ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

3日のアジア株は資金待避懸念でインドネシアが3.2%安となるなど多くの国で1%を超える下落 

2013-07-04 06:16:45 | Weblog
中国株:4日ぶり下落、成長懸念で-銀行株など安い 2013年07月03日 ブルームバーグ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MPCO7Q6K510I01.html
 中国株式相場は4営業日ぶりに下落。金融株と産業株が下げを主導した。中国の非製造業購買担当者指数(PMI)でサービス業の伸び鈍化が示されたほか、投資家の間で新規株式公開(IPO)が今四半期に再開されるとの観測が広がった。
 中国最大の銀行、中国工商銀行が2%下落したほか、不動産会社の金地は3.1%安。また、中国最大の機械メーカー、三一重工は3%下げ、約3年ぶり安値を付けた。ニューヨーク原油相場が上昇したことが手掛かりとなった。
 中国国家統計局と中国物流購買連合会が3日発表した6月の非製造業PMIは53.9に低下。クレディ・スイス・グループは、中国当局が10月までにIPO再開を承認する可能性があるとの見方を示した。
 上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は、前日比12.29ポイント(0.6%)安の1994.27で終了。上海、深?両証取のA株に連動しているCSI300指数は同0.8%安の2203.83。
 大衆保険の呉侃ファンドマネジャー(上海在勤)は、「PMIのような先行指標は中国経済が依然弱いことを示唆している」と指摘。「IPOの再開時期をめぐる不確実性が地合いの重しとなっている」と述べた。

中国「白酒」大手、腐敗対策で赤字に 13年3月期 2013年7月3日 日経
 中国での会合や接待の場で登場する蒸留酒、白酒の販売が急減している。香港で上場する白酒販売大手の銀基集団控股が発表した2013年3月期決算の売上高は3億9018万香港ドル(約50億円)と前年同期比87%減り、最終損益は11億3332万香港ドルの赤字(前の期は6億9787万香港ドルの黒字)に転落した。習近平国家主席が打ち出した倹約令や腐敗対策を背景に、高級白酒の需要が大幅に減った。
 同社の梁国興主席は2日に香港で開いた記者会見で「白酒市場の調整は一定期間続くだろう」との見通しを示した。そのうえで「中低価格の白酒市場の開拓を急いでいる」と述べた。
 同社は「五糧液」や「貴州茅台酒」など高級白酒が売り上げの9割以上を占めていた。公費による消費や贈答需要がこれを支えていたが、新指導部の節約励行策が緩むことは当面、期待しにくいと判断。一般の消費者を対象とした相対的に価格が低い白酒にも力を入れることにした。
 同社によると、腐敗対策に加え、中国経済の減速も白酒需要の減退を招いたという。さらに、販売先からの買い戻しや売れ行き不振でたまった在庫の引当処理費用なども重なり、大幅な赤字に陥った。

中国の6月非製造業PMIは9カ月ぶりの低水準に、建設分野が要因 2013年07月3日 ロイター
 中国国家統計局が3日発表した6月の中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)は53.9となり、5月の54.3から低下した。建設分野の活動が減速し、9カ月ぶりの低水準となった。
 PMIは50を上回ると景況の改善を示し、下回ると景況の悪化を示す。
 国家統計局とHSBCが1日にそれぞれ発表した6月の製造業PMIは、内外の需要がさえなかったことからともに数カ月ぶりの低水準となった。
 中国物流購買連合会(CFLP)の蔡進・副会長は非製造業PMIデータとともに公表した声明で、「サービス部門(PMI)の小幅な低下は、主に建設業界の季節要因的な落ち込みにより引き起こされた」と述べた。CFLPは国家統計局とともに調査を手掛けている。
 6月の建設業界のサブ指数は59.3となり、前月の62.2から低下した。
 中国のサービス部門は昨年、中国の国内総生産(GDP)の半分近くを占め、2011年には工場生産部門を抜き、中国で最も雇用を生み出す部門となった。
 内外の需要低迷や過剰な生産能力を抱える製造業とは異なり、中国のサービス部門は内需の低迷の影響だけを受けており、製造業よりも総じて堅調となっている。

台湾株式市場・大引け=3日続落、石油・金融株が重し 2013年07月3日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0F91HQ20130703
 台湾株式市場は3営業日続落して引けた。
 加権指数終値は104.44ポイント(1.30%)安の7911.42。
 業種別では石油・電気・ガス指数 が最もふるわず、2.7%安となった。
 金融保険指数 も2.1%安と大きく下げた。

豪中銀総裁、資源投資ブームからのシフト支える用意あると表明 豪ドルは3年ぶり安値 2013年07月3日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0F90N320130703
*豪中銀理事会、長時間審議の末に金利据え置きを決定=総裁
*豪ドルは3年ぶり安値更新
*資源投資ブームからのシフトは試練=総裁 (内容を追加しました。)
 オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は3日、豪資源投資ブームの後退は大きな試練だが、中銀は新たな成長源へのシフトを支援する用意があると述べた。
 豪中銀は前日、政策金利を過去最低の2.75%に据え置くことを決定。総裁は理事会が据え置き決定までに「非常に長い時間審議した」と明らかにした。
 この発言は市場にサプライズとなり、豪ドル は一時0.9098米ドルと、2010年9月以来の安値をつけた。市場は来月の追加利下げを50%以上織り込んでいる。
 豪コモンウェルス銀行(CBA)の為替ストラテジスト、ジョセフ・カプルソ氏は「昨日の声明発表後にわれわれが考えたよりも、RBAの考えは利下げに近かったことが分かった」と述べた。
 総裁は講演で、非資源セクターがタイミングよく適度に成長するという確信はないと指摘。その上で「中銀には確立された金融政策の枠組みがある。これに従って、必要とされる成長源へのシフトを支援するため、引き続き責務に沿った役割を果たすことが可能だ。微調整はできないが、合理的に可能なことを行う」と語った。
 現在の低金利については、住宅関連や非鉱業分野への投資の増加に寄与するとの見方を示した。また、豪ドルの強さに驚いたが、相場の変動により「最終的に調整される」と述べた。

ソウル株式市場・大引け=続落、世界景気への懸念で ハイテク株が軟調 2013年07月3日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0F91HD20130703
 ソウル株式市場は大幅続落して引けた。6月の中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が失望する内容だったことから、世界景気への懸念が高まり、相場の重しとなった。
 総合株価指数(KOSPI) は30.36ポイント(1.64%)安の1824.66。2週間ぶりの大きい下落率となった。
 現代証券の市場アナリスト、Y.S.Rhoo氏は、「市場は米雇用統計を前に神経質になっている。投資家にとって、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の縮小よりも、景気のほうが心配の種となっている」と述べ、中国の弱い経済指標が景気への懸念を高めたと指摘した。
 外国人投資家はこの日、2510億ウォン(2憶22135万ドル)の売り越しとなった。
 指数に占める比重の大きいサムスン電子 は2.6%安で引けた。



 3日のアジア株式市場ですが、中国は上海総合とA株が0.61%安・B株が0.95%安、深センは総合が0.09%高・A株が0.10%高・B株が1.03%安で、上海・深センCSI300が0.82%安。
 他、6月の中国非製造業購買担当者景気指数が失望する内容だったことから、世界景気への懸念が高まったこと。海外勢が資金を引き揚げることへの懸念から下落する市場が目立ち、インドネシアが3.20%安、香港ハンセンが2.48%安、オーストラリアASXが1.71%安、韓国が1.64%安、インドが1.47%安、シンガポールが1.38%安、台湾が1.30%安となるなど多くの市場で1%を超える下落。
 一方、パキスタンが0.73%高、フィリピンが0.50%高。
 まあ、昨日にブラジルが4.24%安と急落(3日も0.41%安)するなど、一部の新興国から投機資金が逃げ出す気配はあったものの、中国による景気維持が期待できず、アジア市場にもその影響が波及しはじめているのかもしれません。
 
 中国の白酒というのは、輸入高級ワインの○年物やバブルの時に流行ったドンぺリのような存在で、中国経済に詳しいあるコラムニストさんからの引用では『宴会で最も売れ行きの良い“白酒”は茅台酒だが、15年物の茅台酒は少なくとも1瓶で1万8000元(約27万円)するし、普通の“飛天牌”でも3380元(約5万700円)して、宴会では円卓1つにつきこれらの白酒を2本は空けるのが通常』なのだとか。
注:中国の物価水準で日本円換算でこの金額ですから、庶民から見れば相当の高級酒です。
 このような高級酒の接待がつい先日まで日常的に行われていたことそのものが不自然でしたし、この市場が沈むのも表現は不適切かもしれませんが、いつの日か辿ることだったと思います。