三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

中華思想は過去の遺物

2008年05月18日 | 政治・社会・会社

フジキセキ産駒のエイジアンウインズがヴィクトリアマイルを勝ちました。ウオッカは心配したとおり、届かずの2着。どうもゴール前の執念というか、最後の最後まで前に出ようとする勝負根性というか精神力というか、そういうものがなくなってしまったような気がします。体は十分できていましたから、今後これ以上のパフォーマンスを期待するのは難しいかもしれません。ダービーやジャパンカップの走りからすると、エアグルーヴ並みの活躍を期待していましたが、今日のレースを見る限り、ウオッカの今後は厳しいでしょう。ダービーを最後に引退した父タニノギムレットと同じく、早いうちに繁殖にあげるのもひとつの選択だと思います。エイジアンウインズは初距離もなんのその、見事な走りを見せました。短距離路線でダイワスカーレットのライバルになり、秋の天皇賞やマイルチャンピオンシップでも意外と活躍をする可能性があると思います。
馬券はウオッカからの馬単は外れ、フォーメーションの3連単が的中しましたが、ウオッカが負けたのでスカッとした的中とは言えません。来週も買います。

話はガラッと変わるのですが、中国人は中華思想といって自分たちこそ世界の中心にいると思っている、という考え方があります。しかし日常的に中国人に接していると、日本で働く中国人は、どうすれば自分が利するかだけに真剣で、中国の国のことなどまるで考えておらず、どうでもいいように見えます。オリンピックの話をしても、ほとんど関心を示しません。聖火リレーの沿道に出かけて旗を振ったのは仕事のない留学生などで、仕事をしている中国人たちは冷ややかに客観的に受け止めていました。中国人厨師のひとりは、留学生たちは中国政府から金を貰っているのだと、穿った見方をしていました。この見方の真偽はわかりませんが、少なくとも中華思想にとらわれているとできない見方だと思います。

中国政府が行なっていることを中国人すべてに敷衍するのは明らかに無理があるのですが、そういう論理的な見方をしない日本人が増えてきました。最近では、チベット争乱の報道を受けて、何を勘違いしているのか中華料理店に来て中国人は信用できないだの何を食べさせられるかわからないだの、ブツクサ文句を言う人がいます。私の会社の中華料理店は料理を提供するために営んでいるのであって、中華思想を広めようとか、中国を弁明しようとかしているわけではありません。中国が嫌いなら嫌いで結構ですが、嫌いの中身を少しは自己分析してみては如何かと思います。