コンビニ大手、1月からカップめん値上げ…価格の1割前後 2007年12月27日
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071227i401.htm
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20071227ddm008020107000c.html
コンビニエンスストア大手が来年1月から、カップめんの店頭価格を値上げする方針を固めたことが26日わかった。
即席めんメーカーの出荷価格の引き上げ要請を受け入れることにした。26日はマーガリン、シュークリーム、タイヤなどの値上げも発表された。値上がりの一因となっている石油製品の卸売価格は、来年1月は据え置かれる見通しだが、消費者に身近な商品の値上げラッシュは年明けも続く見込みだ。
カップめんはコンビニの主力商品で、売り上げ規模は、これまで値上げしたマヨネーズなどの調味料や食パンの数十倍に達するとされ、値上げの消費者への影響は大きそうだ。
業界2位のローソンは1月8日から日清食品と明星食品の商品を、14日に東洋水産などの商品を相次ぎ値上げする。3位のファミリーマートも8日から、カップめん全商品を7~12%値上げする。日清の「カップヌードル」は150円から十数円値上げする。
業界最大手のセブン―イレブンは、「現時点では未定」(広報担当者)という。
これまで大手小売業者はメーカー側の出荷価格の値上げ要請に対し、売り上げ規模の小さな商品を除いて抵抗してきたが、カップめんの店頭価格アップで消費者にも本格的に値上げの実感が迫ることになりそうだ。
ファミリーマートはカップめんを値上げする8日から2週間、おにぎりを同時に買うとカップめんの値上げ分を割り引く「セット販売」キャンペーンを行う。購買データを分析したところ、カップめんを買う人の多くは、おにぎりも一緒に買っており、即席めんメーカーと共同で買い控えを防ぐことにした。
ただ、来年2月から出荷価格が上がるビール類も、コンビニでの店頭価格の引き上げが想定されており、主力商品の相次ぐ値上げは消費者心理に影響を与えそうだ。
カップ麺の値上げですが、大手のうちローソンとファミリーマートが値上げに追従するようですね。ファミリーマートは値上げと同時に2週間程度のセット割引のキャンペーンを開始し、カップめんとおにぎりを一緒に購入した場合に、数十円の割り引きを行い、キャンペーン終了後も、顧客の反応を見ながら、ビールなど今後値上げが予定される商品を用いてキャンペーンを実施する方向で検討しているようですが、元々割高な値段で販売されているコンビニで、値上げが浸透するようだと、対スーパーとの交渉力も、カップ麺メーカーが相対的に有利になってくるでしょうし、ひいてはスーパーでの小売価格への転嫁も進むかもしれません。
もっとも、大手スーパーの場合、独自にプライベートブランドを作っているケースもあり、価格差が開けば、ますますPBに売り上げを持っていかれる可能性もあるため、値上げが浸透するかどうかは、現実にはPBブランドの有無によって対応が分かれるような気もしますね。
最大手のセブンイレブンの対応を含め、今後小売各社がどのような対応を示すのか気になるところです。
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071227i401.htm
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20071227ddm008020107000c.html
コンビニエンスストア大手が来年1月から、カップめんの店頭価格を値上げする方針を固めたことが26日わかった。
即席めんメーカーの出荷価格の引き上げ要請を受け入れることにした。26日はマーガリン、シュークリーム、タイヤなどの値上げも発表された。値上がりの一因となっている石油製品の卸売価格は、来年1月は据え置かれる見通しだが、消費者に身近な商品の値上げラッシュは年明けも続く見込みだ。
カップめんはコンビニの主力商品で、売り上げ規模は、これまで値上げしたマヨネーズなどの調味料や食パンの数十倍に達するとされ、値上げの消費者への影響は大きそうだ。
業界2位のローソンは1月8日から日清食品と明星食品の商品を、14日に東洋水産などの商品を相次ぎ値上げする。3位のファミリーマートも8日から、カップめん全商品を7~12%値上げする。日清の「カップヌードル」は150円から十数円値上げする。
業界最大手のセブン―イレブンは、「現時点では未定」(広報担当者)という。
これまで大手小売業者はメーカー側の出荷価格の値上げ要請に対し、売り上げ規模の小さな商品を除いて抵抗してきたが、カップめんの店頭価格アップで消費者にも本格的に値上げの実感が迫ることになりそうだ。
ファミリーマートはカップめんを値上げする8日から2週間、おにぎりを同時に買うとカップめんの値上げ分を割り引く「セット販売」キャンペーンを行う。購買データを分析したところ、カップめんを買う人の多くは、おにぎりも一緒に買っており、即席めんメーカーと共同で買い控えを防ぐことにした。
ただ、来年2月から出荷価格が上がるビール類も、コンビニでの店頭価格の引き上げが想定されており、主力商品の相次ぐ値上げは消費者心理に影響を与えそうだ。
カップ麺の値上げですが、大手のうちローソンとファミリーマートが値上げに追従するようですね。ファミリーマートは値上げと同時に2週間程度のセット割引のキャンペーンを開始し、カップめんとおにぎりを一緒に購入した場合に、数十円の割り引きを行い、キャンペーン終了後も、顧客の反応を見ながら、ビールなど今後値上げが予定される商品を用いてキャンペーンを実施する方向で検討しているようですが、元々割高な値段で販売されているコンビニで、値上げが浸透するようだと、対スーパーとの交渉力も、カップ麺メーカーが相対的に有利になってくるでしょうし、ひいてはスーパーでの小売価格への転嫁も進むかもしれません。
もっとも、大手スーパーの場合、独自にプライベートブランドを作っているケースもあり、価格差が開けば、ますますPBに売り上げを持っていかれる可能性もあるため、値上げが浸透するかどうかは、現実にはPBブランドの有無によって対応が分かれるような気もしますね。
最大手のセブンイレブンの対応を含め、今後小売各社がどのような対応を示すのか気になるところです。