散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

やりすぎた

2007年04月21日 22時32分09秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
ゴールデンウィークを前にして今日は天気も良く暴走。まず時間調整のため札幌駅高架下の立ち呑み「C」へ。ウィスキーソーダを飲む。

北24条に移動して焼鳥「T」へ。何と本日は奥の座敷が貸切のため、カウンターのみとのこと。カウンターが満席になった時点で移動することにした。ビール1杯と筍・揚げを煮たもの。普段は5時から12時くらいまでずるずる滞在しているので、マスターにはとても申し訳ないと思っているのだ。人数が増えて移動開始。多人数で「どこ行く?」とか相談するのが大嫌いな私は「じゃ」と一人分かれてすすきのへ(我儘だなあ)。

先日雑誌で見て行ってみたいと思っていた、とりやき「S」へ。まずビール。通しにたっぷりとした大根おろしがついてくる。そのままつまむもよし、焼鳥の脂を流すもよしという所だ。

手羽先と鳥精を注文。「鳥精だけは2本だよ」と他のものは1本から注文出来るらしい。一人客の私には嬉しいシステムだ。手羽先は骨は付いているものの、きれいにカットされ実に食べ易い。鳥精はなぜ2本なのだろうと思っていたが、2本分の肉に2本串を刺し、ほぼ焼きあがってから真ん中をハサミで切るのだ。すると外側こんがり、内側ジューシーに仕上がるのである。小さなコゲをハサミで常にカットする焼き方の丁寧さも特筆ものだ。

日本酒常温を頼み、レバタレとつくね塩も追加。レバは癖が全然なく食べ易い。つくねは肉がみっしり、これも旨い。結構ボリュームもあり以上、終了。これまた焼鳥の名店発見という感じだ。



すぐお隣のバー「N」へ移動。仕事で奈良に滞在している方が、宮古島で入手した珍しい泡盛を持ってきたということで、ありがたくご相伴。千代泉特別限定酒2005年・無濾過30度とありがたみのある名前だが、地元では決してそれ程高い値段ではないらしい。香りが良く、かなり上質なすっきりした味がする。後で古酒じゃないことに気がついたが、それを上回るうまさだ。

さらに蘭陵の美酒というのをご馳走してもらう。泡盛にウコン、オタネニンジン、ナルコユリ、カンゾウ、ヤマイモ、リュウガン、黒糖を浸けたものだ。リキュール好きの私にはピッタリ。

さて、随分時間が経過して私の初注文はブルーハワイ。生のパイナップルを使っており、爽やかなパインジュースが美味しい贅沢品である。カットパインもついており、食べてももちろん旨い。さて、私の隣の奈良氏であるが、かなり酒にうるさく、特に宮古島の泡盛を愛しているらしい。「泡盛はビンでも熟成するので、ぜひ多めに買って下さい」とのこと。いつも買うなり飲んでしまうので、なかなかとっておくことができないのだ。札幌市内でも購入できる銘柄を幾つか教えてもらったので、買ってみることにしよう。

2杯目はジン+フェルネブランカのロック。こりゃまた苦くハードなカクテルだ。次に私の隣にきたのは函館の人だったかな? 奥尻産の海苔の佃煮をみやげに持ってきたのをまたもやご相伴。おおっ、これも海苔の風味満点で美味しいぞ。Nさんが「パンにのせてみては」とフランスパン小口切りを持ってきてくれ、のせてみる。これも悪くない。函館氏もなかなか酒に詳しい方で、さっきの千代泉を感心しながら飲んでいる模様。

楽しく飲んで、意外な長時間滞在。珍しく3時間以上居たか? 自分では2杯しか注文していないので、「すみません」と言ったら、「来週6周年なのでまたきて下さい」と言われた。

また、隣のビルに移動してもりそば。



狸小路をぶらぶら西11丁目まで歩いて帰宅。26937歩。

※もりそばの写真がとてもきれいに取れた。最近、自分のカメラに「接写モード」をついているのを発見して試してみたのだ。気づくのが遅いよな。

20070421ギャラリー巡り

2007年04月21日 15時47分29秒 | ART
本日は市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→大同→富士フォトサロン→たぴお→道新→時計台→NHK→micro.→北海道画廊→ARTスペース→さいとう→スカイホール→4プラ→Third Earの15個所。天気の良さにつれられて、頑張った方だ。

市民ギャラリー「北海道抽象派作家協会展」。第一室奥に外山欽平「Jの旗のもとに」が豪快に展示されている。アルファベットをモチーフにした抽象画であるが、先日時計台ギャラリーで見たものだ。しかし、壁一杯に高く展示されるとまた趣が変わってくるものである。「J」という文字がトランポリンで高く跳ねている人の姿にも見えてくる。

札幌市写真ライブラリー「EX6」も面白い写真が多かったが、常設展「さっぽろ商人歳時記」も昔の札幌の姿を知りたい人には楽しめるだろう。台湾からと思われる観光客の家族が写真を見ていろいろ語り合っていた。何と言っているのだろう。「昔の日本は貧乏だったのね」とか?

時計台ギャラリー「塚崎聖子個展」。羽のある少女が飛ばんとしている「空を飛ぶ練習」という画が面白い。3連アーチ様の物がかかれ西洋的なのと、風景が何となく水墨画に出てくる景色のようなの(色はカラフル)がある。静寂感と浮遊感があるな。

NHKギャラリー「懐かしの映画ポスター展」。古くてあまり懐かしくもないのだが、寅さん映画のポスターのセリフ(「あっしは惚れたわけじゃあねえんです」とか。←記憶なので適当)を見ていると楽しい。



micro.「art collaboration exhibition 空気ニ溺レル」。期待通り、真っ青な部屋の中での写真展示。札幌駅にある安田侃の彫刻「妙夢」って、上から見ると意外にほっそりしているのだな。それから、このギャラリーに行くと若い人ばかりで、自分の年齢を感じてしまうな。

北海道画廊「伝説の画家 幻の作品展」。会期は終了しているが、わりとそのまま作品が残っているようだ。砂沢ビッキの木彫が凄い。海老をかたどったものであるが、背中の模様、触覚と足の作り、芸術の森美術館で見たものよりはるかに良いと思う。50万円超で誰かがお買い上げ。

4丁目プラザ「ART Spirit展」。O・YUUKO「家族」は確かアウ・クルでやっていた学生の展覧会で私が一番良いと思った作品だな。家族4人の食卓から声なき悲鳴があがっているかのようだ。

Third Ear「木村環 a.k.a.kim-igor "METAL BOWL STRIKES AGAIN"」。実に不思議な画であるな。人間の頭がもげたりしているのだが、全然残酷な感じはしない。商品デザインとしてあってもおかしくないような感じ(「首とれ男」とか。いや、ねえか)。いつも参考にさせていただいている北海道美術ネットのヤナイさんの記述にもあったが、確かに河原温の浴室シリーズを思いおこさせられる(私、東京国立近代美術館で実物を見ているのだ)。

ところで、Third Earはプログレ等を中心にしたCDショップなのである。しかし、メジャー所はあまり置いてなく、知らないバンドの方が多い。私はちょっと手が出なかったなあ。店内にATOLLの日本ツアー(しかも札幌に来たのか)のポスターがあり、ちょっと驚く。


ヨガ? 禁煙?

2007年04月21日 15時07分23秒 | 写真館


micro.に行く途中、変なビル発見。「第一美術館」という看板…昔ギャラリーだったのか? 二階には怪しい踊る人シール。調べてみた所、「クラブ」なのだそうだ。



北24条で「禁煙バー」発見(写真小さい)。私も煙草の煙を好まぬものであるが、勇気あるなあー。

閉店53

2007年04月21日 14時46分47秒 | 写真館
大丸藤井セントラルの7階にはスカイホール(ギャラリー)があり、結構な頻度で通っている。同じ階にある喫茶店が6月で閉店になるらしい。私は入ったことがないので思い入れはないのであるが。

ところでこのビル、エレベーターが異常に遅い。エレベーター内に「ユニバーサルデザインなので遅い」と言い訳が書いてあるのだが、ドアが閉まるのは早いのだ。中に数人の人がいる場合、一人づつ順番に出てくると(またドアが狭い)、乗り込む前にドアが閉じそうになるくらいだ。何か考え違いをしている設計としか思えない。

陽気よし

2007年04月21日 12時00分27秒 | 食べ歩き
今日の札幌は春を通り越して、急ぎ足で歩くと暑ささえ感じるような好天となった。ギャラリー巡りの途中、ちょっと寄り道して昼食。ずっと入ってみたいと思っていた下町の洋食屋さん「A」へ(札幌の下町ってどこになるのだろう)。



エビフライ、メンチカツ、ハンバーグ、オムライスなどを組み合わせたセットメニューが多く、選ぶのに悩む。先日メンチカツ食べたからなあと、エビフライ・ハンバーグ定食を注文。キッチンに「エビハンです」と注文が通った。

昼時の混雑ピークを迎える前だったので、注文品はすぐ到着。ハンバーグにはドミグラスソース、エビフライにはタルタルソース、ご飯の量もたっぷり目、そしてし洋食屋さんであるから、味噌汁もつくのだ。



ハンバーグは熱々肉汁たっぷりでこれはいける。エビフライは小さめ3本だが、できればもう少し大きなエビにして欲しいな、2本で良いから。と思いつつ、タルタルとドミグラスの混ざった辺りが美味しく、完食。

他にも食べてみたいメニューが沢山であった。

20070421最近読んだ本

2007年04月21日 09時44分26秒 | 読書
「ムーンライトラブコール」梶尾真治
SFとロマンチシズムをもっともよくあわせ持つ作者の短編集。

「人生激場」三浦しをん
この方女性? 興味のターゲット(サッカー、昼メロ)が合わぬが、実に男っぽいエッセイ。

「血烙」堂場瞬一
だんだん浮世離れしてきたこのシリーズ。研修だかなんだか知らぬが、主人公がニューヨークへ。そしてまたゴリ押しを通してアトランタ、マイアミと暴走。信念の人かと思いきや、豪快な自分中心主義。

「真夜中のマーチ」奥田英朗
コンゲーム、クライムノベル風味に若干のラブコメテイスト。最後の落としどころも後味が良い。

以下、図書館の3冊。
「新・生活の中の図書館」関口礼子
図書館の仕事を正確に伝えようとすることは大事だが、楽しく伝える本はないものか。

「ダ・ヴィンチの遺言」池上英洋
わりとちゃんとしたレオナルドの伝記。

「絵本に見る性差別」グループ橋
私が男性だからこの本に反発を抱くのだろうか。とにかく内容は悪辣極まりないもので、絵本に描かれた事実と本人の空想の区別すらないのだ。例えば「もし主人公が男だったら、こういうストーリーになるのでは」と妄想。それはあなたが勝手に思っただけであろう。もちろん、童話全体としてそういう傾向があるという話ならば分かるのだが、個別の作品の解説中にそういうことが書いてあるのだ。

また、「女性の作者が怪物のような題材を取り扱ったのは珍しい」という発言者、あなたが性差別主義者なのでは。アーシュラ・K・ル・グインやティプトリー・ジュニアを教えてやろうか。

さらに「男性は外、女性は内」という言葉の女性に当てはまる事例を病的なほど細かく取り上げているが(確かにこれまでの日本では女性が弱者の立場に立たされるほうが多かっただろう)、「男性は外」というのも性差別であることにはまるで気がつかない模様。嫌な会社勤めをしたくなかったり(男は外で働くものというプレッシャーはきっとあるのだ)、家庭で子育てをしたいなあと思っている男性も少なからずいるはずなのである。このグループ「性差別」を問題にするグループではなく、はっきり行って「利権屋」だな。

珍しく読書感想でヒートしてしまったが、こういう面白い本に出合えるのも、ジャンルを拡大する楽しみの一つである。