ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

浜松食中毒、パン8.8万個回収 26都府県に納入

2014-01-19 06:52:13 | Weblog
浜松食中毒、パン8.8万個回収 26都府県に納入 2014年1月19日 日経


浜松ノロ感染、製パン会社側が自主回収商品公表 2014年1月19日 読売




 う~ん。これだけ全国的に大騒ぎになっているのに、納品されている可能性のあるスーパーの名称や所在地を公表しない方針はどうなんでしょうね。
 商品名を公表していると言っても、宝福ではなく、親会社の「ヤタロー(グループ)」のホームページで、しかもニュースリリースを開かないと読めない不親切極まりない対応。
 商品名の中には「ラ○チ○ック」といったあまりにも聞き覚えのある超有名な商品も含まれていたり、「焼きそば」や「ホットドック」って どこの会社のやきそばやホットドックだよ! と思わず突っ込みを入れたくなるようなものも含まれているのですが、納品されている都道府県名も誰かに指摘されたのか、慌てて追加で開示しているという有様ですし、こういう重要な情報をPDFをインストールしていないと閲覧できない開示方式にしているやり方一つとっても、本気で問題に対応する気があるのか食品を扱う企業の姿勢として激しく疑問を感じます。

納付猶予、50歳未満に拡大 厚労省、国民年金で改正法案

2014-01-19 06:12:26 | Weblog
納付猶予、50歳未満に拡大 厚労省、国民年金で改正法案 2014年01月17日 共同
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014011701001954.html
 
 生活が苦しくて年金保険料の負担が困難な人への救済措置には大きく分けて3つあり
1)一定の所得以下の人などが、その所得の段階に応じて4段階(4分の1免除、半額免除、4分の3免除、全額免除)の免除を受けるケース(申請免除)及び障害基礎年金や生活扶助を受けている人などが届出を行うことで受けられる法定免除
 と
2)学生が国民年金の強制加入になった平成2年から数年後に、自分自身に保険料負担がなく保険料を滞納することで、学生期間中に重度障害者になっても障害基礎年金を受給出来なくなるケースを防ぐ目的で導入された学生納付特例制度
 そして今回俎上に載った
3)平成17年4月から平成37年6月までの特例措置(と言っても、年金制度の場合度々10年延長のパターンも多いので、本当に予定通り打ち切られるかも怪しいものですが…)として学校卒業後も就職困難で、本人及び配偶者の所得が一定額以下の場合に、30歳未満であれば同居の親の収入に関係なく、保険料の納付が猶予される 30歳未満の若年者納付猶予制度
 があるのですが、2)と3)については、あくまでも猶予して保険料滞納期間扱いしないというだけで、保険料を追納しない限り年金額の計算には反映しない= 世間で言われているカラ期間と同じものと考えてもらって支障ないかと思います。 というところがミソなわけで…。

 国民年金の老齢基礎年金の金額水準自体、20歳から60歳まで40年間満額払っても今年度価格で78万6500円(現時点での価格。物価の上下により毎年金額も見直されます)にしかならず、この納付猶予を50歳未満に拡大したところで、厚生年金に加入できない貧困者が年金を貰う年齢になっても、更に低年金で苦しい生活を余儀なくされるだけで、はっきり言って表面上の保険料納付率(見方を180度変えれば滞納者の割合)の数値をよくするだけで、実態は何も変わらない意味のない改正だと思います。
 
 こういう見た目の数値を改善するより、事業主に対して非正規労働者を厚生年金に加入させるように指導を徹底強化することの方が余程国民のためになると思うんですけどね。