草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「空気」の支配に水を差すのがネットの役目

2010年03月27日 | 思想家

 鳩山政権や民主党は、世界が平和に向かっていると思っているのだろうか。とんでもない勘違いだ。世界はそれこそ暴力の海なのである。そこで国民の生命と財産を守るには、それなりの覚悟がいるのである。韓国の哨戒艦が沈没したのも、今の段階では事故だとみられているが、もし北朝鮮による挑発行動であれば、一挙に東アジアは緊張が走るのである。油断は禁物だ。普天間基地の移設にしても、米軍を厄介者扱いにして、誰かが貧乏くじを引かなくてはならない、という考えは間違っている。安全保障上の観点がすっぽりと抜け落ちているからだ。鳩山由紀夫首相が今恐れているのは、県内ということになれば、自分の嘘が明らかになるからだろう。そう思われたくないから、訓練する場所だけは県外に持っていきたいのだ。それを許さないような空気を醸成させたのは、誰あろう鳩山首相自身なわけで、自業自得というのは、まさしくそのことだ。その場の空気に手向かいできないから、コロコロと発言を変えることになるのだろう。その空気に水をさすのがネットであり、それでかろうじてバランスがとれるのである。民主党は政権交代を果たしたのだから、不祥事は大目に見てやるべきだという暴論が、絶対的な空気となった時期もあった。それを一新させたのもネットの力であった。山本七平は「ある一言が水を差すと、一瞬にしてその場の空気が崩壊するわけだが、その場の水は通常、最も具体的な目前の障害を意味し、それを口にすることによって、即座に人びとを現実に引きもどすことを意味している」(『「空気」の研究』)と書いているが、その一刺しによって、多くの日本人が目を覚ましたのではないか。先の総選挙では、消化酵素としての水があったとしても、それを差す作業を怠ったために、手遅れになったのである。今一番大事なことは、ネットの力を発揮し、空気の支配に水を差すことだ。

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ネット世論は日本人の良識の反映

2010年03月27日 | マスコミ評

 ヨイショし続けたテレビメディアですらかばいきれない、鳩山由紀夫首相や民主党は、さっさと野に下ればいいのに、そうもいかないところが不幸である。ここ当分は総選挙はありそうもないからだ。しかし、鳩山首相は、総理大臣であるわけだから、その言動が連日マスコミによって取り上げられる。オブラートでいくら包もうとも、鳩山内閣のドタバタ劇を取り上げざるを得ない。さらに、ネット上で厳しい批判を受けるわけだから、もはや防戦一方である。郵政改革案などでは、閣内で一致をみていないにもかかわらず、さっさと発表したりして、まとまりのなさを露呈した。万事が万事そんな調子なわけで、政治への信頼が日を追うごとに失われてゆくことになる。とくに、鳩山首相にいたっては、自らが発した言葉に対しての責任が、まったく皆無で、箸にも棒にもかからない。野党暮らしが長くて、ようやく権力を手にしたと喜んでいた、リベラル派といわれる人たちも、わが世の春を謳歌しようと必死になっているが、それもはかない夢に終わるだろう。鳩山首相の統治能力のなさは、悲劇を通り越して、もはや喜劇のレベルに達しているからだ。それにしても、不甲斐ないのはマスメディアのお歴々だ。2チャンネルの方がまともな議論をしているようで、マスコミ関係者の出番はなくなる一方である。ネットの力が世の中を動かす時代に入ってきたのを、つくづく痛感してならない。民主党がようやくここにきて国民からそっぽを向かれつつあるのは、ネット上でまず批判の火の手があがったからだ。日本人の良識は、ネット上ではまだまだ健在なのである。

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