地震が心配

「地震が心配で眠れません」
30年前のお施主さんから連絡があった。

「事務所閉鎖の葉書の前から連絡をしようと思っていて
連絡が遅くなったが、見にきて下さい」

東北の震災の後の３月に見に行っていたお宅
「仕事でなくても行きますよ！」

幸い原図があり、計測機器も始末をせずに置いてあった。



市の耐震助成を調べプリントし
東京都の地震危険度も出力して行った。
あいにく、Winで診断出来るWinパソコンは処分してしまっていたので、
耐震診断の計算は出来なくなっている。

心配をしているカ所を調べ、若干の問題点を説明し
最大予測される震度6弱を話した。

簡易な計算や部分的な改修では、不安が消えそうも無い住まい手
高齢なので多くの費用はかけたく無い意向だし
思案しつつ
「一瞬でペチャンコになる事は無いですよ」に
「壊れてもペチャンコにならないのなら安心です」
「これで心配なく眠れます」・・・

「留守の間に地震がくると困るので、
　雨戸を閉めて全ての建具を閉めて出掛けます。
　家を出るのに時間がかかります」・・って
雨戸や建具は耐震の役には立ちませんにも、半信半疑だったが
お出かけは楽になりそうだ。

安心したお顔に来たかいがあったし
原図をお渡し出来たのも良かった。



「蜂蜜食べますか」と色々下さった。