草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

鳩山首相は「がきデカ」のこまわり君

2010年03月17日 | 思想家

 鳩山由紀夫首相は、自分で自分に語りかけるようにしゃべる。自信がないから、自分自身に言い聞かせているのだろう。これから半年経ったらば、国民から民主党が支持されると確信しているそうだけど、何を根拠にして、そんなことを断言できるんだろう。念力で人の心を操れると信じているんだろうか。とんでもない「宇宙人」だ。そして、鳩山首相は「即決するときには、自分の意思を強く示したい」と大見得を切った。口だけは達者なのである。山上たつひこの漫画に「がきデカ」というのがあった。学生時代に喫茶店でよく読みふけった。少年警察官を自称する「こまわり君」が主人公で、変なポーズでギャグを連発するから、腹が捩れるほど笑ったことが何度もある。鳩山首相のキャラは、まさしく「こまわり君」そのものだ。自分がマッチポンプのようなことをして、世の中をかき回しておいて、自分が解決できると自惚れるあたりがそっくりだ。米軍の普天間基地の移設をめぐっては、先の総選挙で「最低でも県外移設だ」と演説したにもかかわらず、米国の関係者には、日米合意を守るかのような発言を平気でする。ハチャメチャにしてしまっているのは、鳩山首相自身なわけだから、もはや手の施しようがないのである。ここまできてしまったら、「こまわり君」の得意のポーズを披露して、さっさと退場すればいいのに。「平成の脱税王」がバッチをつけているのは、おこがましいことこの上ない。

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中沢連隊長の左遷は恥の上塗り

2010年03月17日 | 思想家

 防衛省は、こともあろうに中沢剛連隊長を見せしめに左遷した。陸上自衛隊第6師団第44普通科連隊の連隊長の職を解いて、陸自研究本部の主任研究開発官に追いやったのである。先月、宮城県で開かれた米陸軍との共同訓練開始式での訓示について、北沢俊美防衛大臣が腹を立てたからだ。「信頼という言葉だけでは、同盟関係は維持されない」と語っただけで、不当な仕打ちを受けたのである。鳩山由紀夫首相がオバマ大統領に「トラストミー」と語ったのを揶揄したと思われたのだろう。鳩山首相の場合は、本心ではなく口先だったことがばれて、それで顰蹙を買ったのである。小室直樹が「軍隊は国家に属し、警察は政府に属する。これは両者の原則的差異の根本的差異である。軍隊は政府とは一体ではなく、組織として一定の距離を置く。半ば自律的なプロ集団である。国家の要請が政府の命令に矛盾する場合には、政府の命令に服しないこともあり得る」(『国家権力の解剖』)と書いているように、警察と軍隊とは一緒にすべきではない。北沢防衛大臣が、上司が部下を処分するような簡単なことで、自衛隊を掌握できると思ったらば、とんでもない間違いだ。小室が指摘しているように、軍隊は国のことを考えて行動するわけで、場合によっては、時の政府に刃向かうこともありうる。ヒトラーの暗殺計画は八回も企てられたといわれるが、そのうちの六回は軍部が関与したといわれる。それだけに、文民統制が大事なのはいうまでもないが、今回の場合は、中沢連隊長が軍人としての決意表明をしたに過ぎない。いちいち目くじらを立てるのは、自分たちが疚しいからであり、単なる嫌がらせであり、恥の上塗りだ。文民統制を徹底させようと思うならば、まず鳩山首相が言葉に責任を持つことだ。

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新たな局面を迎えた日本の民族派

2010年03月17日 | 思想家

 鳩山政権や民主党の外交・経済政策は、あまりにもめちゃくちゃで話にならないが、共産党や公明党が与党側に擦り寄っているなかで、唯一の野党として頑張るべき自民党が、もう一つパッとしない。そこで今注目されているのが、行動する保守として立ち上がった市民グループだ。これまでにも、戦後の民族派運動には、幾多の変遷があった。70年安保のときには、日本学生同盟や日本学生会議といった、新民族派の学生運動が組織された。ヤルタ・ポツダムの打破や、安保克服というスローガンが掲げられ、新旧左翼と対等に渡り合ったのである。それ以降は、新右翼と呼ばれる人たちが登場し、主に言論活動を通じて、自分たちの主張を訴えてきた。しかし、それが近年になって、大きく様変わりしているのである。在住外国人の地方参政権の付与などの法案を阻止するために、それこそ身体をはって戦っているからだ。日本経済が落ち目なり、大学を出ても、ろくな就職先がないのが現状だ。鳩山政権は目先のバラマキに終始して、将来のことをまったく考えていない。これでは若者が絶望的になるのはあたりまえだ。さらに、中国や韓国の力が強くなってきたことへの反発がある。先進国の日本と比べて立ち遅れていたはずの国が、急激な経済成長をして、日本と肩を並べようとしている。そんななかで、中国人や韓国人が地方参政権を手にして、日本の政治にも影響力を及ぼそうとしている。それに危機感を抱いた市民グループが、マイクを握って街頭に繰り出すことになったのである。他の民族派運動と違うのは、大アジア主義をほとんど口にしないことだ。膨張する中国への警戒心が先に立つからだろう。このままでは日本が滅びるとすれば、もはや綺麗ごと保守ではすまなくなっているのだろうか。

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