日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

乾燥トマト・ブルーベリー

2013-10-22 | ニュース
お昼のニュースを見ていて驚いた。
ミステリー作家の連城三紀彦さんがなくなった。
多くの作品を読んでいた訳ではないが
2007年「夕萩心中」の読後感を書いていた。

その後「白光」「誰かヒロイン」「人間動物園」等読んだ。

私は、生活感のあるミステリーが好みだが
連城三紀彦は生活から少し浮遊し、雅な空気が漂う
そして、謎のよじり方が並ではない。
最後には頭を疲れさせる仕掛けが施される。

まだこれからず~~と書き続けるのだろうと期待していた。
母親を介護し、家を継ぐべく(?)得度し(知らなかった)小説を続け
逝ってしまった。
いろんな事を感じ、いろんな事を考え、行く末の長くない事を知っていたのだろう。
何もかも知って、考えを昇華し覚悟を決めていたのだろうか?

日曜日には朝日新聞のコラムでおなじみの天野祐吉さんが亡くなった。
毎週 耕論・オピニオン の下段を楽しみにしていた。
「そうか!」コマーシャルの見方を教えてもらっていたし、
気になったコマーシャルの事を書いていると一人喜んでいた。

短いながらもぎゅっと凝縮された文章だった。


頂いた乾燥トマトと購入した乾燥ブルーベリー



水気の多い二種共、よくぞここまて乾燥させた・・と感心するほど
食べて見ると
乾燥トマトはあの酸っぱさを秘めながら甘塩っぱく
乾燥ブルーベリーは、独特な濃厚なコクの甘みがにじみ出てくる。
まさに乾燥によって凝縮された旨味

なくなったお二方も濃厚に生きながら
風の様にサラリと逝ってしまった風に見える。

この先、二人を思い出しつつ本を読んでみよう。
コメント
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