日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「聖地チベット展」深読み?

2009-11-25 | その他
この前の土曜日の「聖地チベット展」の会場付近は賑やかだった。
上野の美術館や博物館は前庭が広いが
上野の森美術館は後発のためか前庭なし
公園の森の一角に面していきなり建物がある。
右手では中国体操大道芸の輪(11月21日ブログ
近づくと全員紺上下揃いに同じ帽子の集団
「・・!!」の号令で一列に並び何やら叫ぶ右翼の一団(たぶん)
(怖くてカメラは向けられません)



人の波をこそコソッとすり抜けて美術館前に着くと
正面にはビラを配るチベットの人、二人
色合いの素敵な旗を見せてもらうと
「チベットの亡命政府の旗です」
美術館頭は混乱して「??」
「インドの亡命しているダライラマの政府」
「講演会もあります」とリーフレットを渡された。

館内は土曜日のためか混雑している。
目鼻立ちのはっきりした金ぴかの仏像、
手の込んだマンダラ・タンカ
日本の仏像表現とは相対するきらびやかさ

ポタラ宮をはじめとしたチベット仏教の寺院や信仰を含めて期待していたが
完全な美術展だった。(それはそれで素晴らしいものだが)
思い違いをしていたようだ。

帰りの車中でチベット人から貰ったリーフレットを読むと
「やはり」
政治的な配慮だろうかチベット密教の信仰と
ポタラ宮を避けた展示内容に合点が行った。

ポタラ宮は主のダライラマをなくしては語りようが無いのだろう。
北京オリンピックの聖火リレーで盛り上がったチベット問題を人海戦術で黙らせ
ダライラマに続くチベットの生き仏のパンチェンラマをどうにかしちゃう

今やチベット自治区のチベット人600万人に対し
漢民族750万人を移住させてトラブルを起こさせている。

コレってそのままパレスチナ問題とそっくり
元の発端もイギリスだというし・・

昨晩11月24日のNHKのクローズアップ現代の
“大国”中国の外交戦略~楊潔ち外相に聞く~で
あまりにも正論の答えを聞き
思わず「チベットを忘れていませんか?」突っ込んでしまった。

人口12億を越える人々の急速な経済発展の勢いに呑込まれた少数民族チベット
世界で一番チベットを理解しているのは「日本」という。
何処かで突破口を見出し、歴史あるチベット仏教と文化
誇り高いチベット人の思い描く国になる事を願う。

そんなこんなを考えつつ
美術館前の右翼は中国大道芸潰しか?
それとも大道芸はチベット紛争潰しのための一団か??
あながち深読みともいえなさそう・・
コメント
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