日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

浅田次郎著「ハッピー・リタイアメント」

2018-10-29 | 読書
昨日読み終えた一冊

浅田次郎著「ハッピー・リタイアメント」幻灯舎文庫刊


(帯:リタイアした後のこと、みんなどれくらい考えているのでしょうか)

帯の一文とは全く当てになりません。
ハウツーには役立たない物語です

内館牧子著「終った人」に続くリタイア本の二冊目、
何を期待して買ったのだろうか?

定年まで後少しの財務官僚と自衛官
最後の勤務が「全国中小企業振興会」
格式ある建物に元財務官僚理事が牛耳っている天下り組織

教育係の年齢不詳の美人(?)から指示される
秘密のミッションは
債務不良となった債券先に、債務終了の書類にサインをもらうこと

ところが、行った先は有名小説家「アサダ」!
サインはせずに出直すように言われる。
次に訪問すると利息を入れて何千万ものお金をポンと差し出す。

2人でこんな希有の目に幾つも遭遇し、
返さなくても良しとされるお金がドンドン貯まる。

そこで策士の美女と真面目が取り柄のリタイア小父さん2人
国庫に当てにされないお金を入れてなるものか・・
天下りの汁をたっぷり吸った理事に汁を吸われないよう
逃げ出す。

成功したのか失敗したのか?
横やりの老婆が入り込み????

自衛隊にいたことのある作者
自衛隊の日常描写のおかしいこと

また巻末の解説の勝間和代氏の天下り役人の解説の憎々しいこと

リタイアメントは面白可笑しく語らなくちゃ〜〜
ハウツー本にはない面白い本です。

コメント
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