散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20060813最近読んだ本

2006年08月13日 12時21分09秒 | 読書
「大衆食堂へ行こう」安西水丸
ゆるーいイラスト(もう少しちゃんと描いてくれた方が見所があるのだが)で、魅力的な定食屋巡り。

「メモリー 上下」ロイス・マクマスター・ビジョルド
このシリーズはたまに読みにくい回もあるのだが、今回は分かりやすい推理小説テイストの陰謀物。最後にすっきり。

「豹頭王の挑戦 グインサーガ109」栗本薫
グイン、旅芸人に化ける。息抜きの一冊。

「dancyu9月号」
今月は冷やし麺と焼鳥特集。高い焼鳥は高いね。1本500円だと。

「詩的私的ジャック」森博嗣
もの凄く技巧的な作品。恋愛テイスト増大中(再読)。

以下、図書館の2冊。
「旅行者の朝食」米原万里
食べることが好きそう。健啖家の叔父が死の間際に作者を呼んで「ここには電車で来たのか? だったら帰りは○○の駅弁を買って食べなさい」とアドバイスする辺りは、素晴らしい。

「いま・むかしおもちゃ大博覧会」兵庫県立歴史博物館
懐かしいのはバンダイのベースボールゲーム。まだ液晶画面がなく、野球盤に発光ダイオード(しかも赤しかない)が埋め込んであるのだ。何しろ子供の頃はファミコン無い時代だからなあ。

20060812ギャラリー巡り

2006年08月12日 17時11分57秒 | ART
タイトル「ギャラリー巡り」に日付を付けることにした。本日は札幌市写真ライブラリー→ファクトリーホール→紀伊国屋→大同→たぴお→時計台→さいとう→ユリイカ→北海道画廊の9箇所。

◎ファクトリーホール「PHOTO IS」10,000人の写真展。素人からプロまで、テーマも風景・人物・動物・風俗・天文までとにかく幅広く、物量たっぷりの写真展。じっくり見ても面白いのではないか。

◎大同ギャラリー「尾崎志郎回顧父子展」。古いレンガや木造の建物をテーマにした版画。静謐な雰囲気がとても良い。

◎時計台ギャラリー「伊藤光悦展」。空港の廃墟化したものをテーマにしてきた人だが、今回はそれに加え、座礁したまま陸地のど真ん中で朽ち果てそうになっている舟の画が印象的。今回は実際の風景画もあったのだが、この人が描くと架空世界のようにも見えてくるから不思議だ。とにかく素晴らしい作品展。

話は変わって、本屋さんの中にあった張り紙。万引きは犯罪ですからやめましょうと思いつつ、ちょっと面白い。


暑いからでもなく

2006年08月12日 16時21分34秒 | 食べ歩き
私は暑くても基本的に食欲は落ちない。今日の札幌は公式気温は28度だったようだが、アスファルト+直射日光の街中はおそらくもっと暑い。

だが何となく蕎麦屋に入り、ビール+冷やし天おろし。冷たいメニューにしてみた。海老天はでき立てだったが、残念ながら衣がちょっと厚い。そばも麺が弱い…考えてみるとシーズンオフなのだな。

ああ、また

2006年08月11日 18時12分38秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
今日は仕事が中途半端な時間に終わり(←勤務時間内だが、これから勤務地に移動すると終業時刻を過ぎてしまうことを言う…)、新さっぽろ駅についた。

新さっぽろは意外とさっと飲むだけの場所がない。やむを得ず喫茶店風の「P」へ。店外の看板には酒やつまみも色々書いてある。が、入って注文しようとすると「まだビールだけなのですが」とのこと。17時30分からバータイムらしい。…今、17時20分過ぎなんだけどな…

まあ、それは良い。1杯目はビール、2杯目はDハイという大きなコップに入ったハイボールとミックスナッツ。すばやく切り上げて帰宅。

夏のかげり

2006年08月10日 20時25分38秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日の札幌は30度に達しなかったらしい。とは言え、街中の舗装の上は30度を超えているだろう。暑さでなんとなく何か飲みたくなり、すすきののバー「C」へ。習慣づいてしまって良くないな。

飲んだものはウィスキーソーダ、白ワイン、ダイキリ、ベンリアック10年。夏に酸味の効いた白ワインはとても良い。マスターによると「今年の夏はダイキリとミントジュレップが爆発的にヒットしてます」ということらしく、やはり夏はダイキリの雰囲気がぴったりだな(実は冬っぽいアラスカと迷っていたのだが)。

適度に飲んで帰宅。早めの就寝。

一杯飲み屋2

2006年08月09日 19時34分55秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
先日、バスセンター近くの「第3Mセンター」に行き、札幌の大衆酒場の良さを再認識。今日もちょっとだけ寄ってみることにした。

ビールとしめ鯖を注文。カウンターに座るオジサンたちは、ノーネクタイ・半袖ワイシャツでウチワを使いながらサッカーを見ている。一番TVから遠い席にいる私にはサッカーの詳しい状況が見えないが、誰かが1点入れたようだ。

2杯目は先日隣の客が頼んでいるのを見たにごり酒と鮭トバ。にごり酒は普通の日本酒より飲みやすい。鮭トバは大きいのが3枚。

話は変わるが、私はサッカーや野球には殆ど興味がない。野球は見なくなって10年かな(見なくなった理由と言うのもある)。サッカーはワールドカップ日本戦の時に、普段は混んでいて入りにくいバーに行ったりするくらい興味が薄い。

二日酔い

2006年08月07日 23時36分43秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
仕事の打ち合わせが終わった後、すすきのの「K」に予定通り飲みに行く。食べたものは枝豆、山わさび+海苔、刺身(ブリ、カレイ、ホタテ、サンマ)、サンマ棒寿司、ポテトフライ、ししゃも、山わさび巻き、バッテラ、高菜チャーハン。飲んだものはビール×2、日本酒(上喜元、磯自慢、絹雪)。

山わさびと海苔は風味は良いと思ったものの、辛味がない。それに油断していた所、山わさび巻きの方は鼻にツーンと抜けるほど辛かった。シシャモは本物かな? かなりふっくら。もうサンマの季節なのかと思いつつ、今日も暑い。

2軒目はバー「Y」。東京出身者が一人入っていたので、記念のためマスターに切り絵をお願いする。

飲んだものはジンフィズ、インバネス、サイドカー、ポールスター・トゥインクル。2杯目以降はいずれも強いカクテル。普段の私は3杯が定量だったりするのだが、同席者の飲む速度の関係上4杯目に行ってしまい、現時点でも若干二日酔いが残っていたりする。

20060807最近読んだ本

2006年08月07日 12時43分50秒 | 読書
「地球の裏のマヨネーズ」椎名誠
いつもの調子は変わらないが、海外旅行が多かった模様。

「笑わない数学者」森博嗣
オリオン像の消滅トリックだけは建物平面図を見た瞬間に分かっていたと言っておこう(再読)。

「プレシャスライアー」菅浩江
バーチャルリアリティ物。理屈は一杯付けられると思うのだが(解説の人、お疲れ様。書けば書くだけ内容が薄いことを感じ取っているのかなと思えてしまいます)、面白くはない。

「月に吠えろ」鯨統一郎
萩原朔太郎と室生犀星が登場する連作短編推理小説。各短編がちょっとワンパターンな展開だが、ユーモアがあり楽しめる。文中、シャーロックホームズに登場していた「バリツ(ホームズが身に付けていた武術)」がバーリ・トゥードだというトンデモ説は私も考えていたのだよ。

以下、図書館の4冊。
「漁師町のうめえモン!」西潟正人
気取らずに漁港へ、またその周辺の食堂や飲み屋へ行って、ひたすら飲み食いする本。でもテーマの取り上げ方のバランスがよく、素直に読めた。

「島に行ってうまい魚を食う本」野村祐三
漁港のある町もなかなか行きにくいのだが、島となると更に一段難易度が上がるなあ。都会好きの私はなかなか行けない。

「この博物館が見たい」桑原茂夫
旅先でふっとこぢんまりした博物館を見つけるのは楽しみの一つである。最近は事前にネットで調べていく事が多いのだが、あまりやりすぎると新鮮さがなくなってしまう。過去には岐阜市で昆虫博物館を発見して結構楽しかった思い出があるな。

「間違いだらけのワインの飲み方」藤見利孝
この人のような人が常に横についていて「いいんだ、気楽に飲んで」「その選択で悪くないぞ」とアドバイスしてくれると楽だなあ。

ジャージャー麺

2006年08月06日 13時20分34秒 | 食べ歩き
今日は昨日にまして暑いかも知れない。図書館へ行こうとウチワを持って出るが効果なし。下駄は蒸れなくて良い。図書館では隣のオヤジが靴下を脱いで足を組むのに閉口。お前は家から出てくるなと心の中で思う。

その後、旧5号線沿いの「H飯店」でジャージャー麺。冷たい麺とキュウリに豚肉・タケノコ・マッシュルーム・薄焼き卵を炒めた味噌味の具が乗る。挽肉が乗るイメージだったのだが、この店のは違うようだ。



かなりグリグリと混ぜてから一口。キュウリ効果もあってあっさり食べやすい。途中でラー油、さらに酢をかけて食べる。夏向きの麺料理だ。

「街の何気なく美味しい中華屋さん」と言えるこの店にはちょっと着目しているのだが、他のお客さんは来ず。大丈夫か?


焼肉

2006年08月05日 22時25分44秒 | 食べ歩き
私の食習慣は年とともにあっさり傾向にシフトしている。本日は珍しく焼肉へ。外で食べるのは3年ぶりくらいか。

おっと、その前に。



ギャラリーを巡る途中、喉が渇いて札幌駅高架下の立ち呑み「C」へ。ビール、ハイボール(爽やかでいい)と豚タンスモーク。豚タンは赤身の部分と、白っぽく脂の入った部分があり、それぞれに美味しい。これが250円とはお勧めメニューになっているのも無理は無い。



さて、本題の焼肉だ。たまに行くのだからと札幌では多分一番の高級店、すすきのの「G」へ。初めて来たのだが、入口で大女将らしき人のお出迎え。「今日はどういうわけかとても混んでいるのよ」と危ない所だったが、予約客が一段落したということで、とてもいい席にゆったり座ることができた。

飲み物はビール(後で黒ビール)。食べ物はまず、牛カルビ中落ち厚切り、知床牛ホルモンミックス、ナムル、キムチ、サンチュ。牛カルビは長いままの肉を炙ってからハサミでカットして食べるもの。外側に焦げ目が付くくらいにじっくり焼くのだが、焼きすぎではないかと段々不安になってきた。自分で端っこをちょっとカットしていると、お店の人が来てくれた。

牛カルビ



焼きあがった肉を一口。外側はカリっとしているが、中はまだ柔らかく、噛んで行くうちに何ともいえない濃厚な味わいが溶け出してくる(グルメ番組みたいだ)。お店の人の言うように、しっかり焼いた方が良いようだ。

知床牛ホルモンミックスは、レバ、ガツ等に加えて、厚みがあり脂分を残した腸の所が明らかにうまそうだ。脂の部分をチリチリとするまで焼いて、サンチュに包んで食べる。脂身が溶け出し、たまらん…

注文第2弾は、特上牛タン、デジカルビ(薩摩黒豚バラ)とカクテキ。牛タンはこれまた赤身部分と白身部分の違いがはっきり。肉汁を落とさないように食べるのに一苦労。デジカルビは豚なのでちょっとこんがり目に焼く。これは脂身の甘さがたまらない(またグルメ番組調で)。



今回、バカみたいに肉ばっかり食べないで、色々付け合せも試してみようと言う狙いなのだが、中ではカクテキが印象的だった。辛いというよりは程よい酸っぱさと何だか分からない後を引く味付けがしてある。

デジカルビと絶妙のカクテキ



肉汁が浮かんできた所



最後に冷麺を注文。冷麺の麺って硬い印象ばかりなのだが、ここのはソフト目。さっぱりしているが塩気のしっかりついたスープとぴったりである。



と言う感じで、味良し、お店と接客の感じ良しの名店だが、値段はそこそこする。年に1回くらい来たいなあ。

さて、滅多にすすきのの南側まで来ないので、この機会に珍しくバー「Z」へ。1杯目にサイドカー。最近あちこちで試しているカクテルだが、この店のはなかなかキリッとしている。2杯目はチェリーブロッサム。

この店、珍しいモルトが色々あるのだが、本日はアードベッグ・ウーガダールを注文。先日、東京で冷やしアードベッグを飲んで以来、これも色々試してみているのだ(今、調べると違う樽で熟成したモルトをヴァッティングしたんだな)。アードベッグ10よりは、ソフトな風味がする。

写りの悪いアードベッグ



最後にさっぱりと酸味の効いたブロードウェイサースト。まだもう少し回りたい気がしつつ、もう十分という判断ができたのは冷静であったな。

ギャラリー巡り

2006年08月05日 17時51分53秒 | ART
暑い中、汗対策にタオルを持って回る。
近美→市民→時計台→道新→STV北2条→たぴお→大同→大通→セントラル→さいとう→アートスペース→ユリイカの12箇所。

近美「鑑真和上展」。4回目なので好きなものしか見ない。「五大尊像」はかなり表面が剥げて見辛いのだが、素晴らしい作品。沢山の手に各々法具を持っているあたりが見もの。「十六羅漢像」は後半部分に展示替え。背景の植物や色彩含めてじっくり見る。

市民ギャラリー「北海道平和美術展」。随分クラシックな画があると思ったら大月源二であった。

時計台ギャラリー「櫂展」。渡辺貞之、藤井高志作品に興味。藤井さん本人らしい人が「最初、前景を描いて背景は何も描いてなくてさあ…」と言いながら画の表面をぐりぐり触るので、ドキドキする。

STV北2条ビル「仙庭宣之・大野恵理絵画展」。何気ないスナップのような風景が、面白い。

大同ギャラリー「飯石タカヒロうしろストーリー展」。印象的だが、少々ヘヴィなところを狙いすぎている気もする。

さいとうギャラリー「国画会北海道グループ展」。いい版画多い。たまたま人が多くて見づらかった。

多少感想を書きもれているが、こんなところかな。

暑い日

2006年08月05日 13時32分59秒 | 食べ歩き
再三書いているように、関東以南はもっと暑いわけだが、札幌に住んでいる人間にとってはそれなりに暑い。

本日もギャラリー巡りだが、その前に昼食。今日は夜いろいろあるため、スタート時間が遅い。近代美術館近くの「Y食堂」で珍しくカツ丼。この店ではいつもラーメンを食べているが、今日は何となくそういう気になった。



登場したカツ丼からは蕎麦つゆベースと思われる煮汁と海苔のいい香がする。カツを食べて、程よく汁気のあるご飯を食べる。ご飯の状態は底に汁がたまる程ではなく、なおかつ若干白い部分もあり(そこは沢庵で)、ちょうど良い状態だ。味噌汁ではなく、付いている熱いお茶を飲む(500円)。

近代美術館前庭では蓮の花が2~3個ほど。当初、水に鉢ごと入れていたところ、水温が低くて咲かない恐れがあったらしいが、地上に出して、さらに最近の高気温である。どうやら無事咲いたらしい。蓮の花は3日ほどしか持たないそうなので、見ることができてよかった(といいつつ、花には何の興味も無い)。



大通に出ると歩行者天国になっていた。
暑い中、おじさんカッコいいぞ。



立ち寄った澄川でも七夕祭り(北海道は8月7日)が行われていた。


24条で24時越え

2006年08月04日 01時25分16秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
突然のメールで、学生時代の先輩が来札とのこと。普段、急の呼び出しにはお答えしない私であるが、これはやむを得ない。

仕事が意外に長引き、ちょうど約束の時間に北24条に到着。いつもの焼鳥屋さん「T」へ。既に先輩3名が到着していた(最終的に集まったのは8名)。

会社でも段々年長になってきたので、こういう下っ端感は久々である。年で言うとほぼ2歳上の人ばかりなのだが、大学1年生の時に3年生だった人には頭が上がりにくいものである。

飲み物はビール×2から焼酎水割りに突入。
食べ物は通しが冷奴と素麺の盛り合わせ(小)。その後、焼鳥、イカ刺し、鹿刺し、ポテトサラダ、鮭トバ、鳥わさ、手羽先、おしんこ。鹿刺しというのは初めて食べる。色が濃い赤なのでどうかなと思ったが、割とあっさりした味で食べやすい。イカ刺しには大量の山ワサビが合う。

最近、水彩画を始めたという知人に、伊藤若冲を見てきた自慢を散々しているうちに、珍しく24時をすぎてタクシーで帰宅。大量に飲んだ割にはあまりダメージはなかった。

20060803最近読んだ本

2006年08月03日 12時33分27秒 | 読書
「愛のひだりがわ」筒井康隆
ジュヴナイルと書かれていたが、近未来世界の背景の面白さを含めて大人も十分読める面白さ。

「二島縁起」多島斗志之
謎そのものはたいしたことがないが、海上タクシーが舞台になったハードボイルド物。人間関係も適度に書かれている。

「蜻蛉始末」北森鴻
明治初期が舞台になった作品のため実は避けていたのだが、この作者の力量はさすが。時代に流されそうになり必死に生きる人物造形はうまい。

「もっと知りたい伊藤若冲」佐藤康宏
先日、三の丸尚蔵館で若冲を見て以来、気になって見たくてしょうがない。この本ではプライスコレクションの「鳥獣花木図屏風」は模倣作と断言している。確かにそう言う説があるのは知っていたのだが、断言して大丈夫か?

以下、図書館の4冊。
「竹家食堂物語」大久昌巳、杉野邦彦
北海道大学前で「ラーメン」が誕生するまでの物語。文章のスピード感があり、時代の雰囲気がよく出ている。

「北海道おもしろ博物館」松田忠徳
ぜひ地方の資料館などには足を運んで欲しいものだと思う。必ず知らない事実を発見するだろう。

「芸術原論」赤瀬川原平
かなり昔の本で、硬めに芸術を論じている。

「書票を楽しむ」土屋文男
時々書票の展覧会を見かけるのだが、小さい面積に凝縮され、かつ割りと趣味的に凝ったものが多いのでとても楽しいものだ。しかし、かつて書票の世界会議が札幌で開催されたとは知らなかった。今、この文章を書いていて、書票という言葉が変換候補に出てこないのは悲しいものがあるなあ。