ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

エアコンあるのに半数が使わず 熱中症で搬送の高齢者

2013-07-07 06:50:08 | Weblog
エアコンあるのに半数が使わず 熱中症で搬送の高齢者  2013年7月6日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/tech_science/update/0706/TKY201307060061.html
 熱中症で救急搬送された高齢者のうち半数が、部屋にエアコンがあるのに使っていなかったことが、日本救急医学会の調査で分かった。政府は7月から3カ月間、節電を求めているが、調査の担当者は「エアコンをうまく活用して、暑さを乗り切って」と呼びかけている。
 日本救急医学会が2012年7~9月に、全国103の救急医療施設に熱中症で救急搬送された2130人の症状などを調べた。重症度や発症のきっかけなどを聞き取って集計した。搬送された時期は7月下旬が最多。昨年は7月16日から26日にかけて本州、四国、九州が梅雨明けし、連日35度を超える猛暑日だった。
 室内にいて搬送された患者について、エアコンの使用状況を「使用中」「(設置しているが)停止中」「設置なし」に分けて聞き取った結果、65歳以上は「停止中」が111人と53%を占めた。40歳未満と40~64歳は「設置なし」が最も多かった。

群馬・館林で37.4度 全国21地点で猛暑日 2013年7月6日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/0706/TKY201307060081.html
 6日は各地で厳しい暑さとなった。気象庁によると、群馬県館林市で37・4度、茨城県古河市で36・8度、栃木県佐野市で36・2度などを記録。35度以上の猛暑日となったのは午後4時20分時点で全国21地点に上る。



 屋外で農作業中に作業が一区切りつくまでのパターンで熱中症で倒れるケースはおおよそ想像がつくと思うのですが、実はこの室内で熱中症にかかるケースは高齢者にかなり多く、その原因は歳を取るとのどの渇きが実感しにくくなることにあるんですよね。
 エアコンが苦手という人もいると思いますが、外気気温が35度を超えると室内もかなり高温になるケースもあるでしょうし、時にはエアコンと扇風機の双方を活用すると共に、水分不足にならないように、この時期はこまめに水分摂取を意識的に行うようにして欲しいと思います。

牛丼大手、ちょっと高め丼物 500円前後 吉野家や松屋

2013-07-07 06:43:27 | Weblog
牛丼大手、ちょっと高め丼物 500円前後 吉野家や松屋 2013年7月1日 日経
 低価格を競ってきた牛丼大手が500円前後の高めの商品を相次ぎ投入する。吉野家ホールディングスは7月上旬、品質の高い牛・豚を使った480円の丼物を販売。松屋フーズも4日から同社で過去最高価格となる丼物を売り出す。景気回復の期待を受け、外食業界でも少し高めのメニューの需要を探る動きが広がってきた。
 吉野家が売り出すのは「牛カルビ丼」と「ねぎ塩ロース豚丼」。並盛りで480円と牛丼より200円高い。カルビ丼は厚切りの牛カルビを使い、常時全国で販売する定番商品としては同社の最高価格帯の商品になる。
 松屋フーズは「松屋」で500円の「唐揚げ丼」を売り出す。から揚げに加え、生野菜や香味野菜をご飯にのせる。同社ではこれまでで最も高い丼物になる。
 景気回復期待を受け、外食では高価格のレストランや焼肉店の客足が回復している。日本マクドナルドホールディングスも単品では同社で最も高い価格となる「クォーターパウンダーBLT」(520~570円)を6月下旬に売り出した。安さで消費者を引き付けてきた牛丼店やファストフードでも「ちょい高」の商品の需要を探る動きが出てきた。

「並盛」値下げで客は増えたが…誤算の吉野家 2013年7月6日 読売夕刊
 吉野家ホールディングスは5日、2013年3~5月期の連結決算を発表した。
 売上高は前年同期比6・6%増の425億円だったが、本業のもうけを示す営業利益は7億円の赤字(前年同期は3億円の黒字)に転落した。4月に牛丼「並盛」の100円値下げで来店客は増えたものの、円安で原材料費が高止まりする誤算から、減益となった。
 牛丼の値下げ後は、来店客が前年比で2ケタ以上伸びた。しかし、店舗の従業員を増やしたため人件費が同4%増えた。今年2月には米国産牛の輸入規制が緩和され、仕入れ価格も下がると見込んでいたが、円安で、「価格が思うほど下がらず、見込んでいた利益が得られなかった」(広報)。
 吉野家は7月以降、480円の商品を売り出すなど、高価格帯の品ぞろえを強化し、収益改善を目指す。




 ん…。牛丼への売上依存度の高い吉野家が粗利益の取れる高価格メニューに挑戦するのはまだわからなくもないのですが、松屋フーズの場合、常連客は牛丼に飽きたら定食メニューに流れる(あまり知られていませんが、HPにも掲載している主力定食メニューは550円~630円。安い牛めし=牛丼を客寄せ商品として活用しようという戦略でしょう)でしょうし、無理にどんぶりに載せなくても普通に唐揚げ定食でいいと思うのですが、原材料価格の値上がりもあり、今後は外食産業も様々な手法を用いて客単価の引き上げを目論んでくるのでしょうね。
 消費税増税や各種手当や控除の引き下げを前に、生活防衛に走る庶民を相手にどう消費を喚起するか。価格競争も長期戦となれば企業体力を消耗させないだけに、同業他社とどう差別化していくかが問われているかと思います。

ウィルコムの逆襲、月1980円でスマホ料金戦争へ

2013-07-07 06:20:33 | Weblog
ウィルコムの逆襲、月1980円でスマホ料金戦争へ 2013年7月5日 日経
 1日付で会社更生手続きが終了したPHS大手「ウィルコム」。一時は存続も危ぶまれる経営難に陥っていた同社だが、ソフトバンクの支援により約3年半で復活。意欲的な新製品と新サービスで、一気に逆襲に出た。月額1980円(キャンペーン終了後は2980円)という他社の半額以下となるパケット定額料金を設定し料金戦争を仕掛ける。同時に、最大の売りである「だれとでも定額」を他社のスマートフォン(スマホ)ユーザー向けにも提供。他社の音声通話収入を奪い取る積極的な攻撃も繰り出してきた。一方、グループ間でのシナジー効果で、ウィルコムを卒業するユーザーをソフトバンクへ誘導する戦略的な青写真も描いている。
 ウィルコムは4日、新製品のスマホと新しい料金プラン「ウィルコムプランLite」を発表した。さらに他社のスマホユーザー向けに、音声専用のクレジットカードサイズ端末「だれとでも定額パス」も投入する。今回発表された新製品、新サービスには新生ウィルコムの将来を担う“可能性”がいくつもちりばめられている。

■月額1980円でパケット定額料金を提供
 まず、新サービスとして注目したいのが、新料金プラン「ウィルコムプランLite」だ。このプランは、パケット定額料金を月額2980円で利用できるというもの。大手3社のパケット定額料金が6000円近い値付けとなっているのに比べると、半額に近い料金でスマホが持てる計算となる。
 スマホがブームとなっている中、いまだにケータイを持っているユーザーが半数近くいる。これらのユーザーの多くは「スマホにすると料金が高くなる」という理由でケータイを持ち続けているという調査データがある。
 宮内謙社長が「ウィルコムはLCC(ローコストキャリア)だ」と語るように、手ごろな料金プランを設定することで、スマホデビューを迷っているユーザー層の背中を押したい考えだ。
 ただし、この2980円という設定は、月間のパケット通信量が1ギガバイトまでという制限がある。動画などを視聴すれば、あっという間に超えてしまうが、このプランではそういったユーザーは狙っていない。むしろ、スマホを使いこなせるユーザー層には、ソフトバンクのiPhone5を薦め、「とりあえずスマホを持ってみたい」というエントリー層に「ウィルコムプランLite」というすみ分けになるようだ。
 ウィルコムの寺尾洋幸マーケティング本部長は「家族4人でスマホを持つとなると、家計の負担は相当になる。そのため、子どもはiPhone5を持つが、40~50代の親の世代がなかなかスマホデビューしてくれない。その世代を狙っていきたい」と語る。
 ウィルコムプランLiteはキャンペーンを実施し、6カ月間は1980円とさらに1000円も安くなる。ウィルコムと言えば、キャンペーンといいつつ、音声の基本料金を値下げし続けてきた経緯もあることから、もしかすると1980円という値付けが6カ月以上続く可能性もゼロではないだろう。(以降省略)



 ん…。一見、興味を引くプランなのですが、このウィルコムプランLite。3年間が契約期間となり、申し出がない限り契約は3年ごとに自動更新(スマホを6年間使う人っているんでしょうか???)。契約満了日の翌料金月以外に解約する時は契約解除手数料として9975円かかるのがミソ。
 利用データ―量が1Gバイトを超えた場合は請求月末まで通信速度が送受信時最大128kbpsに制限されてしまうという、大きなハンディを背負っていることも考えると、本当にお得なのか? は、少し慎重に考えたほうがよさそうですね。
 HPを隅々まで閲覧すればひょっとしたら掲載されているのかもしれませんが、2年目から3年目までの間のパケット定額料もそのまま2980円が適用されるのかわかりません(*)し、仮に2年ちょうど使って解約したとしても、これとは別に基本利用料が毎月980円+WEB利用料が毎月315円かかるわけで。
 毎月の支払月額は最初の6カ月までが3275円、7カ月目~2年目が4275円+解約手数料が9975円で合計10万6575円(内訳3275円×6カ月=19650円、4275円×18カ月=76950円、解約手数料が9975円)で1月換算で4440円ちょっとのコスト。
 有料アプリを追加すれば当然ながら更に毎月の利用料金が高くなりますし、利用データ―量というハンディがついていることに加えて、ウィルコムの利用者そのものが少ないことを割り引けば、フューチャーフォン(ガラケ)組が移行するメリットはイマイチ薄いという印象を受けます。

 例えば通勤時間とお昼休憩時間に大手新聞サイトやお天気サイト、また営業で取引先にあうために電車で移動中に情報収集といった使い方をしていても、通信制限にひっかからないか? はビジネスマンとしてはやはり気になるところでしょうし、スマホ未使用者にとっては、この1Gバイトの利用制限もどの程度使えば該当するのかもわかりにくいところ。
 動画を見るのは無理でもニュース閲覧はサクサク見れる位でないとスマホに移行するメリットはありませんし、まだ数年間は利用制限ありの割安メニューなどを提供する事業者と利用者との駆け引きが続くことになるのでしょうね。

*先日主要3社+ウィルコムの4社を扱う総合携帯電話販売店で貰ってきたパンフレット(5-6月版)を見たものの、ウィルコムプランLiteというメニューそのものが掲載されておらず、スマホに適用されるウィルコムプランDの3Gパケット定額は月額5460円。さすがに2年目から3年目のパケット定額料金がフルスペックスマホの5460円まで急騰するとは考えにくいものの、通信専用携帯などを対象としたパケット上限に適用される月2800円が適用されるのかも不明。料金イメージがわかないものを、コストパフォーマンスに厳しいビジネスマン相手に訴えるのはいささか無理があるのではないでしょうか。