海上自衛隊の護衛艦「いずも」が昨日、就役して防衛の第一線に立った。早速、共同通信などは中共の走狗のような記事を書いて嗤いものになっている。ヘリ5機が同時に発着できるほか、陸上自衛隊が導入するオスプレイの導入も可能だというので、「大型艦艇の導入は周辺国を刺激する可能性がある」との記事を流したからだ。中共や韓国、北朝鮮の国の報道機関のような物言いではないだろうか。中共は毎年軍事費を10%以上も増加させており、今年は17兆4000億に達するみられる。軍人は230万人にものぼり、体制の維持のためには軍人に配慮しなくてはならないのだろう。中共のような全体主義国家に抗するために何を為すべきかは、人類史的な意味で大きな課題である。第二次大戦では、核兵器による全面戦争を仕掛けようとするナチスにアメリカは危機感をつのらせた。しかし、それが用いられたのは日本に対してであった。ハンナ・アレントは「このことは、原子爆弾が、もともとヒトラー・ドイツに向けて作られたものなのに、まさしく日本に落とされたということにはっきりと表された。こうした過程においても腹立たしいのは、なかでも、この日本では帝国主義的権力であったのであり、全体主義権力でなかったということである」(『政治とは何か』佐藤和夫訳)と書いている。日本はとばっちりを受けたのである。アメリカはそれほどまでにナチスの力を恐れていたのだ。我が国の軍事費の伸びは対前年比で2%を超える程度である。当面は核武装もせずに、通常兵力で全体主義国家中共に身構えようとしている日本が、批判される謂れなどないのである。
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