ようやくアメリカも韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権の異常さに気付いたようだが、日本を警戒するあまりそれを野放しにしてきたことが、現在の結果を招いたのである。日本の安倍政権が歴史修正主義であり、アメリカが築いた戦後体制に相反する。それをアメリカと一緒に批判すれば、日本を追い詰められる。そう朴槿恵(パク・クネ)政権に勘違いさせたのは、誰あろうアメリカであったからだ。北朝鮮の指導者とは何のためらいもなく会うのに、日本して対しては難癖を付ける。これではいくら日本が努力をしても関係改善は不可能だ。政治においては敵と味方の区別しかない、と明確に言い切ったのはカール・シュミットである。そこには善とか悪とか、美と醜とかは問題にならず、抹殺する対象として敵を想定しているのである。韓国が日本を敵と考えているのだから、このままでは日本もやられっぱなしになる。いくら誠意をつくしても理解してくれないわけだから、国家として身構えるしかないのである。日韓が緊迫しているにもかかわらず、アメリカはあまりにも鈍感であった。中共の属国化に向けて舵を切りつつある韓国に、一度として苦言を呈しなかった。日本の保守派を歴史修正主義と批判するよりも、アメリカは戦後体制の再構築に乗り出すべきだ。それは友として日本を遇し、中共の勢力圏に入ろうとする韓国を牽制することなのである。こともあろうに韓国は日本とアメリカの同盟関係の強化にもいちゃもんをつけ、中共を利するような言動に終始している。東アジアの平和と安定のためには、日米の結束こそが重要なのである。安倍首相は集団的自衛権の行使容認などで一大決断をした。今度はアメリカがそれに応える番なのである。第三者的な立場は東アジアを混乱させるだけだ。
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