立花隆の意見よりも、栗本慎一郎にいかれて、田中角栄無罪論に与したこともあったが、今の政治を考えると、立花のように正論を吐く人間を大事にすべきだろう。立花がマスコミに登場してしゃべってくれるだけで、国民はホットするのではなかろうか。鳩山由紀夫首相や小沢一郎民主党幹事長を擁護する意見が、テレビなどであまりにも氾濫しているからだ。立花を全面的に支持するわけではないが、やっぱり彼の発言を聞くとホッとする。週刊現代の四月十日号で立花は、東大教授の山内昌之と対談している。「小沢一郎は害毒である」というテーマで、見出しだけで二ページをぶち抜いている。そのなかで、立花と山内が「ソ連共産党と化した民主党政権」を批判しているのは、その通りだと思う。「いろんなレベルでこの国は恐るべき機能不全状態に陥っている。それを民主党は報道規制によって押し隠している(官僚の記者会見、記者レクチャー禁止。広報官以外のメディアの取材対応禁止)。いま戦時中の報道管制よりひどい報道管制です。終戦まで敗戦必至の状況が知らされなかったように、破綻必至の国家状況が、いま国民の目から隠されている」との立花の指摘は、鳩山政権や民主党がどれだけ危険かを教えてくれる。しかし、マスコミはそれに対して、唯々諾々と従っているのが実情だ。唯一ネットだけは、立花と同じような見方が大勢を占めている。その力がこの国を救うことになるのではなかろうか。
←応援のクリックをお願いします。