日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

東北被災地の仮設住宅

2011-08-29 | その他
東北被災地を辿りながら、三陸を北上して行き
仮設住宅の見学が主な目的だった。

釜石のバイパス沿いの仮設住宅
田んぼに向けて一列に並ぶ鉄骨プレハブ系の建物



南三陸町の地元産の住宅、
被災地の高い場所に建てられ、奥に集会室が併設されていた。



こちらにはスロープのついた談話室が建てられている。



住田町の住宅には心強いシンボルが



東北行きのきっかけになったNPO法人家づくりの会
藤原昭夫さん主催結設計が設計した仮設住宅



被災地から100キロ近く離れた遠野市に建てられた仮設住宅



手助けを必要としているお年寄りや幼い子の家族の住宅は
木製デッキでつながれ
遠野市と海外協力隊員の人たちが常駐して相談に乗っていた。
中央にサポートセンターも建設中だった。


何所の仮設住宅にも3種類程度の間取りがあり、
それぞれ家族構成にによって入居出来る部屋が決められている。
場所によっては余っている部屋もあり
待ったなしで住む場所の提供を急がねばならない難しさを感じる。

仮設住宅の何人かと話すことが出来たが
息子は稼ぎに行って一人で留守番をしているお年寄り
「また遊びにきて下さい」地域語で2回も言われ
話し相手が欲しい様子が伺えた。

玄関には手摺がついているものの、掃出し窓の段差で転んだり
段差故、出かけることを躊躇している人
住む為の場所が出来たが、この先の個別対応が必要とされている。

仮設住宅は超ローコスト、工期もタイト、
作り手としては精一杯のことをしたのだろう
今後の対応は地域の公共機関に委ねられている。

ちなみに5月末に行った福島県いわき市では、仮設住宅は建てずに
空き家を借上げて仮設住宅に転用していると聞いた。
被災規模と建物が多い地域の事情のようだが、
地域特性で何所にでも当てはめることは出来ない。

住み手は2年で出なければならない
家も職場も再建をする人達にとっては、あっという間の年月
今が精一杯で2年先のことは考えにくい現状だろう。

一歩一歩進み、今を乗り越えてと切に思います。
コメント
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