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「英語に自信なく…」 客室乗務員インターホン取らず スカイマークに業務改善勧告

2010-04-07 05:20:28 | Weblog
「英語に自信なく…」 客室乗務員インターホン取らず スカイマークに業務改善勧告 2010年4月6日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100406/dst1004061118002-n1.htm
 国土交通省は6日、安全上の問題が相次いで発覚していた「スカイマーク」(東京)に対して実施した特別安全監査で、乗務員の英語力不足や不適切な機体点検などの問題が新たに見つかったとして、業務改善を勧告した。同社への業務改善勧告は、平成18年4月に整備ミスが相次いだとき以来2度目。
 国交省によると、複数の客室乗務員の英語力が不足しており、パイロットとの意思疎通に問題があった。英語が苦手なために、操縦室の外国人機長がインターホンで客室を呼び出しても受話器を取ろうとしないケースも確認されたという。こうした行動は社内でも問題視されていたが、具体的な対策は取られずに放置されていた。
 そのほか、今回の監査では▽離陸前に機内の安全設備を説明する客室乗務員の人数を3人から2人に減らしたために一部の座席から見えにくくなっていた▽乱気流に遭遇した後の機体の点検が不適切▽操縦室内の酸素マスク着用ルールが守られていない-などといった安全上不適切な問題が9件新たに見つかった。
 このため勧告は、安全統括管理者の職務の改善や乗務員への教育訓練の充実によって安全管理体制の見直しを図る必要性を指摘。同社の西久保慎一社長らに、今月13日までに具体的な改善計画を提出するよう求めた。ただ、重大な違反には当たらないとして、航空法に基づく事業停止命令や事業改善命令は見送り、行政処分の業務改善勧告にとどめた。
 同社をめぐっては、安全を優先して乗務員の交代を命じた機長の判断に社長が介入して運航を強行させたり、飛行中にパイロットらが操縦室内で記念撮影するなどの不祥事が3月に3件相次いで発覚。国交省が3月15日から3週間にわたる特別安全監査に入っていた。
 前原誠司国交相は同日の閣議後会見で「今回の勧告を真摯に受け止め、安全運航のため改善すべきところは改善してほしい」と話した。



 スカイマークの不祥事については、『飛行中にパイロットが操縦室内で記念撮影していた』という報道は既に聞いていましたが、まさか客室乗務員(いわゆるスチュワーデス)が英語力に自信がなくて外国人機長のインターホンをとろうとしなかったなんて、プロ意識の強いJALやANAの客室乗務員(元職員を含める)が聞いたら、それこそ『PARDON? (何だって?)』と唖然として聞き返すか、さもなくば『OH MY GOD!』と天を仰ぐでしょうね…(呆れ
 (たとえ国内線であろうと)飛行機というのはありとあらゆる言葉を話すお客様が搭乗される可能性があるわけですから、英語力は勿論のこと(現代ならば)中国語や韓国語もある程度話せるレベルが当然期待されるでしょうし、それに加えて客室乗務員はお客様をもてなす役割もある(勿論外国人を含めた乗客の急病時の初期対応も期待されます)のですから、やはり複数の言語を操るくらいの語学力は欲しいところ。
 スカイマークといった新興航空会社に流れてくる客室乗務員の場合、JALやANA並みの能力を期待するのはさすがに酷としても、それでも英語で意思疎通出来るレベルをクリアできなくて、しかも(雲の上といういつ何がおきてもおかしくないような状況で)コールに出ないという社会人としてあるまじき振る舞いを行うような方が、将来人材として本当に生き残っていけるのかな…と首をかしげたくなります。(注:英語力は一般社会人としてではなく、あくまでも客室乗務員に期待される能力としてのことです。念のため)
 まあ、この業界 人材が足りないのはわからなくもないのですが、例えば大阪や福岡で『離職か羽田や成田への転勤を選ぶか』を余儀なくされているJALの客室乗務員をヘッドハントするとか、もう少し財務指標上の努力だけでなく、信頼される航空会社に変わっていく努力はされた方がよいと思いますね。