビルにも長城にも戦艦にも見える奇怪な建物、浜田知明「現代の長城」、エッチング、メゾチント、アクアチントの技法を凝らした深沢幸雄の「凍れる歩廊」などが面白かった。
三岸好太郎美術館「ロマンチツクな絵本-三岸好太郎の詩と文」。大体見たことがあるのだが、墨絵の「花」「観葉植物」「女」、水彩の「風景」あたりは初見かもしれない。
札幌市資料館「全日本美術協会北海道中央支部展」。何ともスケールのデカイ組織に聞こえるが、非常に皆さん誠実な感じの画であった。会場にいた工藤安雄さんが「私は釣や山スキーをするので…」と画の題材となった写真を見せて下さった。犬飼好清「黒岩の海」が非常に不思議な風景画で良い。「勝木郁子日本画展」はとてもおおらかな日本画でこちらもなかなか。
時計台ギャラリー「グループK展」。グループ展というとちょっとなあ…、と思ってしまったりもするが、どうしてなかなか立派な大作が多い。少々、皆さんの画風が似すぎているとも思うが。「札幌切り絵の会作品展」こちらはとても楽しい展覧会。「良くぞここまで!」と言いたくなるような細かい切り絵もある。
富士フォトサロン「富士フイルムフォトコンテスト」。ネイチャーフォト部門のグランプリ作品「天空からの聲」だが、何だか奇跡的な写真。空に輪形の雲がかかり、その中心から光がさしている。さらにその光の中に煙のような雲がかかる。これは必見! ある種の神秘的なものすら感じてしまいそうだ(私は神秘主義を全く好まないものであるが)。その隣の「ちょっと失礼」という作品との落差も面白い。
※20070408追記
「落差」と言う表現をしてしまったが、作品の価値の落差ではない。シリアスとコミカルのギャップというか、どちらも優れた作品ながら全くタイプが違うということである。書き方がよくなかった。
トップ写真は、いつもの旧拓銀ビル取り壊しの様子。そうそう、やけに拓銀ビルに拘っているように見えるかもしれないが、私は元拓銀の銀行マンだったりする訳ではない。
下の写真は近美の次回展覧会「空海マンダラ」の看板。私は去年わざわざ旭川まで見に行ったのだが、絶対素晴らしいと思う。必見!
