有楽町のヒューリックホール東京の手嶌葵のコンサートに行ってきた。
手嶌葵のコンサートはこれで6回目だ。自分ではそれほどファンではないつもりだったが、6回も行くというのは、それなりに気に入っているからだろう。それをファンというのであればファンかもしれない。
とにかく歌唱法が独特なのである。オペラ歌手の歌は自分の喉を楽器として演奏しているということらしいが、それでも歌を聴くと、演奏というよりも歌っているように聞こえる。ところが手嶌葵の歌は、本人は歌っているつもりらしいが、歌っているというよりも演奏しているように聞こえる。一切しゃくらずにいきなり出る高音といい、ほとんど息を吐いているだけみたいな低音といい、手嶌葵にしかできない歌唱法だと思う。たぶん天性だろう。
コンサートではやたらに歌詞を間違える。以前は、間違えると歌い終わってから恥ずかしそうに歌詞を間違えましたと報告していた。今回も間違っていたが、何事もなかったように次の曲にいっていた。毎度のことなのでいちいち報告しないことにしたのだろう。
今回のコンサート会場はヒューリックホール東京だったが、Googleの予定表に予定を入力したときに、場所の欄にヒューリックと入力すると浅草橋ヒューリックホールが候補に出てくるので、そのまま登録してしまった。そして基本的にGoogleの予定表で動いているので、恥ずかしながら、入力を間違えた浅草橋ヒューリックホールに行ってしまった。中に入るとハロウィンかと思うほど変な仮装をした人ばかりで、手嶌葵の静かなコンサートには似つかわしくない。これはもしかしたらヒューリックホールは別にあるのかと検索したら、ヒューリックホール東京が有楽町にある。財布の中のチケットを確認すると、やはりヒューリックホール東京となっている。
開場から開演までは1時間ある。電車に乗って余裕で間に合ったが、開演ギリギリに行っていたらチケットを無駄にするところだった。Googleを安易に信じ切っていたことを反省。そして予定だけでなく、その他のことについてもインターネットを安易に信じていることに気づいて、少し愕然とした。気をつけよう。