鳩山由紀夫首相は、本当に大丈夫なんだろうか。もう誰かがタオルを投げてやった方がいいんではなかろうか。今日行われた首相官邸での記者会見で、普天間基地の移設について、「県外への道筋を示したい」とか言ったような気がするが、それが本心ならば、もう総理大臣を辞めるべきだろう。心身ともに衰弱してしまって、答弁すらままならないようだ。岡田外務大臣や平野官房長官、さらには北沢防衛大臣らが、片一方で県内移設でアドバルーンを揚げているのに、それを無視するというのは、あたりまえではないからだ。これ以上醜態をさらすのも、見ていて気の毒である。鳩山首相は、居直りを続けるのが精一杯で、政治家としての仕事をするどころではない。『葉隠』に「私なく案ずる時、不思議の知恵も出づるなり。皆人、物を深く案ずれば、遠き事も案じ出すやうに思へども、私を根にして案じ廻らし、皆邪智の働きにて、悪事となる事のみなり」と書いてあるように、私を第一に考えては、名案も浮かばないのである。鳩山首相も、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある」ということを肝に銘じるべきだろう。そして、自分が八つ裂きに遭おうとも、信念を貫くべきなのである。すべての人間から良く思われたいのでは、それだけで政治家失格である。大切なことは、日本という国家のために身を捧げる勇気があるかどうかだ。しかし、それ以前に、自分の心身が持たないのであれば、潔く身を引くべきなのである。それだって、勇気がいることではあるが。
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