散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

鴨など

2007年04月14日 22時45分54秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
すすきののバー「C」でウィスキーソーダ1杯だけ飲む。

本日は鴨料理を食べに「C」へ。まずビール。通しは蒸し豚ネギソース。一般的に通しでこういうものが出ると冷製なのが常だが、これは脂の甘みが感じられるくらいに温かく、ごま油とネギの香りが効いている。

調子の良いスタートに、ビールをすぐ飲んでしまい白ワインに切り替える。次は鴨刺身(ササミ)だ。脂の全然無い部分で、鳥刺しとは微妙に風味が違う肉である。次に鴨から揚げ。全体に下ごしらえの味がしっかりしており、レモンをかけて食べる。甘辛、しかし鴨の味がしっかりとする。

飲み物を赤ワインに切り替え、メインの鴨鍋。最初にダシの出るもも肉とつくねがじっくり煮込まれて、食べるタイミングでロース肉を入れて、長めのしゃぶしゃぶ状態で食べるのだ。つくねもロースも旨いが、鍋の汁が良い。やや物足りないかなあ…、しかしいい味だしてるなあという加減が心憎い。

一通り食べると鍋は一旦下げられ、野菜サラダと鴨タタキが登場。鴨タタキにはわさびをたっぷりつけて食べる。鴨の脂身(それほど濃い脂ではない)にわさびのさっぱり感は絶妙だ。最後に鍋の出汁を使った雑炊。量は控えめだが、かなり満腹になってきた。先ほどの出汁を雑炊として食べると、なるほどこの濃さがベストだったのか、と思わせられるようなちょうどピタリの味となる。

最後に柚子シャーベット。満腹。

2軒目は東に移動して、バー「P」。久々の訪問。最初の一杯目はチェリーブロッサム。カクテルに関しては相当な腕のマスターが作るチェリーブロッサムは甘さよりも爽やかなすっきり味。

2杯目は「苦いリキュールを使ったカクテルを」とお願いすると、ジン+フェルネブランカ+スィートベルモットのカクテル。大体において苦いといってもリキュールは甘い。しかしフェルネブランカはミント風味のせいか、爽やかな苦味でくどくないところが良い。

カウンター端の客が、ニッカ余市工場のマイウィスキーづくりに参加してきたとのこと。そこで「札幌の良いバーは?」と聞いた所、ここを紹介されたのだそうだ。すると、隣の二人組みがかなりのウィスキー好きで「マイウィスキーづくり、羨ましいなあ」とすっかり盛り上がっていた。最初1人で寂しそうだった端っこ氏(東京から来たらしい)には、良い想い出になったであろう。

3杯目はシェリー+スィートベルモット+ビタースのアドニス。なるほど、バンブーのドライベルモットをスィートに置き換えるとアドニスになるのか。ドライなバンブーよりも、やや甘いアドニスに一理あるような気がしてきた。

今日はこの辺で定量、帰宅。

20070414ギャラリー巡り

2007年04月14日 18時00分47秒 | ART
本日のギャラリー巡りは、紀伊国屋→大同→富士フォトサロン→STV北2条→道新→時計台→NHK→大通→スカイホール→さいとう→micro.→ユリイカの12個所。

富士フォトサロン「竹本英樹写真展」。観光ボランティアのオジサンが「枚数が多すぎる」「人間の記憶は一元的なものではない」等と作家の方と哲学的な会話。その話が面白かった。

STV北2条ビル「米原眞司展」。球形のガラス造形作品。中に1点赤いものがあって、ああ、あの人かと思い出す。その他にはマーブル模様のもの、霜柱状の表面、波打ち際の泡を思わせるもの、いずれもガラス球体である。作品は全てビルのエントランスのコンクリート上にあり、ちょっとドキドキするなあ。

大通美術館「王淑芝水墨画・日本画展」。寒雀を描いた「静寂」のすっきり感。バックの赤と花びらを対比させた「白木蓮」など、ステキな作品あり。

さいとうギャラリー「大山由之記念美術館25周年展」。懐かしい風景画多数。貴重なものだと思う。

micro.「原井憲二展 蒼の洞窟」。いつも参考にさせていただいているヤナイさんの北海道美術ネット別館で「現代美術に興味を持っている人は、必見」とあるので、小雨の中、初めての訪問。といいつつ、私は現代美術よりはバリバリの古典派である。

まず、南5条東3丁目というこの地に久々に来ることができてよかった。札幌にもまだ古めかしい町並みは残っているのだ。なんとも怪しい店などに興味をひかれつつ、micro.発見。早速中に入ると、全てが青い・蒼い。近日解体されるらしいこの会場の1階の室内が全て青色に塗りつぶされているのだ。しかも小さなポットストーブまで青い姿で稼動している。

急な階段を登り2階へ。こちらも青い。しかし、原井さんに伺ったところ、「自分の作品としては1階だけ。2階は次の展覧会をする人が、青い壁の上に写真を置くために塗っています」とのことであった。

そして1階の床には1点だけ青くなく光のさしている場所がある。何だか不思議空間を満喫。室内には原井さんの教え子だったらしき人が他に3人いたのだが、自分一人だったらもっと堪能できただろうと残念(←勝手なこと言うな)。それから、今日に限ってカメラを忘れて外出しているのが、とても残念。この雰囲気を写真で再現するのは無理かも知れないが、撮って見たかったなあ…

徒歩でギャラリーユリイカ「川上直樹展-2」。ブログ上でコメントを頂いていたりするので、意を決してご挨拶「初めまして、ブログ拝見させていただいてます」、というと「SHさんですか? 行動パターンからしてこのくらいの時間にいらっしゃると思っていました」と見抜かれてドギマギ。しかも、会場にいたもう一人が、こちらも展覧会評を参考にさせていただいている栄通さんだ。

今回の展覧会では、多分自分の好きな画だと思っていた(招待ハガキにもなっていた)「室内-Ⅰ」がやはり印象的だ。暗い背景にビンと白い皿・ナイフが浮かぶ、静物画であるが、実物を見るとまた一味違う。「皿の部分が白く浮き上がって、もう少し調子を落とすため上に色を乗せようとしたんだけど、解決できなかった」と川上さんは自作を説明してくれたが、私には照明がふっと当たり、闇の中で皿が映えているように感じられる。もう一つビンをかすかに彩る緑(青)のワンポイントも利いている。背景の闇にも「アクリル塗料をスプーンで垂らした」(川上さん談)リズミカルな線が描かれており、やっぱり実物見ると面白いなあと思わせられた。対照的な白を基調とした風景画「星置川堆雪」の冷たく清涼な感じも気持ちが良い。

などと言っている内に、川上さん、栄通さんにいろいろと美術の話をしてもらい、あっという間に約2時間経過。非常に楽しく盛り上がった話であるが、もちろん全部ここには書けないし、書かない。もう少し他の展覧会でも作者の話を聞くべきかなあと反省する私であった。

辛口ラーメン

2007年04月14日 13時12分11秒 | 食べ歩き
今日の昼食は、以前から行ってみたいと思っていた札幌駅前の中華料理店「C」へ。ワンコインランチの中から辛口ラーメンというのを選択した。注文をとってくれた女性はどうやら中国の方であろうか。

すぐに到着したラーメンはスープがほの赤くそまっており、上には野菜の細切りが見える。500円だし、具はこれだけかなと思ったら、食べ進むうちに肉の細切りもかなり発見された。値段からすると十分な質・量である。

味は最初「辛くないなあ」とおもったが、段々に辛味が効いてくる感じ。最終的にはかなり額に汗が浮かぶほどで、ちょうど良いできだ(馬鹿みたいに辛すぎない)。麺がちょっと平凡だったが、また違うものを食べに来てみたい店である。

しかし、同じフロアの天ぷら屋さんも気になる。

20070414最近読んだ本(2)

2007年04月14日 08時55分44秒 | 読書
「狼の寓話」近藤史恵
DV(ドメスティックバイオレンス)がテーマになっていると、何となく困惑するな。現在は女性から男性へのDVも増えてきたそうだが。ところで、それを安易に逆DVというのは感心しない。DVとは男性から女性への暴力に限定された言葉ではないと思うからだ。

「パーフェクトプラン」柳原慧
欠点はあれど非常にスリリングな誘拐をテーマにした小説。そんな中、登場するご老人のキャラ造形がほのぼのしている。

「泥鰌と粋筋」高橋治
今のうなぎも豆腐も塩も醤油もみりんもほとんどダメ。「味は関西」など虚妄の言葉、と海原先生もかくやというご発言。

以下、図書館の5冊。
「すすきのぐるめあじ」伊丸岡秀蔵
約15年前の本で、あまり行ったことのある店も無い。中で懐かしいのはすすきのの天ぷら屋「八巻」(随分前になくなったので、実名を出そう)ぐらいかな。私はこの店で天ぷら盛り合わせを食べるのがとても楽しみで、特にメゴチの美味しさには感激したものである。札幌でメゴチを出す店ってあるのだろうか?

「さっぽろ地下街20年誌」
約15年前の本。登場する女性店員が皆ソバージュなのは辛いものがある。そういえば、昨日の飲み会で会社の社員旅行のビデオが発掘されたと言う話を聞いた。写っている女性社員はピンクのスーツを着ていたり、やはりソバージュだったらしい。それは見てみたいが、自分の姿を見たくない。

「北海道探そうビルの化石」木村方一、高久宏一
面白そうだが、今時ビルの壁を眺めていると危ない人にも思われるな。

「ウイスキー&シングルモルト完全ガイド」
一般的なウイスキー紹介本としては非常に判り易い。あらためて紹介されている蒸留所を見ると、約7割は飲んでいる。

20070414最近読んだ本(1)

2007年04月14日 08時14分22秒 | 読書
「すばらしき愚民社会」小谷野敦
共感する所もあり、しないところもあり。

「もうひとつの王国 グインサーガ113」栗本薫
最強最大の敵ガンダル。北斗の拳のカイオウにそっくりだ。

「危ないお仕事」北尾トロ
なんにしろプロと言うものはきちんとした技術とハートを持っているものである。

「砂をつかんで立ち上がれ」中島らも
この人の小説は天才的な文体で盛り上がるよなあ、と思い出してみた。ちなみにこの本はエッセイである。

以下、図書館の4冊。

「列車で楽しむ日帰り旅行」
一日散歩切符を駆使して、札幌近郊を旅する本。あの切符で電車乗っていると、どこに行きたいかより、どれだけ乗り続けられるかに興味が移ってしまったりして、早起き・長時間乗車へとエスカレートしてしまうのだ。

「酒つれづれ」村田忠良
酒好きの作者なのだが、結構アルコール中毒(今はアルコール依存症と言わなければならないのだね)にまつわる話が多くて興ざめだ。この設問で2個当てはまると危険、3個当てはまるとアルコール依存症というチェックが載っているのだが、私は2個であった。妥当な線かな。

「葡萄酒紀行」野田宏子
日本のワイナリーを旅する本。いろいろ試して見たい気もするのだが、札幌のワインショップにはなかなか他県のワインは置いていない。長野に行った時に五一ワインはためしてみたぞ。

「駄菓子屋図鑑」奥成達、ながたはるみ
いろいろと懐かしいものは多いが、軍人将棋やってみたいなあ。でもこれ、3人いないとできないんだよなあ。そうだ、コンピュータ版ってありそうだな。