先々週読んだ本、澤田瞳子著「若冲」文春文庫刊

丁度一年前、都美術館の「若冲展」の騒ぎの後(2017年4月)に刊行された本
謎と言われている若冲の生涯をどのように書いたか?
小説にする前に相当資料を読み作品を見、足跡を追った筈・・
若冲の顔形は、端正とはいい難い、
寝不足で疲れているけれど、右往左往しない頑固さを備えた相国寺のあの姿だけ。
青物問屋の兄弟は分かるものの、若冲自身の家族は不明

若冲展の図録(立派なものです)にも親兄弟は記載されても妻の記録は無い
・・なのに、澤田瞳子氏は大胆不敵な仮定の下に書き進めた。
・・なんと、妻帯したのに早々と自死され
後悔の念に一生引きずられ、ライバルは嫁の弟
これぞ小説、仮定の妻がいなければ物語自身が成立しない
余りにも嘘八百・・と思ったが、
これぞ小説家!脱帽です。
仮定の基づく心理描写、仮定に元ずく騒動
むろん、判明している事実も盛り込んで魅力的な若冲像を作り出している。
若冲の虜になった人、小説の好きな人必見(?)の一冊です。
でも、うっかり「自殺した妻がいた」なんて口にだしてはいけない。
気をつけなくちゃ〜〜
小説だもの、、

丁度一年前、都美術館の「若冲展」の騒ぎの後(2017年4月)に刊行された本
謎と言われている若冲の生涯をどのように書いたか?
小説にする前に相当資料を読み作品を見、足跡を追った筈・・
若冲の顔形は、端正とはいい難い、
寝不足で疲れているけれど、右往左往しない頑固さを備えた相国寺のあの姿だけ。
青物問屋の兄弟は分かるものの、若冲自身の家族は不明

若冲展の図録(立派なものです)にも親兄弟は記載されても妻の記録は無い
・・なのに、澤田瞳子氏は大胆不敵な仮定の下に書き進めた。
・・なんと、妻帯したのに早々と自死され
後悔の念に一生引きずられ、ライバルは嫁の弟
これぞ小説、仮定の妻がいなければ物語自身が成立しない
余りにも嘘八百・・と思ったが、
これぞ小説家!脱帽です。
仮定の基づく心理描写、仮定に元ずく騒動
むろん、判明している事実も盛り込んで魅力的な若冲像を作り出している。
若冲の虜になった人、小説の好きな人必見(?)の一冊です。
でも、うっかり「自殺した妻がいた」なんて口にだしてはいけない。
気をつけなくちゃ〜〜
小説だもの、、