日本の安全保障上の潜在的なポテンシャルは技術力にある。核兵器は装備していないとしても、その技術力が他国の日本への侵略を思いとどまらせるのである。政府は航空自衛隊のステレス戦闘機「F3」(仮称)を開発する方針を固めたという。エンジンの開発に成功したことが後押しになった。日本がアメリカ軍の中古戦闘機を高い金で買わされてきたのは、ある意味では屈辱であった。国産戦闘機が翼に輝く日の丸で日本防衛にあたれば、自衛隊の士気の高揚にも結び付くはずだ。アメリカは徐々に孤立主義の傾向を強めている。その一方で中共が軍拡にまい進し、武器の輸出国としても上位に躍り出ている。軍拡競争に巨額を投じるのは愚の骨頂であるが、対抗上効果的な分野については、傾斜的な予算配分をすべきだ。沖縄に中共が武力侵攻できないでいるのは、日本の開発したディーゼル型潜水艦が防波堤となっているからだ。アメリカは中共と武力衝突をする気はなく、最終的には自衛隊が護り抜くしかないのである。日本の翼が復活すれば、それが抑止力として働くことになる。日本は監視用衛星においても、世界の最先端を行っている。武器は使われないことが望ましい。誰しもが求めるのは平和である。しかし、襲いかかろうとしている者に向かっては、身構えるのは当然である。中共の帝国主義的膨張政策は目に余る。アメリカが頼りにならないのでは、自主防衛力の整備しかないのであり、その目玉となるのが国産戦闘機の開発であることはいうまでもない。
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