日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

堂場瞬一・10年

2011-04-07 | 読書
今日は汗ばむほどの陽気
この辺りの桜が満開になりました。



残念なことに善福寺に覆いかぶさる桜並木は
川の拡幅工事中で近寄れません。

この暖かさは東北の被災地の復興にも弾みがつくことでしょう。

さて3月は愛読している堂場瞬一の作家デビュー10周年50冊出版の記念の月
1月から立て続けに書下ろし本が出版されました。
1月「策謀」警視庁追跡捜査係
2月「波紋」警視庁失踪課・高城賢吾
3月「敗者の嘘」アナザーフェイス2



私は6年前に三作目の「雪虫」を読み、虜になった。
生まれながらの刑事の鳴沢亨シリーズは
刑事や警視庁を人臭く書き、そのリアルさ(本当かは知らない)に驚いた。
鳴沢亨で一躍人気作家になったが
ストイックなかっこいい独身生活から子どもが出来、あっけなく終了になった。

作者も多分若者から中年生活者になったのだろう
高城賢吾にしろ他の刑事にしろ中年の生活感にじむ主人公達
鳴沢亨を思い出させるアナザーフェイスの大友鉄刑事
妻を亡くし毒舌の義母に頼りつつ子供を育てるイケメンだし
高城賢吾は子供は行方不明、妻とは離婚
子供の行方を探しきれない気弱な刑事

堂場瞬一の刑事は生活感と組織の内情がリアルに伝わる所が面白い。

月に1冊の出版はさぞかし内容が薄まったのでは・・
と思いつつ読み進んだが、そんなことはなかった。

が、一気に一人の作家を読み続けるのはやはりチト無理がある
面白みが薄まった気もする(読み手側が)
作家・内容などバラケさせて読書を楽しむのが一番だ。

それにしても10年で50冊は凄い!
頭の中で物語や人物が錯綜しないだろうか?
余計な心配をしつつ、次作が楽しみだ。
(既に野球物が出ているが)
コメント
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