日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

浅田次郎著「赤猫異聞」

2014-12-29 | 読書
土曜・日曜で一気読みした本
浅田次郎著「赤猫異聞」新潮文庫刊



今書店に平積みされている。

古き日本では正直者で構成されていた。

犯罪者を収監する伝馬町の牢屋敷
明治維新直後、トップが変わり朝令暮改が日常の江戸
牢屋では何事もなかった様な日が過ぎていたが

囚人からもお役人からも一目置かれた牢名主繁松
島流しが妥当の罪が、打ち首のお達し
そうとなれば仕方ない、首を差し出して待つものの
首切り役人が躊躇
そこへ江戸の花の火事を告げる半鐘

打ち首は中止、牢屋は解き放しとなるが
軽犯罪者は火事が治まった後に戻れば1ランク罪を軽くし、
戻らなければ江戸中くまなく探し獄門打ち首の刑となる。

が、島流しや打ち首の重い罪の者3名
役人の鳩首の末、3人とも戻れば罪は帳消し、
一人でも戻らなければ、戻った者は打ち首
三人とも戻らなければ、担当役人が切腹

バツゲームのような成り行きだが
解き放しになった三人から、
事態の詳しい経緯を聞き取り形式で物語は進む

実に面白い物語の進行だが
270年余り続いた江戸時代の武士の築いた官僚組織に驚く
士農工商の中でも細分化され、上の階級とは顔を同じ位置では話せない
牢屋武士は不浄役人として、表に出ることはかなわない。

無宿人繁松であれ、不浄役人であれ
人の道がはっきり見えていた。

「法は民の父母(ちちはは)なり」
人の道に外れた者は罪を償わなければならないし
人の道(法)は民を大きく被うものである。
「お天道様に顔向け出来ないことはしない」
顔向け出来ないことをしてしまったら自ら罰する。

遠い江戸時代の赤猫の物語を紡ぎながら
今の時代に「恥ずかしくないの?」問いかけている
「赤猫異聞」ではないでしょうか?

原田マハ著「旅屋 おかえり」に続き、冬休み用の本を読んでしまった。
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お陽様が西に傾いて♪

2014-12-29 | 自然・風景
土曜日に仕事がつっかえてしまい、今日も仕事です。

昨日、少しだけ掃除をし公園ウオーキングに出た。



和田堀公園は年末と言えどもそこそこの人
一人バスケのシュートに励む少年
自転車で移動の少年

    

子ども達は年末は遊びの季節(?)
池では相変わらずカワセミのダイブ
カメラマンの放列はなくとも食事はしなくてはならない。
公園猫ににや~~声を掛けられた。

ケヤキの根元に座る猫



「写真取らせてね」「いいよ・・」言ったような
お礼のなでなでをしようとすると、逃げるそぶり・・失礼しました。



  ♪♪お陽様が 西に 傾いて~~
    夕焼け空が だんだん暗くなる~~♪♪
   (さんねん峠の一節)  

さてっと、仕事を片付けなくては・・
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