先週読んだ一冊
桐野夏生著「猿の見る夢」講談社文庫
桐野夏生にしては珍しく男性が主人公だが
からかい半分、憎さ半分??
「そら見たことか・・」笑い声が聞こえる気がする。
定年が視野に見えてきた59才
妻一名、子供二名、愛人一名
銀行から天下り、パットしないアパレル会社に入るが
入社後会社がソコソコの業績を上げ知られる会社となり
今や財務担当取締役を努めている。
平穏無事な家庭生活とイケイケドンドンの愛人との逢瀬
会社では険悪な仲の社長と会長の狭間にいながらも
次の体制では常務の座を狙う。
全てがうまく行くように、失言を避けつつも
会長秘書に色目を使う。
いわば、たしなみと節度とは無縁の主人公薄井
会長の依頼を受けて社長の個人的な失態調査に走り回り
上手く行く筈が飛んだ邪魔者が入り出し
気付けば家庭はギクシャク、知らない占い師が入り込んでいた。
いつの間にか妻も子供も占い師の味方になり
愛人にも占い師が近付く。
現実的と思われる社内トラブルと、非現実的な占い師とのスッタモンダ
1週間走り回った挙句、小細工も空振りに終り
家を追い出され、愛人からも三行半をクラい
会社は身売りされて、居場所が無くなってしまう。
これでもかと言うくらいの冷たい仕打ちの桐野夏生
男にはトコトン冷たい視線を浴びせかける。
それにしても怪しいカリスマ占い師
主人公が最後にすがろうとしたにも拘らず、行方をくらます。
ヒョットしたらこの占い師おばさんが次のテーマか?
あり得ない・・・
桐野夏生著「猿の見る夢」講談社文庫
桐野夏生にしては珍しく男性が主人公だが
からかい半分、憎さ半分??
「そら見たことか・・」笑い声が聞こえる気がする。
定年が視野に見えてきた59才
妻一名、子供二名、愛人一名
銀行から天下り、パットしないアパレル会社に入るが
入社後会社がソコソコの業績を上げ知られる会社となり
今や財務担当取締役を努めている。
平穏無事な家庭生活とイケイケドンドンの愛人との逢瀬
会社では険悪な仲の社長と会長の狭間にいながらも
次の体制では常務の座を狙う。
全てがうまく行くように、失言を避けつつも
会長秘書に色目を使う。
いわば、たしなみと節度とは無縁の主人公薄井
会長の依頼を受けて社長の個人的な失態調査に走り回り
上手く行く筈が飛んだ邪魔者が入り出し
気付けば家庭はギクシャク、知らない占い師が入り込んでいた。
いつの間にか妻も子供も占い師の味方になり
愛人にも占い師が近付く。
現実的と思われる社内トラブルと、非現実的な占い師とのスッタモンダ
1週間走り回った挙句、小細工も空振りに終り
家を追い出され、愛人からも三行半をクラい
会社は身売りされて、居場所が無くなってしまう。
これでもかと言うくらいの冷たい仕打ちの桐野夏生
男にはトコトン冷たい視線を浴びせかける。
それにしても怪しいカリスマ占い師
主人公が最後にすがろうとしたにも拘らず、行方をくらます。
ヒョットしたらこの占い師おばさんが次のテーマか?
あり得ない・・・