もはや鳩山内閣や民主党は、大方の国民の支持を失った。やっていることがメチャクチャなのを国民は知ってしまったので、怒りの声が渦巻いている。自民党がまともであれば、国会はデモ隊に囲まれて、タイと同じような事態になったはずだ。とくに許せないのは、日本の根本を否定するような闇法案を、総選挙では民主党のマニフェストにも掲げなかったくせに、無理矢理通そうとしていることだ。松永材は『尊皇維新の論理』において、旧い国家の三要素である「土地」「人民」「主権」に対して、国家を新しい国家たらしめるための国民の三要素として「血脈」「言語」「信仰」を問題にした。「血脈」は国民の肉体としての国土であり、言語は国民としての人間を示し、「信仰」は国民の主権にほかならぬというのだ。だからこそ、松永は「血脈は潜在的国民(基盤的国民)であり、言語は顕在的国民(表現された国民)を示し、信仰は国民を支配する主権(国民を主導する主体)」と定義した。日本人というのは、日本人の血をつぎ、日本語をしゃべり、日本的思考を実演する者を指すと考えたからだ。今の世にあっては、国籍を取得するにあたって、血統や言語をクリアーすることは、それほど難しくはない。しかし、松永が強調するように「精神が国民(一般人間についてもいえる)の主権であり、信仰が国民各自の政府であることは、説明を要しない」のは確かだ。鳩山政権や民主党によって、国民の主権と国民各自の政府が否定されつつあるわけだから、心ある国民が危機感を抱くのもあたりまえである。夫婦別姓を認める法律によって、信仰にも近い、家族の共同体意識や、長幼の序という道徳心をなきものにし、外国人に参政権を与えることで、日本国を担うべき日本人をあいまいにする暴挙を、断じて許すわけにはいかないからだ。国を愛する者たちの戦いは始まったばかりであり、これからが本番である。
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