東京円、83円09銭まで上昇 菅代表再選で15年ぶり高値 2010年9月14日 日経夕刊
14日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=83円台前半に上昇した。一時83円09銭と1995年5月31日以来約15年3カ月ぶりの高値を付けた。民主党代表選で菅直人首相が再選され、菅首相より円売り介入に積極的とみられていた小沢一郎前幹事長が敗れたことで、短期筋を中心に円買い・ドル売りが膨らんだ。17時時点では前日の同時点に比べ72銭の円高・ドル安の83円20~23銭近辺で推移している。
財務省・日銀による為替介入への警戒感が和らいだとの思惑に加え、前日の米長期金利が低下し、日米の金利差が縮小するとの見方も円買い・ドル売りにつながった。
一方、円の高値更新後は、利益確定を目的とした円売りが出たため伸び悩んだ。野田佳彦財務相が、14日の閣議後記者会見で「必要な時には断固たる措置をとる」と述べるなど円高へのけん制を強めており、「為替介入が無くなった訳ではない」(国内大手銀行ディーラー)との見方も円の上値を抑えた。9~17時時点の円の安値は83円72銭近辺で、値幅は63銭程度だった。
円は対ユーロで3営業日ぶり反発した。17時時点では同18銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=107円31~34銭近辺で推移している。前日の海外市場で円の下値が限定的だったため、海外勢を中心に売り持ち高を縮小する円の買い戻しが膨らんだ。円は一時106円99銭近辺まで上昇する場面があった。ただ、ユーロが対ドルで大きく上昇したため、対円でもユーロ買いが波及し、円の上げ幅は限られた。
ユーロは対ドルで3日続伸した。17時時点は同0.0086ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.2895~98ドル近辺で推移している。銀行の自己資本規制案が過度に厳しい内容とならなかったため、欧州金融機関の経営に対する不安が後退。米長期金利の低下もあり、ユーロ買い・ドル売りが広がった。夕刻にはドイツの株式相場が上昇して始まったこともあり、ユーロの買い戻しが強まった。ユーロは一時1.2910ドル近辺と6日以来の高値を付けた。
米倉経団連会長「これ以上の円高なら、介入を」 2010年9月14日 読売
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_keidanren__20100913_2/story/20100913_yol_oyt1t00786/
日本経団連の米倉弘昌会長は13日の記者会見で、最近の円高について、「これ以上の円高になる場合、介入は何らかの形でやってほしい」と述べ、産業界の国際競争力をこれ以上失わないためにも一段の円高を阻止することを政府に求めた。
「口先介入」も含め、積極的に市場をけん制する必要があるとの考えを強調したものだ。
また、10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約締約国会議(COP10)に関連し、遺伝資源の配分に関する定義も決まっていない現状で、「(何らかの合意が決められるのは)反対だ」と述べた。
ただ、管氏勝利を受けて、東京円は一時83円09銭まで上昇。
う~ん。小沢さんほど派手なパフォーマンスは見せていないものの、管氏も財務大臣に就任直後に円安誘導発言を行うなど、決して円高を容認しているわけではなく、むしろ自民党時代の福田康夫内閣時代に就任した白川日銀総裁が、駆け引きの一つも行わずに綺麗事ばかり言っていることが、為替相場が円高に推移している原因ではないかと個人的には思うのですが、再選された管氏は実需以外の投機による円高を抑えきることができるのでしょうか…。
万が一にも1ドル80円を割り込むようだと、冗談抜きに大企業の海外移転が進みかねないだけに、どう日本丸の舵取りを行っていくのか、その手腕が注目されることになりそうです。
14日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=83円台前半に上昇した。一時83円09銭と1995年5月31日以来約15年3カ月ぶりの高値を付けた。民主党代表選で菅直人首相が再選され、菅首相より円売り介入に積極的とみられていた小沢一郎前幹事長が敗れたことで、短期筋を中心に円買い・ドル売りが膨らんだ。17時時点では前日の同時点に比べ72銭の円高・ドル安の83円20~23銭近辺で推移している。
財務省・日銀による為替介入への警戒感が和らいだとの思惑に加え、前日の米長期金利が低下し、日米の金利差が縮小するとの見方も円買い・ドル売りにつながった。
一方、円の高値更新後は、利益確定を目的とした円売りが出たため伸び悩んだ。野田佳彦財務相が、14日の閣議後記者会見で「必要な時には断固たる措置をとる」と述べるなど円高へのけん制を強めており、「為替介入が無くなった訳ではない」(国内大手銀行ディーラー)との見方も円の上値を抑えた。9~17時時点の円の安値は83円72銭近辺で、値幅は63銭程度だった。
円は対ユーロで3営業日ぶり反発した。17時時点では同18銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=107円31~34銭近辺で推移している。前日の海外市場で円の下値が限定的だったため、海外勢を中心に売り持ち高を縮小する円の買い戻しが膨らんだ。円は一時106円99銭近辺まで上昇する場面があった。ただ、ユーロが対ドルで大きく上昇したため、対円でもユーロ買いが波及し、円の上げ幅は限られた。
ユーロは対ドルで3日続伸した。17時時点は同0.0086ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.2895~98ドル近辺で推移している。銀行の自己資本規制案が過度に厳しい内容とならなかったため、欧州金融機関の経営に対する不安が後退。米長期金利の低下もあり、ユーロ買い・ドル売りが広がった。夕刻にはドイツの株式相場が上昇して始まったこともあり、ユーロの買い戻しが強まった。ユーロは一時1.2910ドル近辺と6日以来の高値を付けた。
米倉経団連会長「これ以上の円高なら、介入を」 2010年9月14日 読売
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_keidanren__20100913_2/story/20100913_yol_oyt1t00786/
日本経団連の米倉弘昌会長は13日の記者会見で、最近の円高について、「これ以上の円高になる場合、介入は何らかの形でやってほしい」と述べ、産業界の国際競争力をこれ以上失わないためにも一段の円高を阻止することを政府に求めた。
「口先介入」も含め、積極的に市場をけん制する必要があるとの考えを強調したものだ。
また、10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約締約国会議(COP10)に関連し、遺伝資源の配分に関する定義も決まっていない現状で、「(何らかの合意が決められるのは)反対だ」と述べた。
ただ、管氏勝利を受けて、東京円は一時83円09銭まで上昇。
う~ん。小沢さんほど派手なパフォーマンスは見せていないものの、管氏も財務大臣に就任直後に円安誘導発言を行うなど、決して円高を容認しているわけではなく、むしろ自民党時代の福田康夫内閣時代に就任した白川日銀総裁が、駆け引きの一つも行わずに綺麗事ばかり言っていることが、為替相場が円高に推移している原因ではないかと個人的には思うのですが、再選された管氏は実需以外の投機による円高を抑えきることができるのでしょうか…。
万が一にも1ドル80円を割り込むようだと、冗談抜きに大企業の海外移転が進みかねないだけに、どう日本丸の舵取りを行っていくのか、その手腕が注目されることになりそうです。