草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

鳩山邦夫新党の大義を問う

2010年03月15日 | 政局

 鳩山邦夫元総務大臣が自民党を離党したが、なぜ今のタイミングなのかが理解できない。さらに、新党結成にあたっての大義が何であるかも、見えてこない。民主党のマニフェストの嘘が明らかになり、普天間基地の移設問題でも立ち往生し、鳩山政権が追い詰められているこの時期に、そこまでする必要があったのだろうか。憲法改正という旗を押し立てているのならばまだしも、自民党の賞味期限が切れたというだけでは、国民の支持を得るのは難しいのではなかろうか。それに、今は保守派は危機感を募らせている。このままでは、日本という国家の根本が否定されようとしているからだ。永住外国人への地方参政権の付与法案、夫婦別姓を認める法案が提出されようとしている矢先に、まるで目くらましを買って出たようなものだ。そうした疑いを晴らしたいのであれば、それこそ新党の理念と目標を明確に掲げるべきだ。今唯一大義となりうるのは、日本国憲法を改正することだけだ。自衛隊を国軍として認知し、国際的な平和維持活動にも積極的に参加すべきだし、過去から培われてきた日本人の文化を、守り育てるということも明文化すべきだろう。鳩山元総務大臣に今問いたいのは、何を大義として新党を結成するかである。

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帝王学を進講する学問所開設を

2010年03月15日 | 思想家

 学習院初等科に通われている愛子様の不登校の問題は、それこそ誤った皇室観が引き起こした悲劇ではないだろうか。女系天皇を認めるかどうかはさておいて、天皇になられる可能性のある方々には、帝王学を学んでもらうべきだろう。初等科の課程はしかたがないとしても、あまりにも国民と一緒ということを強調しすぎると、今回のようなことになるのである。開かれた皇室というよりも、権威ある皇室であることの方が、より重要だからだ。かつての日本の指導者は、それを知っていたために、皇太子時代の昭和天皇は、学習院初等科を卒業されると、「東宮御学問所」で学ばれたのである。そこの評議員には、白虎隊の生き残りで、東京帝国大学総長であった山川健次郎も名前を連ねていた。杉浦重剛が倫理を担当したのは、山川の推薦があったからであり、杉浦から昭和天皇は「泰然として動じない」という心構えは学ばれたのだという。普通の国民と同じ内容を学ぶのであれば、そんなことは必要がなかったはずだ。三島由紀夫が福田恆存との対談(『若きサムライのために』・「文武両道と死の哲学」)で、天皇制が存在する意味について論じていたが、日本人はもう一度その意見に耳を傾けるべきではないだろうか。「それは何かというと、没我の精神で、ぼくにとっては、国家的エゴイズムを掣肘するファクターだ。現在は、個人的エゴイズムの原理で国民全体が動いているときに、つまり反エゴイズムの代表として皇室はすべきことがあるんじゃないか、ということです、。そして、皇室はつらいだろうが、自己犠牲の見本を示すべきだ」と三島は述べていた。国民がこぞって私利私欲に走ったとしても、天皇陛下だけは別でなくてはならない。そのためには、特別な教育を受けてもらうしかないのだ。帝王学なくしては、それは土台無理なわけだから、今こそ、帝王学を進講する現代版の東宮学問所を開設すべきなのである。鳩山政権や民主党には期待しても無理だろうが。  

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自殺報道でテレビ局に圧力かけた総務省

2010年03月15日 | マスコミ評

 民主党は政権を手にした途端に、やりたい放題のことをしている。とくに許せないのが言論に対する挑戦だ。ツイッター中毒ではないかと顰蹙を買っている原口一博総務大臣が、報道機関に圧力をかけたのではとの疑惑が持ち上がっている。もしそれが本当であれば、あれほど自民党政権時代には、言論の自由を守れとか騒いでいたのに、何を血迷ったのか、変われば変わるもんだ。総務省の課長補佐が東京都清瀬市の女子中学生の自殺に関して、在京の民放テレビ局5社に対して、報道の内容や取材方法についてメールで問い合わせをしたというもので、前代未聞の出来事である。自殺予防の世界保健機関の手引書を書き込んだ原口大臣のツイッターを読んで、その課長補佐は自分の判断でそれを行ったといわれるが、いくらなんでも、役人がそこまでするとは思われないから、原口大臣の関与が疑われているのである。原口大臣自身が認めているように、その課長補佐とやりとりしていた事実については否定していないわけで、ただ、どこの誰だかわからなかったということで、逃げようとしている。原口大臣のツイッターをいちいちチェックする暇が、本当に役人にあるのだろうか。事実関係を明らかにするそうだから、どのように弁解をするのか見ものだ。テレビ局の管轄は総務省ということで、何でも自由になると原口大臣が思っていたとすれば、それだけでもう大臣失格だ。

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