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発熱患者の受診拒否、東京都内で92件に 

2009-05-06 09:45:35 | Weblog
発熱患者の受診拒否、東京都内で92件に 2009年5月6日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090505AT1G0501005052009.html
 新型インフルエンザの感染者が出た国に最近渡航していないなど、感染している可能性が低いにもかかわらず、発熱などを訴えた人の診察を拒否するケースが東京都内の病院で相次ぎ、2日朝から5日正午までに計92件にのぼることが、都の調べで分かった。過剰ともいえる病院側の対応について、都感染症対策課は「病院は冷静に対応してほしい」と呼び掛けている。
 同課によると、診察拒否は、都が設置した発熱相談センターへの相談電話で判明。大学病院が断ったケースもあった。
 感染国への渡航歴がないのに発熱相談センターに相談することを勧められたという人が大半だが、同センターから一般病院での受診を勧められたのに診察を拒否されたケースもあった。中には「成田空港に勤務している」「友人に外国人がいる」と話したことで拒否された人もいたという。

新型インフル、感染者1500人超す WHO、警戒度上げ巡り論議 2009年5月6日 日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090505AT2M0502L05052009.html
 豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザは北中米や欧州を中心に感染者が増え、世界全体の感染者数は日本時間6日午前1時までに1500人を超えた。世界保健機関(WHO)は地理的な広がりを注視し、警戒水準(フェーズ)の最高度「6(世界的大流行=パンデミック)」への引き上げの是非に関して本格的な論議に入った。
 WHOのフクダ事務局長補代理は5日の記者会見で、「6」への引き上げの条件となる英国やスペインでの持続的感染は現時点ではみられないとしながらも「通常のインフルエンザと異なる未知のウイルスであり、事態が急展開する可能性もある」と指摘した。





 う~ん。新型インフルエンザに対しては、本来一番冷静な対応が求められる医療機関が受診拒否ですか…(滝汗
 まあ、『新型インフルエンザに対応しきれるだけの態勢や諸設備が整っていない』というのが受診拒否の建前上の理由なのでしょうが『まだ国内で感染者が発見されたわけでもないのに、今の段階でこの騒ぎでは、本格的に流行してしまったら一体どうなるのだろう…』と考えるだけでもぞっとします。
 実は、私自身、この豚インフルエンザが流行りだした直後から、(日本脳炎が本来の感染源とされる豚以外の経路で感染するという設定で篠田節子さんが書かれた)『夏の災厄』というパニック小説を読み返しているのですが、何よりも一番恐ろしいのが病気そのものもさながら住民や自治体・医療機関などが集団パニックに陥ること。
 この小説でも、行政の側の法規制による行動の限界や、病気そのもの以外に発生すると予想される様々なパニックが書かれているのですが、今の段階で、それも病気を治療する側がこの騒ぎでは、病気が本格的に流行するという最悪のシナリオに陥った時に、小説に書かれたようなパニックが絶対に起こらないとは言い切れないと思いますし、まずはこの合理的理由のない診療拒否を防ぐなり、疑いのある患者については専門の医療施設に搬送するなり、どこに行けば受け入れてもらえるのか、発熱患者がパニックにならないようなルール作りを大至急で整備する必要性が高いように思います。


1 コメント

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受け入れ態勢が出来てない病院では受け入れられない (都筑てんが)
2009-05-06 15:38:47
「諸君、担当医は、院長命に背き患者の診察を放棄した。受け入れ態勢がないから医療は出来んと言って患者の診察を勝手に断りよった。これが病院か。病院は受け入れ態勢がなくても受け入れをしなければならないのだ。検査機器がない、やれタミフルがない、リレンザがないなどは診察を放棄する理由にならぬ。

(中略)

担当医には応召義務があるということを忘れちゃいかん。病院は公立である。市長が守って下さる・・・」

以下、訓示は一時間以上も続いたため、当直明け通常勤務後の残業の連続で、抵抗力の落ちている医師がウイルスに罹り、病気で抵抗力の落ちた入院患者および外来患者に伝染する事態となった。

…。
……。
………。

感染者や感染者疑いを受け入れる、院内感染を防ぐための態勢が整ってないのに、「応召義務云々」で患者を受け入れたら、院内感染が起きて「病院自体が感染源」になってしまう危険性があるんですけど?
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