日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

村上春樹著「女のいない男たち」

2016-11-12 | 読書
11月初めの読んだ本
村上春樹著「女のいない男たち」文春文庫刊



色のない簡素なカバー
金色の帯に「6人の男たちは何を失ったのか?
      そして何を残されたのか?」
きっと、女のいないオタク男の物語・・と思ったのが
見事裏切られる。

結果女を失うが、どちらかと言うと、女に縁のある男が
失った過去を物語る、女まみれの6編

何年も続いたノーベル賞候補の村上春樹氏
この本を読んで、ボブ・ディランの受賞を聞いて
ノーベル文学賞の審査委員たちの視線の先は
村上氏の作風とは違う方向を見ている・・実感した。

村上ファンを敵に回すようだが、目立たないブログ故言える事。

一人の胸の内から発したような物語
現実味と少しだけ浮遊した思考
ファンには「そうそう・・」の感覚がファン以外には距離感が出てしまう。

面白くないかと言うと「面白い」満足感はあるものの
胸一杯に広がる満足ではない。

また何時かは読む村上作品
次はどんな感想を抱く事だろう(人ごと?)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする