散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20070407ギャラリー巡り

2007年04月07日 15時57分58秒 | ART


今日は北海道立近代美術館→三岸好太郎美術館→札幌市資料館→大通美術館→時計台→道新→たぴお→富士フォトサロン→セントラル→さいとうの10個所。荷物が重くて力尽きた。

北海道立近代美術館「天彗 創立40周年記念書展」は斜め見。「これくしょん・ぎゃらりー」は1階の画は大部分見たことのあるものだったが、2階の版画が収穫。浮世絵の時代から近代にシフトの始まったころであろうか、小林清親「佃島雨晴」、日本の雰囲気をよくぞここまで伝えたエミール・オルリック「日本の画家、彫師、摺師」。ぐっと新しくなって、ビルにも長城にも戦艦にも見える奇怪な建物、浜田知明「現代の長城」、エッチング、メゾチント、アクアチントの技法を凝らした深沢幸雄の「凍れる歩廊」などが面白かった。

三岸好太郎美術館「ロマンチツクな絵本-三岸好太郎の詩と文」。大体見たことがあるのだが、墨絵の「花」「観葉植物」「女」、水彩の「風景」あたりは初見かもしれない。

札幌市資料館「全日本美術協会北海道中央支部展」。何ともスケールのデカイ組織に聞こえるが、非常に皆さん誠実な感じの画であった。会場にいた工藤安雄さんが「私は釣や山スキーをするので…」と画の題材となった写真を見せて下さった。犬飼好清「黒岩の海」が非常に不思議な風景画で良い。「勝木郁子日本画展」はとてもおおらかな日本画でこちらもなかなか。

時計台ギャラリー「グループK展」。グループ展というとちょっとなあ…、と思ってしまったりもするが、どうしてなかなか立派な大作が多い。少々、皆さんの画風が似すぎているとも思うが。「札幌切り絵の会作品展」こちらはとても楽しい展覧会。「良くぞここまで!」と言いたくなるような細かい切り絵もある。

富士フォトサロン「富士フイルムフォトコンテスト」。ネイチャーフォト部門のグランプリ作品「天空からの聲」だが、何だか奇跡的な写真。空に輪形の雲がかかり、その中心から光がさしている。さらにその光の中に煙のような雲がかかる。これは必見! ある種の神秘的なものすら感じてしまいそうだ(私は神秘主義を全く好まないものであるが)。その隣の「ちょっと失礼」という作品との落差も面白い。

※20070408追記
「落差」と言う表現をしてしまったが、作品の価値の落差ではない。シリアスとコミカルのギャップというか、どちらも優れた作品ながら全くタイプが違うということである。書き方がよくなかった。

トップ写真は、いつもの旧拓銀ビル取り壊しの様子。そうそう、やけに拓銀ビルに拘っているように見えるかもしれないが、私は元拓銀の銀行マンだったりする訳ではない。

下の写真は近美の次回展覧会「空海マンダラ」の看板。私は去年わざわざ旭川まで見に行ったのだが、絶対素晴らしいと思う。必見!


二日酔いの日には

2007年04月07日 13時09分46秒 | 食べ歩き
二日酔いの日の昼食である。作戦の一つとしては蕎麦などの軽いものにすることも考えられる。しかしある程度回復しつつあったので、今日は逆療法で刺激物をとることにした(多分、医学的根拠はない)。



ということで、最近多い大通りのカレー「K」。今日はBランチ(チキンカレー)にした。もちろん前回同様中辛だ。



辛さは写真の色から想像される通り。それに輪をかけて実に熱いため、強烈な刺激が来る。ナンの香ばしい香りも良い感じだ。激しく食べきって、ヨーグルト、チャイでクールダウン。二日酔いも吹っ飛んだかな?

やはり雪は少なかったのか

2007年04月07日 10時28分51秒 | Weblog
写真は今年の西区民センター前の雪捨て場である。ちょうど昨年同時期の写真がこちらになる。やはり今年は雪が少なかったのだ。

話題1:本屋の中でずっと携帯電話で話し続ける子供がいた。とても大人の態度で注意できそうにないため、やめておいた。ああいう子がいなくなりますように。

話題2:帰り道、ちょうど選挙カーと5分くらい並走(私は徒歩だが)してしまった。選挙活動は一般に騒音防止法の適用除外なのだなあ。どうか選挙民を舐めくさったあの候補が落選しますように。言うに事欠いて自分の名前を「ひらがな3文字○・○・○です(さすがに伏字)」などと人を愚弄しているのだ。

20070407最近読んだ本

2007年04月07日 09時53分43秒 | 読書
「散歩の達人4月号」
赤羽・十条・王子特集。もし東京に住むことになったら赤羽あたりどうだろう、と思わせられる偉大なる居酒屋ゾーン。だが、寿命も縮んでしまいそうだ。

「文豪の探偵小説」山前譲
広義の意味の探偵小説である。谷崎潤一郎の「途上」というのは、なかなかそれらしい作品。

「飛びすぎる教室」清水義範、西原理恵子
この人はこういう雑談から「実はこうなんですね」といろいろ教えるのが上手い。

「ゆらぎの森のシエラ」菅浩江
確かに日本の昔のSFが男性性に支配されていたのは事実で、女性のポジションがあるべきだ。しかしそれとは別問題で、この作品にはSFをダメにしてしまったものを感じる。

以下、図書館の3冊。
「よみもの無目的」赤瀬川原平
いわゆる路上観察写真集である。雑誌EQMMに載っていたというのが面白い。

「懐かしごはん」後藤晴彦
素朴な料理を超一流シェフに教わってつくる贅沢な本。作者の語り部分のつまらないジョークが無駄。

「下流社会」三浦展
そもそも人をカテゴライズすることに興味が持てないのだが、珍しく読んでしまった。学問やマーケティングのために層別化するのは理由があるが、それを一般の人が「私は○○層」と真に受ける必要はない。それこそ考える力がなくて、分かり易い説明を受け入れたいだけなのだろうと思う。作者自身もあとがきに書いてあるように、統計的には疑問のある話だ。そういう本がヒットし「社会全体が上流・下流層に分かれつつある」というのが定説化してしまうことには罪がある。ちなみにこの本によると私は「新人類、LOHAS系」なのだそうだ。だから何?