かつての韓国ではなくなっているのである。反共の砦として日本が支えるべき韓国は、とっくの昔に北朝鮮の影響下に入って変質した。それと同時に中共の属国と化した。表向きはアメリカとの同盟を口にしても、国民の大半は反米なのである。それを米国は知っていながらも、自らの陣営に引きとめようと努力してきた。しかし、リッパート駐韓大使がソウルで暴漢に襲われた事件をきっかけに、韓国への警戒心を強めることになるだろう。何度も同様なことをしでかしている要注意人物を、まったくマークもせずに野放していたからだ。北朝鮮の浸透工作があらゆる分野に及んでいるのである。菅官房長官は昨日午前の記者会見で、在留邦人の安全確保に向けて、大使館を通じて呼びかけることを明らかにした。これから予想される危機に対して、日本政府は全力であたらなくてはならない。殺害を狙った今回のテロは、単発で終わるのではなく、大変な危機の前兆のように思えてならない。それを未然に防止しなければ、日本も巻き込まれてしまう。韓国では反米ムードが一挙に高まり、中共寄りの姿勢がより明確になるはずだ。日本と韓国との歩み寄りは絶望的である。日本は体制の異なる国家として、韓国と付き合っていくしかない。安全保障上の同盟関係も、再考の余地がある。米国は韓国に軍事力を展開する意味がなくなり、グアムの線まで後退するに違いない。安全保障上の面で日本は、お花畑など言ってられないのである。より事態は深刻になってきているわけだから。
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