副大臣決定、元閣僚も2人…経産・高市氏、厚労・鴨下氏 2008年8月5日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080805-OYT1T00284.htm
政府は5日午前の閣議で内閣改造に伴う副大臣人事を決定した。
重点施策への対応を強化するために、厚生労働副大臣に鴨下一郎・前環境相、経済産業副大臣に高市早苗・元沖縄相の閣僚経験者2人を充てたことが特徴だ。
副大臣22人は次の通り。(敬称略、党名なしは自民党、〈 〉は当選回数、参は参院)
▽内閣府 増原義剛〈3〉谷本龍哉〈3〉宮沢洋一〈3〉
▽総務 石崎岳〈3〉倉田雅年〈3〉
▽法務 佐藤剛男〈5〉
▽外務 伊藤信太郎〈3〉山本一太〈3〉=参
▽財務 竹下亘〈3〉平田耕一〈2〉
▽文部科学 松野博一〈3〉山内俊夫〈2〉=参
▽厚生労働 鴨下一郎〈5〉渡辺孝男〈3〉=公明、参
▽農林水産 近藤基彦〈3〉石田祝稔〈4〉=公明
▽経済産業 高市早苗〈4〉吉川貴盛〈3〉
▽国土交通 金子恭之〈3〉加納時男〈2〉=参
▽環境 吉野正芳〈3〉
▽防衛 北村誠吾〈3〉
改造内閣の政務官26人を内定 2008年8月6日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080805-OYT1T00864.htm
政府は5日、福田改造内閣の政務官26人を内定した。
内訳は自民23人、公明3人。政務官の顔ぶれは次の通り。(敬称略、数字は当選回数、党名なしは自民党、公は公明党。参は参院、記載無しは衆院)
▽内閣府 宇野治〈2〉並木正芳〈2〉松浪健太〈2〉
▽総務 鈴木淳司〈2〉坂本哲志〈2〉中村博彦〈1〉=参
▽法務 早川忠孝〈2〉
▽外務 西村康稔〈2〉御法川信英〈2〉柴山昌彦〈2〉
▽財務 三ツ矢憲生〈2〉末松信介〈1〉=参
▽文部科学 萩生田光一〈2〉浮島智子〈1〉=公、参
▽厚生労働 金子善次郎〈2〉戸井田徹〈2〉
▽農林水産 江藤拓〈2〉野村哲郎〈1〉=参
▽経済産業 松村祥史〈1〉=参、谷合正明〈1〉=公、参
▽国土交通 西銘恒三郎〈2〉岡田直樹〈1〉=参、谷口和史〈1〉=公
▽環境 古川禎久〈2〉
▽防衛 武田良太〈2〉岸信夫〈1〉=参
官邸vs舛添、バトルがまたまた表面化…福田が主導 2008年8月6日 夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_masuzoe__20080806_3/story/06fuji320080806013/
福田康夫首相と舛添要一厚労相のバトルがまたまた表面化してきた。福田首相は5日、厚生労働行政の抜本改革策を検討するため厚労省内に設置予定だった有識者会議「厚労行政在り方懇談会」を官邸に移管することを決定。さらに、「舛添氏のお目付け役として閣僚経験者の鴨下一郎前環境相という“大物”を厚労副大臣に据えた」(政府関係者)ためだ。
「厚労省の中にあるから、まったく改革できず、官邸に移したら改革できるなんてものじゃない。この1年間、どれだけ官邸内の官僚機構と闘ってきたか」
舛添厚労相は5日の記者会見で、懇談会が官邸に移管されることについて、こう怒りをぶちまけた。
一方、「お目付け役」として福田康夫首相に送りこまれたと言われる鴨下副大臣は同日の就任記者会見で、「複雑な思いはあるが、高度な判断が首相にあったのだろう。国民が安心できる厚生行政のため使命を果たしたい」と、微妙なあいさつ。
舛添厚労相からは年金担当を指示されたものの、医師出身で自民党で緊急医師不足対策をまとめた経験もあるだけに、「せっかく厚労省に来たのだから多少そういう仕事もしたい」と意欲を表明。「国会答弁などの役割分担はまだ決まっていないが、私の意見も言わせてもらいたい」と、舛添氏を牽制した。
さらに、2009年度の基礎年金の国庫負担引き上げにいたっては「09年度という約束は守らなければいけないが、(実施時期が09年)4月かどうかは多少柔軟に考えていいのではないか」と主張。先送りを否定する舛添氏との溝が早くも露呈する結果となった。
与党有力筋は、福田首相が“お目付け役”を送り込んだ理由をこう解説する。
「官邸サイドは今年6月、伊藤達也首相補佐官(社会保障担当)が中心となって、政府公約である『5000万件の消えた年金の確認』は無理と判断。国民人気の高い舛添氏に謝罪させ、辞任させることで事態を乗り切ろうと画策した。しかし、舛添氏が激怒して拒否したため、今度は支持率アップのために舛添氏は続投させるが、裏で実権を握る作戦に切り替えたんでしょう。実際、鴨下氏の起用は当初、舛添氏が難色を示したものの、福田首相の強い意向で押し切ったんです」
そもそも舛添氏や渡辺喜美前行改担当相の2人は官邸サイドと調整せずに“問題発言”を頻繁に行うため、官邸サイドは「オフレコの言動さえも入念にチェックしていた」(政府筋)とも言われている。
福田首相は年金問題で批判が集中している厚労省の組織改革を官邸主導で行うことで、政権浮揚につなげたい思惑があるようだが、舛添、鴨下、伊藤の三者の役割分担や意思疎通がうまくいかない現状では、絵に描いた餅になるのは間違いない。
福田政権下の今回の内閣改造では、厚生労働副大臣に鴨下一郎・前環境相、経済産業副大臣に高市早苗・元沖縄相の閣僚経験者2人を就任させましたが、鴨下氏の副大臣起用は枡添氏のお目付け役という見方が早くも強まっているようですね。
ちなみに鴨下氏は2002年にも厚生労働副大臣に就任して、2004年には衆議院の厚生労働委員長にも就任していることから、実務能力という意味では問題はまったくないとは思いますが、いくら次の衆議院選挙までのつなぎ内閣とはいえ、鴨下氏は枡添氏から任された年金担当だけでなく、医師不足の問題など医療行政も担当したがっているようで、一歩間違えば、3者の役割分担が崩壊して『船頭多くして船 山に登る』状態にもなりかねないと思うのですが…。まさか、枡添氏のぷっつん辞任を密かに期待しているわけでもないと思いますが、どう役割分担をしていくのかは、やはり気になりますね。
参考までに、経済産業大臣には二階俊博氏が就任しましたが、実は二階氏も運輸大臣や北海道開発長官・幹事長・経済産業大臣(第三次小泉政権)などの数々の経歴をもつ当選回数8回の大ベテラン議員。これだけの大物相手に高市氏のような保守派をつけるのは、やはりこちらもお目付け役の意味合いがあるのでしょうか…???
福田氏としては、どうせ次の契約更新はないからとリリーフ陣を酷使する某野球チームの監督 のような心境なのかもしれませんが、政権を引き継ぐ人や振り回される当の人材にとっては、閣僚同士のパワーゲームもあるでしょうし、いろいろとやりにくいのではないかと思うんですけどね…。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080805-OYT1T00284.htm
政府は5日午前の閣議で内閣改造に伴う副大臣人事を決定した。
重点施策への対応を強化するために、厚生労働副大臣に鴨下一郎・前環境相、経済産業副大臣に高市早苗・元沖縄相の閣僚経験者2人を充てたことが特徴だ。
副大臣22人は次の通り。(敬称略、党名なしは自民党、〈 〉は当選回数、参は参院)
▽内閣府 増原義剛〈3〉谷本龍哉〈3〉宮沢洋一〈3〉
▽総務 石崎岳〈3〉倉田雅年〈3〉
▽法務 佐藤剛男〈5〉
▽外務 伊藤信太郎〈3〉山本一太〈3〉=参
▽財務 竹下亘〈3〉平田耕一〈2〉
▽文部科学 松野博一〈3〉山内俊夫〈2〉=参
▽厚生労働 鴨下一郎〈5〉渡辺孝男〈3〉=公明、参
▽農林水産 近藤基彦〈3〉石田祝稔〈4〉=公明
▽経済産業 高市早苗〈4〉吉川貴盛〈3〉
▽国土交通 金子恭之〈3〉加納時男〈2〉=参
▽環境 吉野正芳〈3〉
▽防衛 北村誠吾〈3〉
改造内閣の政務官26人を内定 2008年8月6日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080805-OYT1T00864.htm
政府は5日、福田改造内閣の政務官26人を内定した。
内訳は自民23人、公明3人。政務官の顔ぶれは次の通り。(敬称略、数字は当選回数、党名なしは自民党、公は公明党。参は参院、記載無しは衆院)
▽内閣府 宇野治〈2〉並木正芳〈2〉松浪健太〈2〉
▽総務 鈴木淳司〈2〉坂本哲志〈2〉中村博彦〈1〉=参
▽法務 早川忠孝〈2〉
▽外務 西村康稔〈2〉御法川信英〈2〉柴山昌彦〈2〉
▽財務 三ツ矢憲生〈2〉末松信介〈1〉=参
▽文部科学 萩生田光一〈2〉浮島智子〈1〉=公、参
▽厚生労働 金子善次郎〈2〉戸井田徹〈2〉
▽農林水産 江藤拓〈2〉野村哲郎〈1〉=参
▽経済産業 松村祥史〈1〉=参、谷合正明〈1〉=公、参
▽国土交通 西銘恒三郎〈2〉岡田直樹〈1〉=参、谷口和史〈1〉=公
▽環境 古川禎久〈2〉
▽防衛 武田良太〈2〉岸信夫〈1〉=参
官邸vs舛添、バトルがまたまた表面化…福田が主導 2008年8月6日 夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_masuzoe__20080806_3/story/06fuji320080806013/
福田康夫首相と舛添要一厚労相のバトルがまたまた表面化してきた。福田首相は5日、厚生労働行政の抜本改革策を検討するため厚労省内に設置予定だった有識者会議「厚労行政在り方懇談会」を官邸に移管することを決定。さらに、「舛添氏のお目付け役として閣僚経験者の鴨下一郎前環境相という“大物”を厚労副大臣に据えた」(政府関係者)ためだ。
「厚労省の中にあるから、まったく改革できず、官邸に移したら改革できるなんてものじゃない。この1年間、どれだけ官邸内の官僚機構と闘ってきたか」
舛添厚労相は5日の記者会見で、懇談会が官邸に移管されることについて、こう怒りをぶちまけた。
一方、「お目付け役」として福田康夫首相に送りこまれたと言われる鴨下副大臣は同日の就任記者会見で、「複雑な思いはあるが、高度な判断が首相にあったのだろう。国民が安心できる厚生行政のため使命を果たしたい」と、微妙なあいさつ。
舛添厚労相からは年金担当を指示されたものの、医師出身で自民党で緊急医師不足対策をまとめた経験もあるだけに、「せっかく厚労省に来たのだから多少そういう仕事もしたい」と意欲を表明。「国会答弁などの役割分担はまだ決まっていないが、私の意見も言わせてもらいたい」と、舛添氏を牽制した。
さらに、2009年度の基礎年金の国庫負担引き上げにいたっては「09年度という約束は守らなければいけないが、(実施時期が09年)4月かどうかは多少柔軟に考えていいのではないか」と主張。先送りを否定する舛添氏との溝が早くも露呈する結果となった。
与党有力筋は、福田首相が“お目付け役”を送り込んだ理由をこう解説する。
「官邸サイドは今年6月、伊藤達也首相補佐官(社会保障担当)が中心となって、政府公約である『5000万件の消えた年金の確認』は無理と判断。国民人気の高い舛添氏に謝罪させ、辞任させることで事態を乗り切ろうと画策した。しかし、舛添氏が激怒して拒否したため、今度は支持率アップのために舛添氏は続投させるが、裏で実権を握る作戦に切り替えたんでしょう。実際、鴨下氏の起用は当初、舛添氏が難色を示したものの、福田首相の強い意向で押し切ったんです」
そもそも舛添氏や渡辺喜美前行改担当相の2人は官邸サイドと調整せずに“問題発言”を頻繁に行うため、官邸サイドは「オフレコの言動さえも入念にチェックしていた」(政府筋)とも言われている。
福田首相は年金問題で批判が集中している厚労省の組織改革を官邸主導で行うことで、政権浮揚につなげたい思惑があるようだが、舛添、鴨下、伊藤の三者の役割分担や意思疎通がうまくいかない現状では、絵に描いた餅になるのは間違いない。
福田政権下の今回の内閣改造では、厚生労働副大臣に鴨下一郎・前環境相、経済産業副大臣に高市早苗・元沖縄相の閣僚経験者2人を就任させましたが、鴨下氏の副大臣起用は枡添氏のお目付け役という見方が早くも強まっているようですね。
ちなみに鴨下氏は2002年にも厚生労働副大臣に就任して、2004年には衆議院の厚生労働委員長にも就任していることから、実務能力という意味では問題はまったくないとは思いますが、いくら次の衆議院選挙までのつなぎ内閣とはいえ、鴨下氏は枡添氏から任された年金担当だけでなく、医師不足の問題など医療行政も担当したがっているようで、一歩間違えば、3者の役割分担が崩壊して『船頭多くして船 山に登る』状態にもなりかねないと思うのですが…。まさか、枡添氏のぷっつん辞任を密かに期待しているわけでもないと思いますが、どう役割分担をしていくのかは、やはり気になりますね。
参考までに、経済産業大臣には二階俊博氏が就任しましたが、実は二階氏も運輸大臣や北海道開発長官・幹事長・経済産業大臣(第三次小泉政権)などの数々の経歴をもつ当選回数8回の大ベテラン議員。これだけの大物相手に高市氏のような保守派をつけるのは、やはりこちらもお目付け役の意味合いがあるのでしょうか…???
福田氏としては、どうせ次の契約更新はないからとリリーフ陣を酷使する某野球チームの監督 のような心境なのかもしれませんが、政権を引き継ぐ人や振り回される当の人材にとっては、閣僚同士のパワーゲームもあるでしょうし、いろいろとやりにくいのではないかと思うんですけどね…。