先週狂言鑑賞へ行って来た。
杉並区民向けの無料狂言の会
運良く抽選に当たって高井戸のゴミ焼却場に並ぶ区民センター
3階の体育室が会場
折り畳み椅子がズラリと並び
すでに2/3程度は埋まり、確保した席は狂言師の足は見えない。
学校の体育館と同じ造りで、一段上がったステージの奥には
カーテン状の垂れ下がった布にプリントされた老松
アプローチとなる橋掛かりはなく
狂言師は袖からいきなり出て来る。
この日の演目は
蚊相撲 鬼の継子 木六駄に続き人間国宝の山本東次郎氏の講演がある。
狂言は誰も居ない舞台に
「この辺りの者でござる」で始まり
「行くまいぞ行くまいぞ」と追いかけて、また誰も居なくなり終了する。
足元が見えないながらも集中が途切れる事もなく
見入り、聞き入り、講演会は山本東次郎氏の面の説明
200年から400年前の貴重な面を若手の顔に着けて説明され
流派によって同じ演目でもストーリーに違いが見られるとか・・
また「狂言は観客を驚かせてはいけない」
ビックリする演出は避ける決まりになっていて、
気持ち良く笑い、気持ち良く帰って頂くのが定め。
最後は出演者全員で謡い、目出たく気持ち良く締めくくってくれた。
大蔵流狂言山本会は私の家の近くに能楽堂があった筈
会のパンフを見ると、今月中に舞台がある事が分かった。
杉並区の指定登録文化財にされた後、
横目で見ながら中を見たいと思っていたっけ・・
希望はかなうものらしい。
外に出ると焼却炉の煙突が青空にクッキリ!
ゴミ焼却施設の改修工事は終り、周囲の公園の整備中だった。